21世紀は、好きなモノを仕事のしたほうがいい時代。

21世紀の歴史――未来の人類から見た世界

最近毎日文章を書いていると、文章を書くことが好きなんだ自分。って気が付きました。どうも鳥井(@hirofumi21)です。

今日は、「仕事の幅の広がりについて」書こうと思います。
テーマは「21世紀は好きなモノを仕事にして、自分のファンを増やしたほうがいい時代」です。

これから先、ニッチな分野の個人貿易商や投資家のようなものが増えていき、更にはニッチな分野のアナリストが出てくるのでは?というようなことについて触れてみようかなと。

投資と金融の歴史

今回の記事を書くきっかけとなったのが、Podcast番組『藤沢久美の社長Talk』の株式会社オークファン代表取締役 武永修一さんがゲストで登場した回です。

まずオークファンとは…

オークファンとは – オークションからショッピングまであらゆるモノの相場がわかるサイト オークションの相場を知ることで「安く買い」「高く売る」ことができるのです。

引用元:オークファンとは – オークションからショッピングまで相場がわかるサイトです。

更に詳しく知りたい人は、リンク先のページを見てみてください。

この番組内で藤沢久美さんが言っていた、「日本の商品先物取引の市場が広がっていく」っていう発想は、自分も前々から感じていて、その一助となるサービスだっていうのは非常に納得しました。

今現在、投資目的で購入されるものといえば、金融商品と一部のコモディティ商品だけです。

でも、そもそも今の証券市場とか金融商品、なんちゃらアナリストの誕生って言うのは、ここ数十年の話でしかなくて、実はすごく歴史が浅い。

アメリカのマネーゲームと揶揄されるようなものが繁栄してきたのって、僕らの若い世代からすると、ずっと続いてきたかのように感じられますが、実際はそうでもありません。

しかも、今の10代は見たことあるかどうかわからないですが、東京証券取引所で、そこで働く人々がごった返し、指で株価の値動きを伝え合っていたっていうのも、ほんの十数年前まで実際に行われていたんです。僕も小さい時、父がいつも見ている番組にその映像が流れていて、今でもハッキリと覚えています。

それが2000年代に入ってから、インターネットの普及により、ネット上で誰もがカンタンに値動きを見られるようになって、市場規模も拡大していきました。

そんな中、大口顧客だけでなく、一般市民層にも広がりをみせて、様々な金融商品が生まれ、それにアドバイスしたり分析する人間が増えてきたというわけです。

ニッチな商品にまで広がる投資目的

今やインターネットやその周辺デバイスの更なる進化のおかげで、どんな商品も売買できるようになってきました。しかも、国の枠を超えてボーダーレスで。

中国のタオバオ(中国版楽天)で買って、アフリカや東南アジアにその商品を売るということを実際に行っている人も出てきているようです。しかもこれを日本にいながらにして。

有名ブランドのファッションや、スマホ・カメラのような電子機器、愛好者が多いホビー商品などは、相場感がハッキリしているものも多いですが、それでもまだまだ利幅は大きくて、情報の格差で値段が決まることも多々あります。

それが、もっとニッチな分野だったらどうでしょう。そもそも、市場の価格なんてあってないようなもの。ある程度売買回数が重ねられ、オークファンのようなサイトでそれが分析されて、あとから結果的に平均的な取引価格が決められていくという現状です。

実例 レゴを投資目的で購入する人々

前にテレビで見て、今でも強く印象に残っているのが、「レゴ」というニッチな分野での投資目的購入。

テレビ東京『モーニングビジネスサテライト』で、大江アナがNY勤務になって初めての回ということで、たまたま見ていたのですが、そこで大江アナが取材に行ったのが、このレゴを投資目的で購入している人のお宅。

公式サイトからその動画を見ることが出来ます。約7分程度。
レア物レゴ市場が拡大:ニュースモーニングサテライト:テレビ東京

この方は、希少価値の高い、もしくはこれから高くなりそうなレゴを購入し、それを自宅で保管してタイミングが来たら売るということを続けているそうです。

家にはレゴレゴレゴ・・・・レゴの山。かなりの時間と労力をかけてリサーチをして、商品を購入しているようでした。

この番組、実家で父と一緒に見ていたのですが、これを見ていた父が一言「これでいくら儲かるのか?」

結果は、そのアメリカ人は投資を始めてから約5万ドル(500万円程度)儲けただけ。
父は「なんだ、たったそれだけか。」と言っていましたが、僕はこれを見たとき、非常に強く印象に残りました。

レゴが大好きで、レゴに囲まれて生きており、それで稼いで彼は生活しているわけです。たぶんやっている本人は大満足でしょう。1日中レゴのことだけを考えて、それで生活費まで賄えてしまっているんですから。

