従来のやり方を否定するのではなく、新しいやり方の魅力を語り尽くそう!というお話。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

何か二項対立の事象を語るとき、特に「従来のやり方」と「新しいやり方」が対立する場合において、人はすぐに他者の意見を否定してしまいがちです。

「サラリーマンとフリーランス」だったり、「紙とウェブ」だったり、「マスメディアと個人メディア」だったり…。

相手の立場を否定して、そのデメリットを列挙し、自分たちの方へと無理やり連れてこようとする。しかし、それはちょっと間違った方向性なんじゃないのかなと…。今日はそんなお話について書いてみようと思います。

童話「北風と太陽」と同じ理論。

僕は、自分の立場の魅力を思う存分語りつくして、自然にこっちへ来たくなるような主張を繰り返していく方が良いと思っています。

片方を無理やり凹ませて、自分の高さをアピールするのではなく、片方は一切手を触れなくていいので、自分の高さの方をドンドン高くしていって、その高さをより多くの人に可視化させていくイメージです。

まさに、童話「北風と太陽」と同じ発想。

どんどん良いところを伝えて楽しそうにやっていれば、人々はそちらの方へと自然に舵を切るはずですし、「従来」と「新しい」を共に否定し合わないからこそ、両者の良さを取り入れていくような“折衷案”も生まれてくるはずです。

正しく比較するための情報が出揃っていない事に要因がある。

そもそも、なぜ人々は互いに罵り合ってしまうのでしょうか?

その一つの要因に、新しい分野の良いところがしっかりと可視化されていないということがあると思います。

従来のやり方は、その歴史の長さゆえにある程度メリットやデメリットが広く情報として行き届いているわけですが、新しいやり方というのはまだまだ発展途上の段階なので、人々にその本当の魅力が伝わりきっていないのが現状です。

誰かが少し主張してみたところで、新しい価値観や概念がドンドン生まれてくる状態なので全く追いつかないわけです。

だからこそ、新しい側にいる人達は自身が気付いたその魅力をドンドン発信していけば良いのではないでしょうか。テクノロジーが発達して、個人の考えを何の検閲もなしにこれだけ自由に発信していくことができるようになったのだから、新しいものの魅力を思う存分語り尽くせばいい!

あとはその要素をもとに社会が自然と評価してくれて、淘汰されるものは自然と淘汰されていくはずですから。

最後に

僕自身も、他者の意見を否定して、自己の意見を強化しようとしてしまいそうになる時がよくあります。なぜならその方がキャッチーな主張になるから。より多くの人のアンテナに引っかかりやすくなるんです。

でも、その先に待っているのは決してポジティブな議論ではありません。大抵の場合、感情論に行き着いてしまいます。自戒を込めて本当にそう思います。

人の注目を浴びれるという甘い誘惑に騙されることなく、全力で“無関心”というスタンスを貫き通す。その上で、自分たちが得ている恩恵だったり、良いなぁと思える部分を日々淡々と情報発信して行くことに全力を注ぐべきではないかなと。そんな風に考える今日このごろです。

それでは今日はこのへんで。

ではではー。

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