どうも鳥井(@hirofumi21)です。
昨日、デジタルハリウッド大学で行われた公開フォーラム「東京の文化とメディア、クリエイティブ産業の未来像」に参加してきました。
パネルディスカッション形式で行われたフォーラムで、タイムアウト東京からコンテンツディレクターの東谷彰子さんがパネリストとして参加しており、タイムアウト東京についてのお話を沢山聞くことができました。
同じくインバウンド観光メディアを作っている身として、非常に参考になる部分が多かったので、今回ここに書き残しておきたいと思います。
タイムアウト東京とは?
「タイムアウトって頻繁に見るけれど、実際はどんなメディアなの?」っていう人は多いと思います。まずは、aboutページからタイムアウトについて引用してみましょう。
タイムアウトは1968年にロンドンで創刊されたシティガイドです。
あるカテゴリーに精通した地元の目利き=ローカルエキスパートによるインディペンデントな街のガイドが支持され、現在は、世界40都市35カ国(11言語)に展開しています。地域密着型でありながら、グローバルなネットワークとブランド認知を有するユニークなメディアとして注目が高まっています。2012年のロンドンオリンピックでは公式トラベルガイドとして採用。マガジン、ガイドブック、ウェブサイト、スマートフォンアプリ、タブレットアプリなどマルチプラットフォームに対応しています。
引用元:タイムアウト東京について – Time Out Tokyo
東京版がスタートしたのは、2009年らしいです。
最初はカフェアンドダイナーであるリアル店舗からスタートし、その後にウェブサイト、タイムアウトマップ、そして昨年マガジン(紙媒体)を創刊しています。
タイムアウト東京は、「訪日外国人」と「東京人」のためのメディア
東谷さんがこのイベント内で繰り返し強調していたのは、タイムアウトは「自分たちが経験したこと、日常的に体験していること、それをグローバルに発信していくメディアである。」ということです。
だからこそ、東京版で言えば「東京人」もその読者に含まれるのだと。
そのうえで、初めて東京を訪れた人が、東京の人と同じような体験をできるようにメディアを作っていくことが理想的。
そんな東京のリアルを外国人の方に届けることによって、日本人にも見えてこなかった新しい視点が生まれていき、好循環が生まれていくのだと。
まさに、ローカルに密着しながら、グローバルに発信していくメディア。それがタイムアウト東京なのだと力強く仰っていました。
このへんの話は、以下のページにもわかりやすくまとめられてあるので、興味がある方はぜひ一読してみてください。
参照:タイムアウト東京について – Time Out Tokyo
ローカルのメディアが、グローバルのメディアになっていく形。
上記のお話は、自分も非常に共感できました。
このブログでも散々書き続けている「めちゃくちゃドメスティックなものが、グローバルである」という話にも通じるところがあると思います。
参照:真のグローバル化とは、徹底的に日本の原風景を理解すること。 | 隠居系男子
きっと、これからの時代は、もう“嘘”がつけない時代なんだと思います。“観光客用”というものが通用しない時代。
写真もそうですが、もうその土地の「日常」を伝えていくしかない。
参照:写真が苦手な理由。 | 隠居系男子
ハレが常態化した今の世の中では、そうしないと受け取り側に響かなくなってきているのでしょう。
参照:いま、祭りに興味がない理由。旅ブームの先にあるもの。 | 隠居系男子
初めてその都市を訪れた人が、地元の人と同じような体験をできるようにする。それがもう観光メディアのスタンダードになりつつあるのだと思います。
最後に
更に僕個人の意見として、この部分はもっと加速していき、地元で体感している人と旅行者がもっとダイレクトに繋がっていくと思っています。
だからこそ、MATCHAの方向性もまさにそこで、その魅力を伝えるのはプロのライターさんではなく、それを本気で楽しんでいる人々が良いと思っています。
参照:ウェブ時代は、プロのライターよりも大好きな人が語るアツい記事のほうが面白い! | 隠居系男子
しかもそれがトップダウン型ではなく、関わってくれている人々が各々で考えながら構築していくボトムアップ型であるべきだと。
参照:日本家屋のような「ボトムアップ構造」のウェブメディアにしていきたい。 | 隠居系男子
そんなスタンスが、今後のインバウンド観光メディアのあるべき姿なんだろうなと思います。昨日のお話を聞いて、改めてそんなことを確信した次第です。
それでは今日はこのへんで。
ではではー!