慈恵病院・蓮田理事長の講演会を聞いて、『明日、ママがいない。』騒動に思うこと。

慈恵病院講演会

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日書いた以下の記事。

『明日、ママがいない。』騒動をきっかけに「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を今一度考えてほしい。 | 隠居系男子

今回はこの続きです。日本で唯一「赤ちゃんポスト」を設置している慈恵病院・蓮田理事長の講演会を通して、今ネット上で様々な議論を巻き起こしている『明日、ママがいない。』騒動について、自分なりの考えを少し書いてみようと思います。

前回の記事を読んでいない方は、まず前回の記事からお読みください。

『明日、ママがいない。』騒動に関して

今回の騒動に関して、様々な記事が書かれています。特に目に止まったのがこの記事。

参照:日テレのドラマ「明日、ママがいない」への抗議問題。施設の子どもに対する「想像力の欠如」と「加害性」(水島宏明) – 個人 – Yahoo!ニュース

この記事の意見には同意する部分もあります。ただ、一番最後にかかれているような「誰一人傷つかずに済む放送」なんてものは本当にあり得るのでしょうか。

何かが表現される以上、それに対して不愉快だと思う人は一定数必ず存在して、それは大人・子供関係なく存在するはずです。

仮に、皆が幸せになるような表現活動なんてものが存在するのであれば、それは“無”を表現していることと同じだと思います。

「こうのとりのゆりかご」は日本で全く新しい取り組みでしたし、設立当初は法律的にも色々と議論が巻き起こりました。また、前回の記事でご紹介したような問題点も依然として存在するわけで、やはりこの活動に反対する人も未だにいるはずです。

ドラマを通して国民の考える契機になればいい。

では、この問題が本当に解決されるためにはどうすればよいのでしょうか。

きっと、子供の生命に対する重要性を広く理解してもらい、育児放棄されるような子供達が増えないようにしていくことなのだと思います。

そのためにはきっと、あの講演会会場に来ているような人達に今の赤ちゃんポストの現状を理解してもらうことではないはずです。むしろ伝わるべきは、大多数の無関心な人々です。

今回のドラマで過激な表現が含まれていたとしても、それがキッカケでこのようにウェブ上で話題となり、各者の意見が発信されていく。その過程で、個々人が考える切っ掛けとなることは、非常に良いことだと思います。

確かに、このドラマが放送されることで甚大なる精神的苦痛を味わう人々がいるのかもしれません。しかし、ドラマは既に放映されてしまいました。このドラマ自体が無かったことにするのは、もう不可能です。

であれば、積極的に「赤ちゃんポスト」と「児童養護施設の実態」が議論され、国民の考える契機にしていくべきだと思います。

これがきっかけで本当に傷つく子供達が多数いるのであれば、今後はこういった番組が放送されないように制度化していくべきですし、このような表現活動によって広く国民に知れ渡るのであれば、その落とし所を探って行くべきでしょう。

子どもたちには、味方になってくれる大人が必要。

このような議論が行われる場合は、子どもたちが置き去りにされないように配慮することも大切だと思います。

子供の味方をしてくれるという大人が居て、その人達に連絡をとれる環境がしっかりと整っていることで、子どもたちにとってのセーフティネットのようなものができあがり、安心して過ごすことが出来る環境が生まれるのだと思います。

大人の中でも意見が分かれてしまっている事柄に関して、子供が悩んだ時にちゃんと自分の味方になってくれる大人がいる、それによって子どもたちも救われるはずです。

そのためにも、大人ひとりひとりが、こういった社会現象を契機にして、自分の考えを持ち合わせていくことが重要になってくるのだと思います。

最後に

この件に限らず、答えのないすべての議論において、自分の意見が求められる時代になってきています。

取り残されてしまいそうな人たちへのセーフティネットも用意しつつ、広く議論されることが重要になってきている時代なのではないでしょうか。

自分が意見を求められた時にしっかりと自らの立場を明確にできる、それがこれからの未来において、必要になってくる重要な要素だと思います。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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