【無料公開】ぼくらの就活#1 鳥井弘文に聞く!「だから僕は中国へ行ったんです」

どうも鳥井です。

灯台もと暮らし」編集部が運営しているnoteの有料マガジン「もとくらの深夜枠」。

もとくらの深夜枠 | 灯台もと暮らし | note

このマガジン内の連載で、もとくら編集部インターン生の小山内さん( @mk__1008 )に、僕の就活時代についてインタビューしてもらいました。

本来は、有料マガジン内のコンテンツなので、月額課金をしていただかないと読むことができないのですが、小山内さんがあまりにもキレイにまとめあげてくれたので、前編のみブログにも転載してみようかなと思います。

今まさに就活真っ只中の学生さんや、転職やこれからの働き方を考えている社会人の方に、こんなバカなやり方で働き方を選んだヤツもいるということを、知って欲しいなと思います。

それでは以下【ぼくらの就活#1】鳥井弘文に聞く!「だから僕は中国へ行ったんです」より転載です。

【ぼくらの就活】鳥井弘文 編

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こんばんは、もとくらインターンの小山内です。以前から告知していた新連載「ぼくらの就活」を、いよいよ今週からスタートします。

大学生活の一大イベントである就活は、今後の人生を左右する第一歩だからこそ、個々人の中にある悩みも多種多様だと思います。

そんな就活は、「ある時期になると一斉にエントリーをし、だいたい同じ時期に内定を取る」「何十社という会社を受けて何十社と落ちる」というようなスタイルが王道として、何年も受け継がれてきたように思います。

しかし、終身雇用制が機能しなくなり、転職をすることが当たり前になった時代に、就活の王道もひとつではなくなっているのでは?という疑問が浮かびまました。この企画では、様々なバックグラウンドを持つ社会人の方々に「自身の就活」を振り返ってもらうことで、「どうすれば自分自身が納得できる就活ができるのか」について、私たち大学生がもう一度考えるきっかけづくりができれば、と思っています。

さて、第一回目にお話を伺うのは、私がインターンをしている灯台もと暮らしを運営する株式会社Waseiの代表、鳥井弘文さん。

鳥井さんは、自社の主力事業であるこれからの暮らしを考えるウェブメディア「灯台もと暮らし」を運営するかたわら、ご自身のブログ「隠居系男子」でもこれからの生き方やライフスタイルなどを様々な切り口から展開しています。

大学で法律を勉強しようと思ったワケ

小山内 鳥井さん、取材を引き受けてくださり、ありがとうございます!

鳥井 いえいえ。今回のテーマは「就活」ですよね。僕で良ければなんでも聞いてください。

小山内 では、はじめに鳥井さんの大学生時代についてお聞きしたいです。大学時代どんなことをされていましたか?

鳥井 まず僕、大学は慶應大学の法学部法律学科だったんですよ。ほとんどの人が法曹の道に進むんですけど、僕もご多分に洩れず司法試験に受かりたいっていう理由で法学部に進んだんです。

大学1年の頃から法律の勉強ができる塾に通っていて、いわゆるダブルスクールという形でお昼頃までは大学の授業を受けて、午後からは塾に通っていました。2年生から3年生にかけては、結構真面目に勉強してたかもしれません。

小山内 ダブルスクールですか。私は1年生の頃、あまり勉強した記憶がありません……。そもそもなぜ、法律を勉強しようと思ったのでしょう?

鳥井 じつは子供の頃から、なんとなく経営者になりたいと思っていたんですよね。両親がどっちも自営業だったんです。家の中の会話も経営の話だったし、経営者の方々の本なんかも家にたくさん置いてあったので、なんだかそれが自分の中で当たり前みたいに思っていましたね。周りもそうなんだろうなって。

なので、小学校3年生くらいになると友達の家にお泊まりとかするようになるじゃないですか。そのときに友達のご両親の話が耳に入ってきたんですけど、「あれ、全然仕事の話をしてないぞ」って知った時は、カルチャーショックを受けましたね。

小山内 カルチャーショックを受けるほど、鳥井さんにとってはご両親のお話や、身の回りにあった本の影響が大きかったんですね。

鳥井 そうだと思います。だから、小さい頃から経営本とか企業本とかも大好きでした。ただ、経営者になりたいんだったら「経営学部とかに行けよ」って話じゃないですか。だけど、僕が高校2年生のとき、大学の進路を決めようとしているタイミングで「ライブドア事件」が起きたんですよね。

