どうも鳥井(@hirofumi21)です。
昨日行われたオリンピックの閉会式を観て思ったこと、色々とTwitterにつぶやいたので、このブログにまとめておきます。
お昼ごろに思ったこと。
シンゴジラや閉会式の東京演出についてのSNS投稿を見るにつけ、「今時は作り手が全て語りきってはいけないんだ」というのを強く感じるね。「何を言わせるか」まで考えて、受け手に言わせて初めて完成する。
— daichi ito (@daichi) 2016年8月22日
まだ観てないからあまり適当なことも言えないけど、Twitterを眺めている限り、これに「閉会式」も加えたい。:「ポケモンGO」と「シン・ゴジラ」の共通点。 https://t.co/8xOphiEICw
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年8月22日
夜に思ったこと。
僕も椎名林檎は大好きだから、今回の演出は純粋に嬉しいんだけど、ワールドカップや去年の紅白歌合戦ぐらいからずっとモヤモヤしているものがあって…。椎名林檎が、政府の考えるナショナリズムに利用されている感覚というのかな。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年8月22日
きっと、誰に褒めさせれば、ネット世論を動かすことができるのか、それを政府がわかりはじめたんじゃないのかなと。椎名林檎を起用することで、大衆は味方にできなくとも、インテリ層を味方にすることができる。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年8月22日
インテリ層というか、弁がたつ人、センスがある(ありそうに見える)人、いわゆるネット上で影響力のある人達に、諸手を上げて褒めさせる(口コミさせる)ことができるのだと。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年8月22日
たぶん、今回AKBやEXILE、ジャニーズを起用していたら、日本国民の大半(テレビを中心に生きている人々)の賛同は得られたはずだけど、ネット世論はボロクソに叩いていたはずでしょう?でも、椎名林檎だからネット世論も満足して賛同している。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年8月22日
でも、どちらにしろ政府がやろうとしていること、その背景にあるモノはきっと変わっていないんですよ。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年8月22日
つまり、ここに来て政府がどうすればネット世論も操れるかってことを真剣に学び始めたということではないのかなと。だからこそ僕らは、今回の演出をしっかりと賞賛すると共に、頭の片隅でもいいから、その危機感も常に持ち続けたほうがいいのかなと思うのです。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年8月22日
たぶん多くの方(特に影響力のある層の人々)が心の中でそう思っているはずなんですよ。だからこの賞賛の嵐になっているんだと思うんです。でもそれって、ナウシカ待望論みたいな話じゃないですか。 https://t.co/kWR0WPtqKy
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年8月22日
僕は、人ひとりの力をそこまで過信しちゃいけないと思っています。このネット時代でも、オリンピックでひとりのアスリートが日本国中を感動の渦の中に巻き込んでしまえるということがわかった、今だからこそ。 https://t.co/wVTIA4e9dN
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年8月22日
@m2aow はい、僕も本当にそう思います。そして、さっきの連続ツイートの意図は、まさに今もらったこのリプライみたいな考え方に対する危惧感なんですよね。全力で信じながらも、みんな頭の片隅のどこかで、万が一の可能性も捨てないでいて欲しいなと。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年8月22日
最後に
「それはお前、アーティストのこと舐めすぎ!」って思うかもしれないけど、今の時代には“その脆さ”があると思うんです。
瞬く間に一次的な感想が共有され、それとこれとは切り離して考えるという、思考を深める時間的な余裕がない時代だからこそ。
政府側の本音も、アーティスト側の本音も、その本音中の本音を僕らは知りえない状況にあるわけですから。
本当に才能のあるアーティストやクリエイターさんたちが、時の権力のプロパガンダに利用されないようにするために、常に頭の片隅で冷静な判断をできるよう、受け手側はそのリテラシーを持ち合わせていたほうがいい。
僕らには、その責任があると思います。
だって、ファンとしても悲しいじゃないですか。大好きなアーティストやクリエイターさんたちが、未来から振り返った時に、「扇動したのは、あの人だったよね…。」って後世に語り継がれてしまうのは。
だからこそ、杞憂だとしても、今日のブログに書いたことは頭の片隅でもいいから、絶対に忘れたくないなと思っています。
それでは今日はこの辺で。
ではではー!