先日下記の記事を読みまして。
この話もとても共感します。→「そうだ。僕はその物の背景にある物語に感動して物を買ってるわけじゃない。それを作る人の美意識にお金を払っているんだと。」:若いうちに高い買物した方がいい理由 | 藤本智士(Re:S) | note https://t.co/I1zfUA8oVY
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年9月11日
もう僕らは間違いなく、作り手の「美意識」で選んでいる。
参照:欲しいものなんてない。お金を渡したい人がいるだけ。 | 隠居系男子
そうなると次に生まれてくる疑問は「どうすればその美意識を育むことができるのか?」ということだと思います。今日はそんなお話です。
その人の中にある「美意識」が正しく発露されるためには、自分に自信を持つことが大事。
結論から言ってしまうと、その人の中にある「美意識」が正しく発露されるためには、自分に自信を持つことが一番だと、僕は思います。
ただそうは言ってみても、自分に自信が持てないからみんな困ってしまうわけで…。
じゃあ、どうすれば、自信を持つことができるようになるのか?
そのためにはまず、「自分が人前に出しても恥ずかしくないと思うものをつくる」それが一番大事なことなのだと思います。
だからこそ僕らは、徹底的に生産背景や生産工程にこだわるべきなんです。
どんな人前に出しても、臆することなく自信を持って提案できるように。
「自分だけが目の前のモノを良いと思っているのではないのだろうか…?」という不安。
さて、それでも次の不安が襲ってきます。
それは「自分(たち)だけが、目の前のモノを良いと思っているのではないのだろうか…?」という不安です。
だからこそ、次に必要になってくるのが、コミュニティなんだと思います。
「私がいま『最高だ!』」と思っているモノに、これだけの賛同者がいてくれるから、大丈夫」という自信。
そんな自信を持つためにコミュニティが必要不可欠で、コミュニティの後押しが美意識の発露に繋がるのだと思います。
言い換えれば、コミュニティのメンバーがいるからこそ、作り手側に「矢面に立つ勇気」が形成されるということなのでしょう。
美意識が育まれる過程。
僕はもともと、
美意識や自信を最初から持ち合わせている人が、良い製品をつくりだし、その人柄に魅了されて、多くの人が集まってくる。
そんな風に思っていました。
でもそれは違ったんです。ベクトルが逆だった。
大事なことなのでもう一度改めてまとめておくと、
何の変哲もないただの人が行動を始める。
↓
自分が本当に心から良いと思う製品(コンテンツ)をつくり出す。
↓
ちょっとだけ自信を持って、他者に紹介できるようになる。
↓
共感してくれる人が徐々に現れ始める。
↓
そこにコミュニティが形成されて、その支えによってまた自分に自信を持てるようになる。
↓
「美意識」が強固なものとなっていき、さらにその魅力に惹きつけられる人たちが増えていく。
これが本来の姿であり、辿るべき過程なのかもしれないなと。
最後に
何のため生産背景にこだわり、何のためにコミュニティを形成する必要があるのか。
僕の中でそれがずっと曖昧なままだったのですが、全ては作り手の美意識を正しく発露させるためだったんだなと、自分の中で今日ものすごく腑に落ちました。
いつもこのブログを読んでくださっている皆さんの参考になれば幸いです。
[追伸]この過程を見事に辿ってきたのが、EVERYDENIMのおふたり。特に兄・山脇さんの美意識はこのように形成されてきたように僕には思えます。詳しくは下記の記事を参照してみてください。
【EVERY DENIM×灯台もと暮らし】僕らの理想のデニム 「Brilliant」ができました。インターネット時代のものづくりとは? | 灯台もと暮らし