昨日、桐谷ヨウさんの下記のブログを読みまして。
「なんで会社員に戻ったの?」「自分の身を預けてみたいと思ったからです」 – 桐谷ヨウ blog
ヨウさんがこのブログを書くきっかけとなったサイボウズ式さんの対談記事もとても示唆に富んでいておもしろいです。ぜひ合わせて読んでみてください。
「なんで会社員に戻ったの?」「コスパがいいからです」──フリーランスから週4会社員×アフリカから出戻り社員、満足ではなく納得しながら働くには | サイボウズ式
今日は、このブログを読んでみて思ったこと、独立やフリーランスになることについて、最近自分が考えていることを書き残しておこうかなと思います。
独立・フリーランスブームの揺り戻しがやってくる。
ここ数年、独立・フリーランスブームでしたが、その揺り戻しというか、本質的な部分に立ち戻って、ヨウさんみたいな働き方をする人も増えてくると思います。:「なんで会社員に戻ったの?」「自分の身を預けてみたいと思ったからです」 https://t.co/1TE1zuSdx8
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年9月4日
独立やフリーランスも、あくまで手段でしかないんですよね。どうしてもブーム化すると手段が目的化していくから、そんなときこそ自分の価値基準を明確にして、本当に求めているものは何なのか、それを冷静に考えてみる必要があると思います。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年9月4日
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でも一方で真逆のこと言いますが、「独立したい!フリーランスになりたい!」と考えている人は一刻も早く実践してみたほうがいいと思いますよ。やってみないとわからないことって山ほどありますし、ダメだったらそこでまた再就職すればいいんですから。一歩踏み出さないことには何も始まらない。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年9月4日
なぜ企業組織は必要なのか?
そもそも、なぜ企業組織は必要なのか?考えたことはありますか。
あまりにも当然に存在しすぎていて、考えたこともないという人がほとんどじゃないでしょうか?
もちろん、僕もそうでした。
この点、最近読んだ野口悠紀雄さんの「ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現」という本にとてもおもしろい話が書かれてありました。
企業組織が必要な理由は、「取引コストを節減するため」だそうです。
「人間が協同するためには、コストがかかる。ところが、市場を通じるのではなく、取引を企業内で行なえば、こうしたコストを節減することができる。だから、企業という組織が必要になる」とのことです。
そして、もうみなさんお気づきだと思うのですが、ブロックチェーンという技術がこの「取引コスト」の問題を解消してくれる。
もう少しだけ引用してみますね。
われわれは、ブロックチェーン技術の活用によってどのような世界を実現できるだろうか?
まず、金融の世界が効率化し、コストが低下するだろう。ただし、期待できるのは、それだけではない。社会の基本的な仕組みが変わるだろう。企業の形態が変わり、働き方が変わり、労働の成果が評価される仕組みが変わる。
われわれは、大組織が、大きいというだけの理由で支配力を行使する世界から抜け出せるだろう。それに代わって、人々が組織に頼らず、対等の立場で直接に情報を交換し、取引を行なう社会を実現できる。
(中略)
IT革命は、ブロックチェーンによって完成されることになる。命令系統のないフラットな組織が可能。階層構造を持った大組織の多くは淘汰され、組織はフラット化するだろう。
いかがでしたでしょうか。
ここでその具体的な方法まで詳しく説明し始めてしまうと、めちゃくちゃ長くなってしまうので、その理由が気になる方は本書を読んでもらうとして、ブロックチェーンの技術は企業と個人を本当の意味で対等にしてくれる可能性があるわけです。
最後に
もちろん、このような変化は雇用する側だけではなく、雇用される側にとっても険しい道が待っていることは間違いありません。
参照:生産性向上・副業OK・パラレルキャリア前提の社会は、雇用される側にとって残酷な社会となってしまうのか? | 隠居系男子
ただ、この時点で間違いなく言えることは、これから働き方は確実に変わります。本当の意味でフラットになる未来が、もう少し先に訪れるかもしれません。
こんな時代の変革期だからこそ、常に本質的な部分に立ち戻って「自分は本当はどうしたいのだろう?」と各人が考える必要があるんだと思います。
その変化に備えて今から準備を始めるか、今の働き方を維持するか、それはこのブログを読んでくださっている方々の判断と決断次第です。
もし、少しでも変えてみようと思った方には、以前書いたnoteの有料記事が少しでも参考になれば幸いです。
参照:次世代を生きる若者が、好きなモノに囲まれた人生を送るための唯一の方法。 | 鳥井弘文 | note