好きなことを仕事にしてはいけない、の嘘。

よく言われることですが、「好きな事は仕事にするべきではない」と。

僕はこれは「過去には正解で、今ではハズレ」だと思っています。

確かに20世紀までは好きな事を仕事にしてはいけなかったでしょう。なぜなら20世紀は、まだマスに遡及しないとビジネスにならなかったからです。

自分が好きなモノを揃えたり、伝えたりするだけではビジネスにならなかったんです。消費者となってくれる相手が、自分の手の届く範囲のごく限られた狭い範囲にしかいなかったから。

だから、実際は同じジャンルでも、自分には興味が無いモノにまで手を出したり、自分の感情に嘘をつきながら、営業活動をしなければいけませんでした。ビジネスの上でやむを得ず…。

しかし21世紀は違います。もうみなさんお気付きだと思いますが、インターネットの発達により、マスに届けなくてもよくなりました。

世界中の人々が自分の顧客となってくれる可能性があるわけですので、自分と趣味が近い人に、自分が見つけてもらえるように工夫さえすればいいんです。

そうすれば、自分が本当に良いと思うものだけを集めて、自分の感情に嘘を付く必要もなくなる。

むしろ、自分の感情をむき出しにしながら売ったほうが、逆に同じタイプの人間に注目されやすいともいえるでしょう。

だからこそ僕は、「21世紀は好きな事を仕事にした方がいい」と思うわけです。

自分のサイトやSNSなどを有効活用していけば、買ってくれる人は世界中にいるわけですから。

アンチグローバルも勿体無い?

最近では、「世界に目を向けること」を煽るおっさんやおばさんが、多く存在します。

アンチグローバルマッチョ宣言(うさみのりや) – BLOGOS(ブロゴス)

この記事でも書かれているように、大抵の場合は若者の不安を煽り、自分たちが儲けるために言っているだけでしかありません。

でも、だからといってそれに反発して日本に篭もるのも、非常に勿体無いと僕は思います。

世界に目を向ける本当の目的は、別にハーバードがうんたらかんちゃらとか、仕事がボーダーレスになって東南アジアやインドの人々と同じ給料になるとか、そうゆう話ではなくて、ただ、そのほうがあなたの市場が広がるから。あなたのファンがもっともっと見つけやすくなるから。ただそれだけです。

そのために、世界に目を向ける必要があるんだと、僕は思います。

資金がない人間は、販売や投資が出来ないのか?

こうやって見ていくと、商品の在庫を抱えられるだけの資金やスペースがないと始められないから、金も家もない自分には無理!って思う若者もいるかもしれませんが、それは決断を下すのが早すぎです。

別に自分が投資家側や貿易商側に回る必要はありません。

アナリストとかアドバイザーとか、そっちを目指せばいいんです。

金融市場をみてください、上でも述べましたが、わけのわからんアナリストとか、アドバイザーとか、そういった業種の人たくさんいるでしょう?◯◯の資格がどーのこーのって言いながら、みんな目の色変えて取ってるじゃないですか。

他のニッチな分野も、これからどんどん、今の金融や先物市場のようになっていくことは間違いありません。

そうすれば、その分野の「情報」を持った人達の需要が必ず生まれてくるはずです。だから、資金がない人はそっちを目指せばいい。

22歳で新入社員として入社後、必要にかられて学び始め、やっと資格をとったような人間と、本当にそれが好きで、学生の頃から時間を忘れて没頭してきた目のキラキラした人間、あなたならどちらの人間から専門分野についてアドバイス受けたいと思いますか。

つまりはそうゆうことです。

最後に

これからは、もっともっと色々なところで細分化が始まるでしょう。

それに合わせて、様々なタイプの市場が生まれてくるはずです。アートやファッション、ガジェットやホビー商品などなど、本当にありとあらゆるもので。

更に、有形物に留まらず、情報やライフスタイルそのものといったような無形物にまでその市場は及ぶと思います。

その中で、自分が好きなものを選び、その市場の投資家なのか、アナリストなのか、その職種は様々で自由ですが、とにかく「その市場に自分のファンをつくるということ」これが一番重要になってくると思います。

いまや、AppleやGoogle、Amazonといったプラットフォームをうまく利用すれば、個人でも挑戦できる時代です。

参照:リンクシェアからPHGへ変更された一件から考える新しい働き方と「上有政策、下有対策」という考え方 | 隠居系男子

確かに、20世紀の金融業界に比べて、金銭は儲からないかもしれない。しかし、各自が自分たちの好きなものだけに集中していけばよくなっていくので、幸せの総量は増えていき、結果的に皆が“儲かる”ようになっていくはず。

参照:湯川鶴章著『未来予測 ―ITの次に見える未来、価値観の激変と直感への回帰』を読んで。 | 隠居系男子

そんな世の中が、もう目の前まで迫ってきているのかもしれませんね。

それでは今日はこのへんで。

ではではー。

鳥井弘文

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