過去は遡れない方がいいし、アーカイブとストックを混同してはいけない。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

以前もこのブログで書きましたが、インバウンド観光メディア「MATCHA」を運営するにあたって、僕たちはいつもLINEでやりとりをしています。

参照:LINEをビジネス用途で使うとヤバい捗る。ただし、社会問題になるのもきっと時間の問題。 | 隠居系男子

LINEのグループは、facebookメッセンジャーやメールとは違い、途中から参加した人がそのグループの過去のやりとりを遡ることはできません。なので、この仕様をLINEのデメリットとしてあげる人も多いです。

しかし僕は、これが非常に良いことだと思っています。今日はそんなことについて少し書いてみようかなと。

過去を遡らせて情報を共有したと思ってはいけない。

もし過去の投稿を遡れてしまうと、僕らはそれで情報を共有したと勘違いしてしまいます。

実際に、facebookのメッセージやメールにCCを入れることにより、「読んでおいて!」とお願いしてしてしまうことはよくあることです。

でもこれだけ情報過多の時代において、ドンドン情報が降ってきてソレを拾うだけでもやっとなのに、“過去”まで拾いに行け!と言っても、さすがにそれは無理があるのではないでしょうか?

ほぼ全てのやりとりがフローの中で行われている今の世の中で、過去の膨大な投稿を読ませて共有したつもりでいるのは、完全に共有者側のエゴでしかありません。

アーカイブと、ストックは違う。

そもそも、「アーカイブ」と「ストック」という概念を、ごっちゃにしてはいけません。ここはしっかりと峻別するべきなんだと思います。

情報過多の時代において僕らがとるべきスタンスというのは、全てをアーカイブしておいて、必要に応じて検索するということ。日々の膨大な情報を整理することほど、時間を無駄使いすることはありません。

ただし、これが「共有」となってくれば、話は別です。

本当に共有したいことは、マニュアルなど「ストック」にしておいて、明確に残していくべきなんです。

参照:松井忠三著『無印良品は、仕組みが9割』マニュアルで現代の若者はもっと自由になる。 | 隠居系男子

それなのに現代の多くの人が、人に共有するものほど適当に管理していて、自分でしか使わないものをせっせと整理する傾向があります。

でも本来は、全くその逆なんです。

「他者に共有する情報ほどシンプルに見やすくストックして、自分に必要な情報はアーカイブして検索する」

それが本来のあるべきカタチなんだと思います。

最後に

だからこそ僕は、今のLINEの仕様がメリットだと思っています。

確かに過去を共有できないと面倒くさいことも多々ありますが、ここはもう完全に割り切ったほうがいい。そこでの共有の効果を期待してはいけません。

それよりも、“今この瞬間から”共有し始めていくというのが、これからの時代に一番あるべき姿なんだろうなぁと感じています。

かなり漠然とした内容となってしまいましたが、これを読んでくださった方の何かしらの参考になれば幸いです。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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