視聴者が見たいリアルが「リアリズム」。

なぜ最近「Vlog」が流行っているのか?

ずっと不思議でした。

今日は、自分がたどり着いた仮説を少しだけ書いてみたいと思います。

「広告が嫌われている時代に、視聴者が見たいのはリアルだ。」という定説。

まず、広告が嫌われる世の中になってきたからこそ、作り込まれた世界観(虚構)ではなくリアルが求められている。

「視聴者や読者は、リアルが見たいんだ。」

これは、既に至るところで語られている話です。

ただし、そのまんまのリアルじゃダメなんですよね。

なぜなら、やっぱりただのリアルは退屈だから。

「リアル」と「リアリズム」の違い。

でも、リアリズムであれば楽しめる。

「リアル」と「リアリズム」このふたつはものすごく似てるけど、そこには雲泥の差があると思っていて。

読者や視聴者が見てみたいと思っているリアル、それこそが「リアリズム」なんだと思うんです。

無印良品やニトリの雑貨や家具が及ぼす影響。

例えば、室内の動画を撮るとき、家に転がっている雑貨や家具は「Casa BRUTUS」に載っているような、浮世離れした雑貨や家具ではリアリティがなくて。

やっぱりそこにあるべきは、より多くのひとにとってのリアルに近い、無印良品やニトリの家具や雑貨であるべきで。

そうすることで、虚構感が減って、より本物感が増してくる。

たとえそれが作り手にとって、“現実(リアル)”ではなくとも、受け手側が求めているリアルにより忠実であれば、読者はそこにリアリティを感じとってくれるわけです。

その受け手視点が内包されているリアルこそがリアリズムであり、それが今のVlogブームにも繋がっているんだと思います。

だから、冒頭の「リアルが見たい」という視聴者や読者の声というのは、半分ホントで半分ウソなんだろうなあと。

正しくは、「リアリズムが見たい」なのだと思います。

最後に

まとめると、自分にとってのリアルではなく、相手にとって「何がリアルなのか」を深く洞察し、その求められたリアリズムを提供できるひとが今の時代には強いんだと思います。

広告が嫌われて、わかりやすく作り込まれた世界観が嫌われる時代だからこそ。

その表現方法に一番適切なのが、今は「Vlog」だということなんだろうなあと。

たったそれだけのことなのですが、自分にとってはものすごく大きな発見でした。

この気づきを与えてくれた、Wasei Salonのメンバーには多大なる感謝をしたいです。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても何かしらの発見に繋がっていれば幸いです。

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