体制とは全く別の文脈で生きる人々。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

ワールドカップ真っ只中ですね。

今回のワールドカップ中に集団的自衛権など政治的なトピックがドサクサに紛れて進んでしまうのではないかと、心配される声をよく聞きます。

しかし、「政治的なトピックから目を逸らされている」とかそんなこと以前に、そもそもどちらに対しても興味関心を抱いていない人々が増えてきているように感じます。

体制側に対して興味もなければ、ワールドカップに対しても興味がないというような人々。

そんなことを漠然と感じたので、自分もこのワールドカップのドサクサに紛れて書いてみようと思います。

体制から目を逸らさせるための3S政策

「体制の思惑」ということについて、高城剛さんがメルマガでわかりやすく書いていたので、まずはその一部を引用してみます。

きっとワールドカップで大熱狂中の方々も多いであろう時期に、このようなことをお話しするのはどうかと思っておりますが、あえて有名な「3S政策」にいてお話ししたいと思います。

「3S政策」は、支配層や占領した人々が、そこに住む人たちが体制に反抗しないようにするための愚民政策で、スクリーン、スポーツ、セックスの頭文字を取って3Sとした政策です。多くの人にテレビやスマートフォンにかじりついてもらって、サッカーやアイドルに夢中になってもらえば、その間にこっそりと大事が進められる、という政策で、戦後の日本でも行われ、今日も続いています。

なにもこれは、近代にはじまったわけではなく、古くはローマ帝国の「パンとサーカス」と呼ばれた策略も同じです。モチロン、こんなことは忘れて、ただ楽しむことに興じる時も、たまにはあって良いと思いますが、このような史実(そして現在も続いている事実)は忘れてはならないことだと思います。

ちなみに、僕はワールドカップをまったく見ておりません。それは、いまいるバルセロナではまったく盛り上がっていないこともあって、また、日々生活に深く3Sを取り入れるようなことはせず、大きなイベントの時には、特に冷静に世界を俯瞰するようにしています。ソチ・オリンピックの時を狙って、ウクライナ問題が勃発したように。

引用元:高城未来研究所「Future Report」Takashiro.com

体制にも、3Sにも全く興味がないという人々

しかし、この3S政策も実際のところはうまく機能していない様に思います。

前回のワールドカップの時から「マスメディア離れ」は既に叫ばれていましたが、その時はまだほとんどの人々がマスメディアと同一平面上にいたので、なんだかんだで共通のイベントとして周知されていたような気がします。

しかし、今回はそもそも同一平面上にすらいない人々がたくさんいる。実際に僕の周りでもワールドカップを見ている人の方が、少数派です。

しかしそのような人々も「体制にコントロールされているのが嫌だから、それに反発して観ない!!」とかそんな荒々しい態度ではなくて、ただどっちに対しても全く興味が沸かないから見ていないっていうだけ。

つまり、はなっから体制も3Sも全く興味がないという状態です。どちらに対しても静観しているという人々が、この4年の間で急激に増えてきたのではないのかなと…。

全てを自給自足で賄おうとする生き方

じゃあ、そうゆう人たちが何に対して目を向けているのかなぁーって考えてみると、日本の地方であったり、マスメディアが全く発信していない分野に対して興味関心を抱いていたりするわけです。

そして、その行き着く先が究極的には「全てを自給自足で賄う」というところまで繋がっていくのかもしれないなと。

2000年代後半から「全てを自給自足で!」みたいなムーブメントが出てきましたが、当時は「全然リアルに感じない」って思って見ていました。

しかし、2011年に3.11が起きて「そんな生き方もあるのかも?」ということを漠然と感じるようになり、2014年の今、この様子をハタから見ていると「絶対にそうゆう人たちが現れてくる!」という確信にまで変わってきています。

体制側でもなく、かといって操られる側でもなく、もっと別の文脈の中で“地に足を着けて生きていく”という人々がこれからドンドン増えてくるのだろうなと。

最後に

マスメディアがワールドカップの代表選手たちをどれだけ神仏化したところで、これだけ”日常”がさらけ出されてしまう世の中になってしまえば、それすらもすぐに見破られてしまいます。

マスメディアが過剰に煽っているような天才やスーパースターというのは存在しなくて、いるのは自分と同じ人間なんだと。

そして彼らは、好きなことに対して毎日真摯に向き合って努力してきた人達であるということが、良くも悪くもみんなに知れ渡ってしまったのでしょう。

だったら、自分たちもその“日常”に向き合い、一つ一つ丁寧にこなしていくしかない、そんな感覚が広がりつつあるのかなと…。

今回書いたような流れの本質とは何なのか、今後こういった人々がどうゆう方向に進んでいくのか、そんなことを漠然と考えてしまう今日このごろです。

それでは今日はこのへんで!

ではではー。

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