最近、下記の記事を読みまして。
パリのセレクトショップは編集型から“偏愛”型へ│WWD JAPAN
この流れは絶対に間違いないよなあ。ブログやウェブメディアだってそう。編集型よりも偏愛型の方がウケる時代。:パリのセレクトショップは編集型から“偏愛”型へ│WWD JAPAN https://t.co/L1OdbAgdNY
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年9月3日
この流れは今後さらに加速していくだろうなあと思っています。
ウェブとリアルが逆転してきた。
思うに、ウェブとリアルの役割が逆転してきたんだと思います。
これまでのリアルの店舗って、何かと出会う場所でした。
フラッと歩いて、たまたま入ったお店で新しい何かと出会う。
それがセレクトショップという場所の役割でした。
その後、家に帰ってパソコンの前に座り、その出会ったモノの知見を深める。それがネットという空間の役割だったんです。
でも、ここ数年でスマホが一気に普及してきて、ブログやウェブメディアなどが無数に存在するようになると、その役割が一気に逆転した。
つまり、ネット(スマホ)が出会う場所となり、リアル店舗が深める場所に変わってきたんだと思います。
その流れのひとつが、「ディスティネーションストア」の登場なのでしょう。
どハマリした人同士が集まって、井の中の蛙になれる空間。
そうなってくると、リアルには、ウェブよりも更に強烈な刺激を求めるようになってくる。
今年の夏も大流行だった「ナイトプール」なんかもそうですが、「ここなら人目を気にせず全力で◯◯していいんだよ!」っていう空間が今求められているんだと思います。(この場合はInstagramのための撮影)
移住する若者が一気に増えてきている地方もまさに同じ構造で、それは「井の中の蛙になれる空間」とも言い換えられるのかもしれません。
参照:いま若者に必要なのは「お山の大将」で「井の中の蛙」になれる場所。 | 隠居系男子
どハマリした人同士が集まって狂気を晒し合える空間、そんな場所が今求められているんだと思います。
最後に
つまり、コンテクストの共有から始めないで済む場所。
もう既にわかっていることから予定調和風に始まる空間ほど、つまらないことってないですよね。
以前、下記の記事にも書きましたが、日本人ってやっぱりハイコンテクストなコミュニケーションの方が好きなんだと思います。
参照:バイラルメディアに対する違和感の理由と、”親近感”というハイコンテクストの可能性。 | 隠居系男子
ただそうすると、「圧迫接客をするようなお店」も増えてくるとは思うので、このあたりの温度感は難しいところだなと…。
参照:圧迫接客をするセレクトショップや飲食店が増えてきた。 | 隠居系男子
今日のお話がこのブログをいつも読んでくださっている皆さんの何かしらの参考になれば幸いです。