あのとき、飛ぶ鳥を落とす勢いでホリエモンさんの会社がどんどん大きくなっていって、「ITベンチャーといえばlivedoor」みたいな状況だったんですよ。でも、ある日突然、検察が入ってホリエモンさんが逮捕されるっていう事件があって。

そこで当時高校2年生だった僕は「あっ、法律を知らないで会社をつくっちゃうと大変な目にあうんだ」と衝撃を受けたワケです。

小山内 それで、法学の道に進学することを選んだんですね。ものすごく戦略的だな、と思います。

鳥井 はい。司法試験まで受かろうと思ったんですが、それには「新司法試験」というものに受からなくてはいけなくて。どんな試験だったかというと、絶対に大学院を出ないといけなかったんですよ。

小山内 じゃあ、最短でも6年かかるという……。

鳥井 そうなんです。でも、結論から言うと結局大学は4年で卒業したんですよね。

舵を大きく切った大学生活後半

小山内 院に進まなかったのはなぜでしょう?

鳥井 大学時代の3年生くらいかな、ちょうど法学の勉強をしていたときに「なんとか効率を上げたいな」思うわけですよ。そこで、勉強法みたいな本を読み出したんですね。

当時、ビジネス本ブームみたいなのもあって、その中に勉強法とかタスク管理とかそういったジャンルが並んでいて、勉強の気休めでおもしろいなと思いながら読んでいたんです。たぶん年間で100冊、200冊くらいかな。

小山内 子供の頃から経営本や企業本が好きだったと、おっしゃっていましたもんね。勉強にどんづまったときにこそ、趣味や関心のあることに走ってしまう気持ちは、とてもよくわかります。

鳥井 しかも、ちょうど僕が大学生のときって、TwitterやFacebookが出始めた頃だったんですよ。iPhoneもちょうど日本に上陸して、みんながスマートフォンを使い始める前夜みたいな。

まだみんなmixiとか、ドコモやauのメールアドレスとか国内のものしか使っていなかったのがどんどん変わっていって。インターネットを見るのも好きだったので、そういうのに毒されていくうちにおもしろくなっちゃったんです。

けど一方で、自分は法律の勉強をしていたので、「このまま27歳頃までに社会に出ないとなると、時代の波に乗り遅れてしまうんじゃないか」という漠然とした不安もあったんです。それで、けっこう葛藤した時期が、大学3年生のちょうど小山内さんくらい。

小山内 鳥井さんも、自分の進路の方向性で悩んでいたんですね。

鳥井 そうです。本当に誰とも会わず、本を貪り、「自分どうすんだろうな」って思っていました(笑)。そんな状況の中で、当時中国関連のビジネス本なんかも読んでいたんですが、そこで一冊の本と出会ったんです。

小山内 中国のビジネス本、ですか。どんな本か気になります。

鳥井 その本の著者は、中国にある日系ベンチャー企業の社長さんなんですけど、本を読み終わったときに、「この人のもとで働いてみたいなぁ」って思っちゃって。まだ当時は、中国のベンチャーやIT企業っていうと、上場して一攫千金とか香港で上場するのがトレンドだとかいう風潮があったんです。

でもその人は、「日本人と中国人の間にあるわだかまりみたいなものを取り払いたい。自分はその架け橋になりたいんだ」っていう理念みたいなものがしっかりとあって、しかもそれを見事に語っていたんですよね。そこにどうしようもなく惹かれてしまって。大学生の3月の終わるタイミングでは、「よし決めた。もう院には進まない」と決心しましたね。

小山内 院には行かず、その人のもとで働きたいと。

鳥井 はい。だから就活は、一社しか受けていないんですよ、僕。

小山内 一社! 普通の就活生には、そんな後先のない選択はなかなか考えられないです!

鳥井 今改めて考えて見ると、無謀すぎるなと思います(笑)。

>後編に続く

最後に

いかがでしたでしょうか。

有料マガジン内コンテンツですが、記事単品でも購入できますので、ぜひ後編も合わせて読んでみてもらえると嬉しいです!

【ぼくらの就活#2】鳥井弘文に聞く!「過程にこそ納得感を持つことが大切なんじゃないか」|灯台もと暮らし|note

このインタビュー内では語りきれなかったお話がこちら。

参照:就活生に伝えたい、知識よりも読み解き方が大事だというお話。 | 隠居系男子

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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