僕がブログの秘訣を聞かれても「とにかく続けてください」としか言わない理由。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先週末、はあちゅうさんの「半径5メートルの野望」を読んだのですが、これが期待以上におもしろい本でした。

「みんな、外に解決法を探しすぎなのです。」

唐突ではありますが、まずははあちゅうさんが考えるブログの秘訣の部分について、少し引用してみます。

ネット関係のセミナーでお話しすると、よく、ブログをヒットさせるコツを聞かれます。PVを稼ぐテクニックがないわけではありません。例えば、ほどほどの下ネタにはみんなが興味を持つとか、今だったらこんな話題が旬だからそれについて書いたらいいなど。もっと細かい話だと、SNSをこんなふうに連携させたらいいとか、ブログの見た目だとか、いろいろあります。

でも、そういうのはすべて、「見てもらうための工夫」であって、一瞬ブログのアクセスが増えたからといって、続けないと意味がないんですよね。たしかに「見られるためのブログ」を書くことは大事ですが、それで、自分の書きたいブログではないものを書いて有名になっても意味がありません。

みんな、外に解決法を探しすぎなのです。何かヒットさせる方程式があるんじゃないか。人気ブロガーには共通点があるんじゃないか。そんなふうに、分析することももちろん大事だと思うけれど、一番考えなければいけないのは、「自分は何のためにブログを書きたいのか。ブログを通じて、どういうことを世の中に発信したいのか」です。それは、自分の内側を掘らないと、出てきません。外ではなく、中に中に掘っていく。答えというのは、外にあるとは限らないのです。自分が楽しくて、更新し続けられるテーマや、文章の書き方は、外をどんなに探したって見つけられません。

ブログの秘訣は、本当にこれ以上でも以下でもないなと思います。

僕もよくブログのアドバイスを求められることが多いのですが、どれだけブログのアドバイスを聞かれても「続けてください。絶対にやめないでください。」としか言いません、言えません。

先日のブロガーズフェスティバルでも、学生を中心にブログのアドバイスを求められましたが、「とにかく続けてください!」と、その一点張り。

はあちゅうさんが書かれているように、ブログは外に答えを求めるものではないです。続けていくうちに自分の中で、その存在理由が明確になってくるものだと思うのです。

書きたいネタを全部書き終えた後に、無理やりでも書いた1記事が本当にあなたが書きたかったこと。

あと、「ブログをこれから始めようと思っているんです!」っていう人によくありがちなのが「こんなネタを書こうと思っているのですが、どう思いますか?」という質問。

そんな時に、僕が必ず答えるようにしているのは「一刻も早くその書きたいと思ってるネタを、全部書ききっちゃってください。そして、もう書くものがないっていう状態に自分を追い込んでください。その時に絞りだすように書いたネタが、本当にあなたが書きたいものですから」と。

まだブログ始めたことがない人にこれを言うと、かなりの高い確率で「はっ?」って顔されます。

でもブログを書き続けてきた人には、きっと共感してもらえるはずです。そして、どれだけ口でこの感覚を説明してみても伝わらなくて、自分自身で実際にこの状態を体験してみないとわからないんですよね。

だからこそ、そこに辿り着くためにはとにかく続けるしかないわけで、僕はブログのアドバイスを求められると「続けてください。絶対にやめないでください。」としか言わないようにしているのです。

最後に

これは余談ですが、はあちゅうさんがブログをどうやって使っているのかという話もとても共感できました。

はあちゅうさんは「普段会えない友達への、近況報告の場所」というスタンスでブログを使っているのだそうです。

僕も最近だと「社内への朝礼メール」という感覚で使っています。

参照:僕が起業してからも毎日ブログを書き続ける理由。 | 隠居系男子

ちなみに、まだ誰にも読まれていない時代には、たった一人のあなたに向けてブログを書いていたときもありました。

参照:ブログは“あなた”に向けて。 | 隠居系男子

なにはともあれ、とってもオススメの本です。

はあちゅうさんの考え方、やっぱり大変興味深いものだったので、最近発売された以下の本も続けて読んでみようと思います。

それでは今日はこの辺で。

ではではー!

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