上司は部下のミスに対して怒るべきなのか?

最初に、この問題に答えはないと思います。

人と人とのコミュニケーションの問題だから、それぞれのやり方があって、万人に共通する正解があるわけではない。

ここではあくまで、僕が実践しているスタンスや考え方について書いてみたいと思います。

部下がミスした時に怒ることは、上司の役割ではない。

僕は、部下がミスした時に怒ることは、上司の役割ではないと思っています。

ミスした時は、自分の中で「ミスしてしまった…!」ともう十分に理解できているはずです。

だから部下は、自分のミスに対して、自分自身で叱責するべきであって、他者から改めて怒られる必要はありません。

それよりも、他者ができることは、既に起きてしまったミスのフォローをすることであり、次に同じミスが起きないようにを一緒に対策を講じること。

そして、それこそが上司の役割なんだと思います。

部下に対して明確な価値基準を持たせること。

じゃあ、どうすれば同様のミスが起きないように対策を講じることができるのでしょうか?

それは、部下に対して明確な価値基準、行動指針を持たせることだと思います。

大抵の場合、ミスを犯す原因というのは、それがやらかしてもよいミスなのか、ダメなミスなのか、本人の中でもうまく判断ができていないときに起こります。

つまり、ここで問題になるのは、価値基準の問題であり、その行動指針がしっかりと共有されているかどうかなんです。

その価値基準に照らし合わせながら、部下が自らが考えて判断していくことができるように。

確かに、ミスした時に叱責する行為は、部下がまた同じ場面に遭遇した時に、もう怒られないようにと、慎重に対応するよう促すことに繋がるかもしれません。

しかし、少しでも状況が異なれば、また同じようなミスを繰り返してしまいます。そこに応用可能性はありません。

だからこそ、上司は部下に対して、正しい価値基準と行動指針を示すことが大事だと思うのです。

部下自らが、上司から学んだ価値基準に照らし合わせながら、都度自分で考えて判断していくことができるように。

あの有名な「魚を与えるか、魚の釣り方を教えるか」という話に非常に近く、怒るという行為は、この話でいうところの魚を与えている行為にすぎません。

最後に

普段から、「何が自分たちにとって正しいことなのか、どうあることが自分たちの目指す先につながっていくのか」それをあの手この手を使って必死に伝え続けること。

そして、自らがその価値基準の一番の実践者であること、それが上司の役割だと思います。

良くも悪くも、これ以上のことはできません。

あとは、精一杯全力で見守るだけです。

いつでもあなたを援助する意思があるということを伝え続けて、どんな場合であっても相談しやすい環境を常に用意しておくのみ、だと思います。

僕は、この方法に変えてから、とても良い部下に恵まれることができました。

今はこのやり方が1つの正解であると、自信を持ってこのブログに書くことができます。

このブログを普段から読んでくれている方々の、何かしらの参考になれば幸いです。

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