「超グローバル」と「超ローカル」の世界で。

家入一真さんの新刊「なめらかなお金がめぐる社会。 あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。」を読みました。

最近の家入さんの主張がキレイにまとまっているので、ぜひ皆さんにも読んでみて欲しい一冊です。

参照:雑誌「TURNS」連載 第15回 家入一真さんに「ウェブメディア運営の心がまえ」について聞いてみた。 | 隠居系男子

今日はこの本を読んでみて、自分がこのブログで今まで書いてきたことがいろいろと繋がるきっかけになったので、すこしだけまとめてみようかなと。

日本人が得意なのは「超ローカル」。

僕が本書の中で特に惹かれた部分は、「おわりに」の部分です。少し引用してみます。

これからの日本では、国というレイヤーを超越したところで活躍する「超グローバル」みたいな生き方と、地元で気のいいやつらと暮らしていくような「超ローカル」みたいな生き方の二極化が激しく進んでいくんじゃないかな、と思っている。

ただ、世界と比べたときに、大半の日本人の強さは「超グローバル」ではない気がしている。もちろん、世界に飛び出して地球規模の課題に取り組める人もいるけれど、むしろ小さなコミュニティを作ったり、小さな経済圏を作ったりするほうが日本人は得意なのではないだろうか。

いかがでしょうか。僕もこの考え方にほぼ同意見です。

下記の記事を書いたのはもう4年前になりますが、今でもこの考え方は全く変わっていません。

参照:真のグローバル化とは、徹底的に日本の原風景を理解すること。 | 隠居系男子

「独自の経済圏を共有する者の集まり=会社組織のようなもの」になる。

さて、企業組織はなぜ必要なのか?そんな記事を最近書きました。

参照:なぜ企業組織は必要なのか?独立・フリーランスブームのその先を考える。 | 隠居系男子

では、これを踏まえて、企業組織は今後どこへ向かうのでしょうか?

この点、僕は「独自の経済圏を共有する者の集まり=会社組織のようなもの」になるそれがひとつの答えだと思っています。正社員とかアルバイトとかはあまり関係ない。みんなフラットな関係になっていく。

そしてそのためのひとつの手段が、ブロックチェーン技術であり、暗号(仮想)通貨ということなのでしょう。

参照:今、VALUやCAMPFIREのような評価経済社会の循環の中に参加しておいたほうがいいと思う理由。 | 隠居系男子

『逝きし世の面影』の世界がふたたび。

もちろん、ここにはAmazonやGoogleのように、国家を超越するグローバル企業も含まれると思います。

そして上記にあるような、独自の小さな経済圏を共有した小さなコミュニティも含まれます。日本がこのジャンルで、世界の最先端をいく可能性は十分にあると思います。

参照:偏愛という狂気を晒せる場所が今求められている。 | 隠居系男子

グローバル競争、マーケットインでビジネスを展開するグローバルエリートたちとは真逆の世界。

それは、本当に好きな人たちが好きな人同士で集まって、小さな経済圏をつくりだし、突き詰めたいことを徹底的に突き詰めている世界です。

参照:若者の道にしたい欲求、それは後世に残すための手段としてなのかもしれない。 | 隠居系男子

もちろん、互いにヒントを求めて各コミュニティ間の行き来も頻繁になるのでしょう。

参照:雑誌「TURNS」連載第6回 発酵デザイナー・小倉ヒラクさんに「これから地方を盛り上げる豪族2.0」について聞いてみた。 | 隠居系男子

そんな幸せそうな暮らしている日本人の姿に、グローバルエリートが感動する。『逝きし世の面影』に書かれていたような世界がもう一度訪れるのかもしれないなと。

参照:日本の家屋には、もともと何もなかった。 | 隠居系男子

最後に

過去に書いた記事がいろいろと繋がった瞬間だったので、今日はまとめて書いてみました。

少しでも皆さんの何かしら参考になれば幸いです。

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