「残す、守る」ではなく「活用する」という発想。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日、「荻上チキ・Session-22」を聴いていたら、個人的に目からウロコが落ちる発想が語られていました。それが題名にもある通り「残す、守る」ではなく「活用する」ということ。

いま自分たちが取り組んでいることと非常に近いお話だったので、今回ご紹介してみようと思います。

新しい路面電車「LRT(ライト・レール・トランジット)」

2014年07月23日(水)「路面電車がもたらす まちづくり革命とは?」(取材報告モード)」によると、最近路面電車の再評価が進んでいるようです。

年配の方たちにとっては懐かしく感じる路面電車ですが、少子高齢化や地球温暖化、エネルギー問題など様々な課題に直面する中で、路面電車は今あらためて可能性がある乗り物であると。

排気ガスを出さないエコな設計であること、地下鉄などに比べて建設コストが安いことなどから、新しい街づくりの軸として「LRT(ライト・レール・トランジット)」が特に注目されているのだそうです。

アメリカやヨーロッパでは、LRTを活用した取り組みが20年前から行われているようですが、日本ではまだ始まったばかり。先駆的な事例として富山県富山市のLRTを活用したコンパクトシティ計画が挙げられるとのこと。

参照:富山ライトレール株式会社

ここで強調されていたのは、「路面電車を守る時代から、活用する時代に転換しなければいけないのだ!」ということです。

ノスタルジーな感覚で「路面電車を保存しよう!」という発想ではなく、人が移動するための大事なツールとして再評価するべきであり、これから縮小していく日本社会において路面電車は丁度身の丈にあった乗り物として最適なのだと。

日本の「商店街」を活用したい!

では具体的にどうやって路面電車を今の日本社会で活用していくのか?そのことについては、ぜひPodcastを聴いてみてください。

今回このブログで強調しておきたいことというのは、この発想の仕方です。

「残す、守る」ではなく「活用する」。

言われてみれば当然のことなのですが、とてもズドンとくる言葉ではないでしょうか。

今、MATCHAで公開中の戸越銀座商店街特集もまさにそのような発想のもと始めました。

年配の方たちにとっては懐かしいと感じる場所かもしれませんが、僕らは決して商店街という場所を「残したい、守りたい」というモチベーションのもと紹介しているわけではありません。

「商店街」を見直すと、そこには再評価するべき価値観であったり面白さがあり、それを多くの人に届けていきたいから取り上げています。

それは、人間同士のコミュニケーションであったり、一人ひとりがその土地に愛着を持ちながら地に足をつけて働く姿であったりと、今改めて捉え直したい根源的な価値観がしっかりと体現されている場所が商店街だと思っています。

日本若い世代や訪日外国人の方たちに対して、ぜひこの感覚が届いて欲しいと思うからこそ、いま僕らは商店街特集に力を入れています。

【戸越銀座商店街】特集、はじめました。 | 隠居系男子

最後に

「残す、守る」ではなく「活用する」。

衰退産業のようにみえるものが、見方や切り口を変えていけば、新たな活用方法が見えてきます。

日本には、この発想のもとで再評価すれば世界に羽ばたけるものがモノがいくつも眠っていると思います。

そんな可能性を、MATCHAを通して世界に伝えていきたい。これからも日本の良いところドンドン発信をしていきたいと思います。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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