真ん中の席で観たい映画と、端の席で観たい映画。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近、映画館で「インターステラー」と「ベイマックス」を観てきました。

僕の場合、平日の日中に観に行くので基本的に席はガラガラ。選びたい放題です。でも、この2つの映画みるときに無意識に席の選び方に違いがあったのです。

「インターステラー」は中央真ん中付近の席を選び、「ベイマックス」は後方右端の席を選びました。

誰を対象としている映画なのか。

じゃあこの違いはどこからきているのかなぁって考えてみると、それはきっとそれぞれの映画に対する当事者意識の違いからくるのかなと。

この映画は自分を対象として作られていると思って観たいかどうか、そこを基準に席を選んでいるんだと思います。

「インターステラー」はただ純粋に内容を楽しみたいと思って、自分に向けられた映画として捉えて観たかった。一方、「ベイマックス」の方は、どうして今これだけウケているのかっていう、社会現象の方に興味があって観に行った。

そうすると自然に、「インターステラー」の方は真ん中の席を選び、「ベイマックス」の方は端の席を選んでいました。

リアルの空間で見るとき、自然と身の置き方が変わってくる。

リアルイベントや、本や雑誌なんかもそうだと思います。

自分がそのコンテンツと対峙するときに、身の置き方や、読むに至るまでの経緯で受け止め方を無意識のうちに変えようとしているなと。

イベントで自分向けだと思えば自然と真ん中前方の席を陣取りますし、そうじゃないと思うと、後方の端っこに座りたくなる。

本や雑誌だったら、購入せずに立ち読みとか人から借りて終えるとか、最近だとKindle本のセールになっていると購入するというのも、近い感覚なんだと思います。

リアルの空間でコンテンツを見るときは、部外者として眺めたいのか、ど真ん中で真剣に観たいのかというのは、自分のスタンスで自然と明確になるものです。

ウェブはそうじゃない。

でも、ウェブの場合ってそうじゃないんですよね。そうじゃないというか、勘違いしてしまいがち。

よく言われるは、対象読者として想定していない人たちにも、簡単に読まれてしまうのがネットであると。それはネットという障壁が極端に低い世界に出している以上、仕方のないことなのだと思います。

身の置き方という意味でも、スマホやPCの前では関係ありません。常に目の前に提示されているものがすべて。しかもコンテンツ自体も基本的に無料なので、そのコンテンツに対しての対峙の仕方において差異はありません。

だからこそ、すぐに自分に向けられて書かれているモノだと思ってしまいがち。自分の気心知った友人がシェアしていれば、それはなおさらでしょう。しかもその記事が煽り記事であれば一言「そうじゃないでしょ!」って突っ込みたくなるという…。

最後に

いわゆるITリテラシーうんぬんの話なんですが、映画の席の選び方でなんだかそんなことを考えました。

“端の席から観るウェブコンテンツ”というのがあれば、それはそれでおもしろいのではないのかなーなんて漠然と思ってしまいます。

それが果たしてどういった手法なのかはわからないですが、そんなことができるようになれば、ウェブコンテンツも余計な煽りなく、コンテンツを作る側も安心して更に深堀りしたコンテンツを作ることができるようになるのかもしれません。

そんなことを漠然と考える、今日このごろです。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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