ウェブ上のコンテンツに100点は存在しない。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

さて、今日はウェブコンテンツについて。

最近ずっと思っていることなのですが、ウェブ上のコンテンツに100点というのは存在しません。もちろん、以前書いたように「ネット上で注目される専門家」になるためのテンプレはしっかりと存在すると思います。

参照:ネット上で注目される専門家になるためのテンプレは確実に存在する。 | 隠居系男子

しかし、ウェブ上のいちコンテンツに限ると、100点というものは存在しません。この点、多くの方は逆に捉えているような気がします。

「ウェブ上で専門家になるのは難しいけれど、100点のコンテンツであれば、もしかしたら自分も作り上げることが出来るかもしれない」と。

今日はこの辺りについて、僕の考えを書いてみようと思います。

プロが書いても、ハズレる時はハズレる。

例えば、「文章のプロ」が書いたウェブ上のコンテンツは必ず読まれるかというと、そんな事は全くありません。

それどころかきっと、文学部の大学教授やプロの作家がウェブ上でコンテンツを書いたとしても全く面白くないでしょう。

それは「『5年後、メディアは稼げるか』ブロガーが知っておくべき「紙とウェブ」の決定的な違い。」という記事の中でも書いた通りです。

また、ウェブに溢れかえるコンテンツを見ると、皆が似たり寄ったりの記事を書いているので、あたかも客観的な100点があって皆がソレを目指しているかのように思えますが、実際はそうではありません。

「皆答えがわからないから、結果的に皆が横並びになっているだけ」ということだと思います。

しかもその横並びのモデルと言うのは、ダイレクトに人の好奇心や野次馬精神を刺激するタイプのコンテンツ。アレは「読ませている」のではなく、「スクロール」させているだけです。

「スクロール」させるためのコンテンツを作りたいのであれば、ゴシップやエロ、刺激の強い画像や動画を集めたコンテンツを作って攻めていけば間違いなく、スクロールしてもらえるでしょう。

ウェブ上で読まれる可能性の高いコンテンツとは?

では、本当の意味でウェブ上で読まれるコンテンツとはなんなのでしょう?心に残るコンテンツ、実際に人を動かすことにつながるコンテンツとはどんなコンテンツを指すのか?

この点、「5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die?」の中では、「感情を刺激するプレゼンに近いもの」と書いてありますが、結局は「コンテンツの中で如何に自分自信を曝け出すことが出来るかどうか」ということが勝負なんだと、僕は思っています。

この前、ブロガー3人で会食した時にも話題に上がったのですが、その人間の第一次的な人格がでてしまうのがウェブです。

ブログで体裁よく書き続けていくということは不可能です。短期的には、そうやって書き続ける事が出来るかもしれませんが、書く頻度が高ければ高いほど、続けている期間が長ければ長いほど、第一次的な人格を曝け出さなければ書き続けることは出来ません。

しかし、その嘘偽りない「信念」や「熱量が」誰かに伝わり、しっかりと響かせることができれば、それが本当の意味でウェブ上で読まれる文章となっていくはずです。

それが多くの人か届くかどうかは、時代感や流行の問題であって、そのコミュニティの大小の話にすぎません。その記事の内容の良し悪しとはまた別の次元の話です。

信念持って、本当に自分が好きだと思うものについて書き続ければ、その熱量は絶対に相手に届きます。

そして、どんなことがあっても「伝えたい!」という気持ちがあり続けるならば、常に試行錯誤を繰り返し決して辞めないこと。

本当の意味で読んでもらえるウェブ上のコンテンツには答えはなく、もし敢えて答えを導き出すとすれば、「その試行錯誤の連続だけ」がその答えになるのだと思います。

だからこそ僕は、「ネット上で注目される専門家」になるためのテンプレは存在するけれど、100点のコンテンツは存在しないと考えるわけです。

参照:ネット上で注目される専門家になるためのテンプレは確実に存在する。 | 隠居系男子

最後に

最近では、「ウェブ上のコンテンツに100点は存在しない」ということがわかったところから、全てが始まるような気がしています。

「自分で答えらしいモノを見つけていくしかない」と腹の底から理解できた時、本当の意味でのクリエイションというか、創造が始まるのだろうなと。

試行錯誤繰り返して、自分なりに勝てる可能性が高いものを見つけていけるかどうか。

自分の中に存在する「熱量」を、いかに無駄なく効率よくそのエネルギーを分散させずに、相手に伝えることが出来るかどうか。

そこが勝負なんだろうなと。そんな風に思う、今日この頃です。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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