東日本大震災の被災地は、風化した方がいいのかもしれない。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

今日は染谷さん(@masatoshisomeya)からまわってきた、東日本大震災の復興支援のクラウドファンディング「ボランティアを東北、日本全国へ!高校生100人を送りたい!(Youth for 3.11)」をご紹介をしたいと思います。

参照:高校生ボランティアを東北、日本全国へ送るためのクラウドファンディングを!Youth for 3.11 新代表の永田さんに話を聞いてきたよ

「風化には、良い風化もある。」

と、その前に、僕は最近、東日本大震災は風化したほうがいいと思うようになりました。

それはなぜかと言いますと、先日放送されていた「荻上チキ・Session-22」の「2015年03月12日(木)「東日本大震災から4年。南部広美が見た岩手の復興の現状」(取材報告モード)」を聴いたから。

番組アシスタント南部広美さんと、現地の釜石青年会議所のメンバーで復興に携わる山崎将也さん、八幡達史さん、柏舘英樹さんの対談がとても印象的だったので、少し引用してみます。

よく、風化させないって言うけれど、風化って良い意味でも使うんですよね。

物にしても、風化して味が出たよっていうもの、骨董品でも建物でも風化したから、年月が感じられて昔ここに生きていた人達がいるっていうのが、また改めて思える。

それがもし、今建ったばっかりの新品みたいなものだったら意味がないじゃないですか。だから俺らもいい風化をさせないといけないと思うんです。

参照:2015年03月12日(木)「東日本大震災から4年。南部広美が見た岩手の復興の現状」(取材報告モード) – 荻上チキ・Session-22

これを聴いた時にハッとしました。どうしても風化というと、記憶から葬り去られるという悪いイメージがつきまとってしまいますが、忘れ去られないためにこそ、良い風化をさせていく必要があるのだと。

いつまでも生々しくあってはダメで、時代の流れと共に徐々に徐々に変化していきながら、良い風化をしながら、いつまでも残っていく必要があるのだと。

実際、僕たちが今も忘れずに大切にしている観光地や施設というのも、良い風化をしてきたからこそ残っている場所だと思います。

被災地を観光地化するという話にしても、良い風化の一つでだと思います。”弱いつながり”でずっと見に来てくれる人達がいる。

参照:現代を生きる旅好きの若者に読んで欲しい!東浩紀著『弱いつながり 検索ワードを探す旅』 | 隠居系男子

そして、ボランティア活動にしても同じで、一過性のファッションとして終わらせるのではなく、継続性のある“定番”のボランティアに変化していかないといけない。観光地でいつでも行われている観光ツアーのように。

せっかく震災発生当時からこれまで続いてきたのだから、これを一過性のもので終わらせてはいけないと思います。

だからこそ僕は、この「ボランティアを東北、日本全国へ!高校生100人を送りたい!(Youth for 3.11)」というクラウドファンディングを応援したいと思います。

最後に

若い世代を被災地に送るっていうのはすごく価値のあることだと思うんです。

有識者や何かのスペシャリストの人たちが現地へ赴いて、すぐに具体的な計画に落としこんで行動を起こしてくれるということも、もちろん大切なことかもしれません。

しかし、何の特殊能力も持たない一人の人間のマンパワーにすぎないかもしれないけれど、高校生や大学生が現地に足を運んでボランティアすることにも必ず意味があるだろうなぁと。

なぜなら、若い世代はそのボランティアの経験を通して、鮮明な記憶として覚えておいてもらうことができるからです。十代後半から二十代前半にかけて、あの繊細で多感な時期に訪れた場所の印象はカンタンに消え去ることはありません。

若い世代の中に、そんな記憶を持つ人が一人でも多く増えていけば、東日本団震災の被災地は決して忘れ去られることはないんじゃないのかなと。それこそがまさに良い風化に進む上で欠かせないことのようにも思います。

もしみなさんも興味があれば、このクラウドファンディングの詳細を覗いてみてください。

ボランティアを東北、日本全国へ!高校生100人を送りたい!(Youth for 3.11 永田 和奈) – READYFOR?

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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