僕たちは“場”をつくり、“中身”を作る必要はないのかもしれない。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

「日本の良いものを発信したい!」という訪日外国人向けウェブメディア「MATCHA」を作ってから、おかげさまで大変多くの方々に「一緒にやりたい!」とご応募を頂きました。本当に嬉しい限りです。

そんな中、最近よく思うのは“場”をつくりあげることさえできてしまえば、自分たちで“中身”を作る必要はないのかもしれないということ。

“場”が進むべき道筋だけを示し、あとは自然と集まってくる“中身”を見せていくことの方が、大切なのではないかなと。

今日は、そんなことについて少し自分なりの考えを書いていこうと思います。

“中身”を作りたいという人はたくさんいる。

世は正に大「表現」時代です。皆がクリエイターであり、アーティスト。

誰もが伝えたいこと、作りたいものを持っています。だからこそ、youtubeやTwitter、ニコ動やpixivなど、個人の情報発信ツールが流行しているわけで。

しかし、投稿者数が増えれば増えるほど、今度は皆が発信するようになってしまい、たとえ自分で情報を発信するようになっても、なかなか人に見てもらえなくなってしまいました。

上記で上げたようなウェブサービスも、彼らはあくまで“中立的な立場”をとっていて、ネット上に個人が発信できる場所を提供しているだけであり、何か特別なサポートをしてくれるわけではありません。

リアルの世界で言えば、これらのウェブサービスは大きな商業ビルのようなもの。

「本当はそこで披露したいけど、大きな商業ビルで披露したところで、閑古鳥が鳴くのはわかっている。伝わる相手は不特定多数の人でなくてもいい。それよりも同じ志を持つ、自分と似たような興味思っている偏った人達に届けばいい。」

今求められているのは、そんな場所なのかもしれません。街の中の路面店やセレクトショップのような場所。

「何かやりたい!」の向かう先

皆さん、気持ちのどこかに必ずあるのだと思います。

「何かをやりたい!けど、やれない。」という閉塞感のような、じれったい気持ちが。

「発信したい、作りたい!でも自分はプロじゃない。」そんな感情が渦巻いてしまっていて、結局二の足を踏んでしまっている状態。

でも本当は全力でやってみたい。自分が持っている「好きだ」っていう感情を吐き出す場所を求めいて、それをキッカケに、人とも繋がりたい。表現者と受け手の関係や、表現者同士の関係など、そうやって人と繋がれるような場所を求めている。

そんなことが可能となる場所さえ創ってしまえば、あとは自然と集まってくるのだと思います。

場の中身を作りたい人、場の整備をしたい人、場の宣伝をしたい人…

きっとこれらが求められている時代なんだろうし、そういった場所をつくり上げていくことで、次の時代の気運を掴むことに結びついていくのではないかなと。

最後に

そもそも、自分たちの頭の中でだけで考えた企画なんて、たかが知れているんです。

ホリエモンが宇宙について語るとき、いつも言っているように「誰でも宇宙にいけるような環境になれば、そこで面白いことを始めるヤツが絶対に出てくる。」と。それと同じです。

大切なことは、しっかりと人が見えるということ。そして夢を語れるということ。

iTunesとかAmazonとか“巨大な場”を提供しているグローバルプラットフォームに対して、僕らが唯一勝るとすれば、きっとそれしかありません。

総合的には到底敵わないとしても、新しい場の在り方であれば提案できると思います。

そのためにも、何事においても誠実であること。

地方の行政などで言われるように、トップと市民の距離が近い、自分の意見を伝えようって思ってもらえる距離感であること。

この人達に提案すれば、真摯に受け止めてくれそうだって思ってもらえること。

そうすれば人が自然と集まってきて、そこで面白いものをつくろう。となるのだと思います。

なんだか最後はしんみりしてしまいましたが、雪国の人間なので、雪を見ていると自然にこうゆう話がしたくなってしまうんですよね。

それでは今日はこのへんで!

ではではー。

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