ソフィアバンク藤沢久美が語る、新しい事業の始め方と、グローバル時代に求められるアジア的発想

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

以前、ご紹介した、『上田渉のこの人がおもしろい!』というPodcast番組。
第9回目のゲストが、ソフィアバンク副代表の藤沢久美さんでした。

彼女のお話がとても興味深く、今日はその中でも特に印象的だったことを2つご紹介してみようと思います。

この番組については、こちらの記事を参照してください。

参照:ポッドキャスト番組『上田渉のこの人がおもしろい!』がおもしろくなりそう! | 隠居系男子

ソフィアバンク代表・藤沢久美さん

まずは、藤沢久美さんがどんな女性なのか、少しだけ触れてみたいと思います。

藤沢久美さんは、ソフィアバンクというシンクタンクの副代表を務める女性実業家。ちなみにソフィアバンク代表は、以前もこのブログでもご紹介した田坂広志さんです。

参照
田坂広志インタビュー「目に見えない資本」という新たな、しかし、懐かしい価値。 | 隠居系男子

「目に見えない資本」とインターネット革命の関係性。 | 隠居系男子

藤沢さんのこれまでの経験は多岐にわたり、自身で投資信託系の事業を起業して売却したり、Podcast番組「藤沢久美の社長Talk」などを通じて、1000人を超える経営者の方にインタビューしてきた実績もあります。

様々な経験から得られた知識や経験をもとに、中小企業の経営者の方々に向けて、講演やセミナーやワークショップをおこなったり、政府や行政の審議会で、提言・法律作りなども行っています。

他にも、テレビ番組を制作・出演したり、ダボス会議のヤンググローバルリーダーとして世界中をまわっていたりと、本当に経験が豊富な方。

これまでの経験を全部グチャグチャっとして、一段上げ、昇華させていく。

今回、そんな藤沢さんが語っていた「彼女自身の今後の展望」がとても興味深かったです。

藤沢さんは、「今までの自分の経験を全てミックスして何かできないか?」と考えているらしく、これまでの経験を全て踏まえた上で、新たに何か事業か活動を始めたいと考えているようです。

これまでは自分の興味と、その時々に与えられたチャンスを全て断らないで、色々な事にとにかくチャレンジしてきたと。

周りからは「そろそろ一つに絞った方がいいんじゃないの?」と言われることもあるそうなのですが、そうではなく、これまでの経験を全部グチャグチャってして、一段上げていく、昇華させていくことで、何かできることはないのかなと探っているところらしいのです。

アウトプットの仕方も多種多様にしたいようで、「全体的に発明したい。」という言葉が印象的でした。

先行きが不透明な激動の時代だからこそ、この考え方、働き方ってものすごく可能性があるのではないかなぁと僕は思います。

長期的なビジョンを描くことももちろん重要ですが、目の前のことを一つ一つ丁寧にこなしていく中で、自分が知らなかった世界が見えてくる。その中で思いもよらないチャンスが舞い降りてくる。

そんなチャンスを1つずつ掴みとっていき、すべての経験を併せ持った存在が「自分」となり、その職業の枠組みの中では言い表せない人間となっていく。それが正にこれからの時代に求められていることではないのかなと。

「それまでの経験を全部グチャグチャっとして、一段上げていく、昇華させていく。」

この連続がもしかしたら、今後一番求められている生き方やライフスタイルなのかもしれません。

アジア的な発想を世界に広げていきたい。

そんな藤沢さんが、最近特に興味のある分野が「グローバルというキーワードの中でのアジア的な発想、考え方」だそうです。

今後は、グローバルという価値観の中で、欧米的なものではなくアジア的な考え方が主流になり、新しい資本主義をつくっていくはずだから、そこに光を当てていきたいと。

これまでの欧米的な考え方というのは、全てが二元論で、白か黒かハッキリさせることが求められていました。しかし、東洋の思想は、色々と異なるものをとりあえず受け入れるところから始まる。多様なものを色々と受け入れながら、なんとなく交わりながら、進めていく。

今世界が本当の意味でグローバルとなり始め、多様な国の人達、多様な宗教観、多様な文化が交じり合い、皆が同じ舞台の上に上がれるようになってきたからこそ、この東洋的な発想がこれから非常に重要になるのではないかと。

そんなことを、この日本から発信していきたいらしいのです。

その発信方法も、言語だけでなく、中小企業の経営の姿や、メディア、製品、法律、サービスなどなど、すべての形で発信していきたいと。

アジアに昔からある良い所を思い出して、現代の最先端の技術を組み合わせるとで、時代に合った新しい概念や価値が生まれてくるはず。

そう考えると、今の古き良き昔はアジアに、特にミャンマーなどにあり、最先端は日本に存在する。この2つが一緒になった時に、きっと新しい東洋的な価値が生まれてくるのではないか藤沢さんは語ります。

僕自身も、昨年ミャンマーに足を運んだ際、まさに同じようなことを考えたので、この考え方は本当に同意です。

何度もこのブログで紹介している『逝きし世の面影』という本の中で紹介されている鎖国時代の日本の姿。

当時の外国人たちが皆口を揃えて「日本は素晴らしい国だ。国民に笑顔が絶えない驚くべき国。」と表現していますが、当時の外国人達が日本に感じた感覚と正に同じものを、僕はミャンマーに行った時に感じました。

古き良き昔の価値観を失い、その価値観が大切だと再認識しようとしている今の日本だからこそ、そのミャンマーなどの環境を守りつつ、同時に新しいグローバル基準へと昇華させて行くことができるのではないでしょうか。

最後に

「リープフロッグ」という言葉があります。

「蛙飛びのように、一つの時代を飛び越して、次の時代の最先端に合わせていくこと」を言い、最近では「新興国がデスクトップPCを通らずに、一人一台のスマホを持つようになったこと」などを指すときによく使われる言葉です。

きっと、ミャンマーなど次のフロンティアは、今回藤沢さんが語ったような形でリープフロッグしていくのだと思います。

もちろん経済成長もしていくはずですが、それと同時に精神面・社会性面、そして人間性的にも真理に近いところにフロッグリープしていくのでしょう。

以下に書いたような内容が、ミャンマーなどで起こっていくような感じがしています。

参照:真のグローバル化とは、徹底的に日本の原風景を理解すること。 | 隠居系男子

なにはともあれ、このインタビュー全体を通してすごく面白いので、ぜひ聴いてみてください!

この番組で藤沢さんが気になったら、ぜひ『藤沢久美の社長Talk』も聴いてみて欲しいです。こんな感じの気づきを毎回得ることができる、本当に素晴らしいPodcast番組です。

以下で『社長Talk』を題材とした記事も何本か書いたのでご紹介しておきます。

参照
本当にオススメのPodcast番組!【有料編】 | 隠居系男子

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それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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