どうも鳥井です。
先週の土曜日、「鈴木敏夫×井上一夫 雑談のなかから作品は生まれる」というイベントに参加してきました。
対談は、「雑談のネタになる書籍の話」から始まりました。
鈴木敏夫さんは、宮﨑駿さんと高畑勲さんが読んでいる本をとにかく読みまくった時期があるそうです。
なぜなら、彼らと教養をともにし、対等に話せる(雑談ができる)関係性をつくりたかったから。
宮﨑駿・高畑勲・鈴木敏夫の3人が互いに信頼しあって、作品を作り続けてこられた理由。
このお話、鈴木敏夫さんが既に色々なところで語ってきたことだから、特に目新しい話でもないのです。
しかし不思議なことに、本人の口から改めて聞いてみると、ものすごく腑に落ちることがありました。
「あっ、これなんだな。宮﨑駿・高畑勲・鈴木敏夫の3人が互いに信頼しあって、数々の国民的アニメ作品をつくり出してこられた所以は。」となんだか妙に納得してしまいました。
大事なことは、他者の関心事に関心を寄せること。
尊敬とは、その人がその人らしく成長発展していけるように気遣うことだと、僕は思っています。
そしてそのために必要なことは、他者の関心事に関心を寄せること。
そうすることで初めて、相手はこの人から尊敬してもらえているんだと自覚できて、自分らしく成長発展していく勇気を持てる。
これは、アドラー心理学でも語られているような話です。
上述した鈴木敏夫さんの行動もまさに、この「他者の関心事」に関心を寄せるという行為だったのではないでしょうか。
だからこそ、宮﨑駿さんも高畑勲さんも、鈴木敏夫さんから尊敬されていると感じ、裏切られることに対して恐れることなく、映画づくりに専念できたのだと思います。
天才が天才らしく成長発展していけるように気遣うこと。
相手の関心事に関心を寄せ、天才が天才らしく成長発展していけるように気遣うこと。
僕のようなプロデューサーを目指す人間が大切するべきことは、まさにこれなんだろうなと。
鈴木さんは、イベント中に何度も「宮﨑駿は、おもしろい人なんですよ〜。」と嬉しそうに語っていました。
彼から進められた児童文学作品も、全然つまらなかったと笑いながらも、「宮﨑駿がなぜそれをおもしろいと思ったのか」をちゃんと理解しようとしている姿勢もしっかりと伝わってくる。
実際、自分がつまらないと思った児童文学作品であっても「どの部分に対して宮﨑駿がおもしろいと感じたのか」それをしっかりと分析し、僕らにもわかりやすく説明してくれました。
最後に
個人的に色々と腑に落ちたことが多かったので、このブログにもまとめてみた次第です。
皆さんにも何かしらの参考になれば幸いです。
それでは今日はこのへんで。
ではではー。