目指したい理想から、自分たちの在り方を再定義しているところがおもしろい。

先日このラジオを聴いたんですが、これがとっても面白かったです。

【音声配信】「世界最大級の知の殿堂・ニューヨーク公共図書館。その実像に迫る」菅谷明子×竹内利明×荻上チキ▼2019年4月9日(火)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~)

下記の映画公開に合わせて組まれた特集らしいです。


今日はこのラジオを聴いてみた感想を少しだけ書いてみようかなと。

スマホでなんでも調べられる時代に、一番足が遠のく場所が図書館。

図書館ってどうしても「本を読む場所、借りる場所」ってイメージが強すぎて、その役割から抜けきれていない印象がありますよね。

スマホでなんでも調べられる時代に、一番足が遠のく場所でもある。

でも、図書館の本来の目的って、市民に情報や知識を提供することだったはずです。

なぜそんな場をつくろうかと思ったのかといえば、市民により良い生活を送って欲しいと願うからで。

「本の貸出」は、あくまでその最良の手段だったわけです。

でも、今の時代、情報や知識は「本」だけから得るものではなくなった。

だからニューヨーク公共図書館は、本の貸出だけではなく、インターネットをより自由に使える環境にしたり(論文や新聞のデータベース検索機能の解放)や、起業のアドバイスやコンサルなどを受けられる場所に変わってきているそうなんです。

また、Wi-Fiルーターの貸し出しなども行ったりしていて、図書館の外でも市民がインターネットに接続できる環境になるように配慮しているらしい。

理想の世界から逆算して、自分たちの在るべき姿を再定義する。

このひとつ上のレイヤーというか、メタ的な視点から自分たちの在り方を問い直しているところが、今おもしろいなあと思います。

具体的に言うと、企業理念でよくありがちな「◯◯で(手段)、◯◯を!(理想)」というキャッチコピーにこだわっていないところ。

もし図書館が企業だったとしたら、その企業理念は「本で、市民の生活を豊かに!」となるはずですよね。

でも、この手段の部分が時代の急激な変化とともに形骸化してしまっていることが問題なわけです。

そこで手段にこだわり続けると、「自分たちの仕事は、市民に本を貸し出しすること」からいつまでたっても抜け出せない。

そうではなく、理想の世界から逆算して、自分たちの在るべき姿を再定義し、今の時代に合った手段で実現していく。

その視点というか姿勢がとても大事なんだろうなって。

最後に

僕らも「これからの暮らしを考える。より幸せで納得感のある生き方を」が企業理念になっています。

その上で、ウェブメディアを運営していますが、それもあくまで手段です。

ウェブメディアだけでは理想は到底実現できず、リアルイベントも企画するし、SUSONOやWaseiSalonのようなコミュニティも運営するし、EVERY DENIMと一緒にプロダクトをつくったりもするし、イケウチオーガニックさんとオウンドメディアを一緒に運営したりもする。

それは、ひとえにWaseiと関わってくれるみなさんが「より幸せで納得感のある生き方を」体得して欲しいと願うからです。

そのためであれば、手段にはとらわれず、より自由な発想で今の自分たちができることに全力で取り組んでいきたいなあと思っている次第です。

いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの参考になったら幸いです。

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