フィリピン英語留学体験記6〜フィリピン講師陣の内情〜

セブ島に来て11週間経ちました。どうも鳥井です。

今日は久しぶりにフィリピン留学体験記を書いてみたいと思います。
留学も残すところあと1週間となり、大詰めを迎えて来ました。

フィリピン留学を総括する内容のブログはまた日本に帰国後、この留学が過去のものとなったら書いてみようと思っています。
今日は色々と内情を知る機会も増えてきたので、ここ数週間で発見したフィリピン留学の少し深いところをお伝えできればと思います。

高城剛さんがフィリピン英語留学に!

ここで、僕が1つずつダラダラと書いていくのもいいのですが、なんと僕がフィリピンに留学している間に、高城剛さんも同じタイミングでフィリピン留学に来ていたようなので、高城さんの文章を引用しながら今回は書いてみたいと思います。

高城未来研究所|Takashiro.com

高城剛未来研究所(有料メルマガ)では先週、先々週と、フィリピン留学の内情が伝えられていました。今回はソレをベースにしつつ、僕が同意するところと、いや実際はそうじゃない!っていう部分を合わせて書いて行きたいと思います。

まずは少し長くなってしまいますが、メルマガを引用させてもらいます。
(*個人ブログでの引用は出典を明記すれば可ということなので、こちらに転載させて頂きます。)

高城剛未来研究所【Future Report】Vol.090

今週は、セブ島にいます。

最近、日本からのフィリピン留学がかなり熱を持ってきておりますので、自ら一度入学して、その実態を理解しようと二週間ほどの滞在を予定してやってきました。病院であれば入院しなくてはわかりませんし、学校であれば入学しなくてはわかりません。これが専門家でも評論家でもない僕が、冷静に意見を言える事につながると思います。現実問題として、どの英会話学校がいいのか、なかなか的確な情報が得られないのは、英語を話せる人は英会話学校に行く事はなく、英語が話せない人は、どの学校がどのようにいいのか(もしくは悪いのか)、わかりません。この点が問題だと考え、わずかな期間入学してみる事にしたのです。

フィリピン留学の利点は、第一にコストです。朝から晩まで授業をし、場合によっては寮に入り、三食もついて、トータルコストは驚くべき安さです。

僕から見た問題は、学校と先生によるレッスン・クオリティのバラつきと、あくまでも「ペーパー」試験(TOEICなど)を前提にしたカリキュラムであることです。このまま学んでも、実際の英会話では、そのまま使えないことも多くあります。なぜなら、先生のほとんどは海外での生活経験がなく、日常で話しているのは、ローカルな言葉(セブなら、セブアノ=ビサヤ語、マニラならタガログ語)だからです。このメールマガジンでも何度かお話ししておりますが、英語で大切な事は「慣れ」なのです。

日本語もそうだと思いますが、「国語」で使われる日本語と、日々、皆さんが話している日常会話はまったく異なっていると思います。これは、英語でも同じです。

もし、英語を取得したいと考えているのなら、その時点である程度の基本的な文法知識を備えていれば、IELESやTOICなどの「ペーパー」試験を必要とするのかどうか、はじめる前に考慮する大きなポイントだと思います。これらの試験は、日本の受験と似ています。試験攻略の仕方がある程度あり(ノウハウ)、効果測定も点数ですので客観的にとてもわかりやすいものです。

しかし、プレゼンテーションやビジネスの交渉は、まったく異なります。ペーパー試験に代表される前者が向かう方向が内向きであるとすれば(詰め込み型)、後者は極めて外向きな方向になり、後者は、自らの性格や考え方まで変える必要があると思います。

フィリピンの英語学校は、前者に向いています。どの先生も「ペーパー」試験では高得点であり(たぶん)、ですが、後者であるプレゼンテーションやビジネスの交渉ではあまり使えません。この場合、必要な事は「話しが面白いかどうか」が文法よりも大事なのは言うまでもなく(モチロン文法も大切ですが)、「いいまわし」や「伝え方」が、なによりも大事なるからです。理想を言えば、この両方の取得であり、そのためには、フィリピンだけでは不十分で、ここはあくまでも前哨戦の場として考える場所だと思います。

僕の現在や今後を考えると、試験のための英語は必要なく、タブロイド新聞が読める程度の語彙と文法知識が既にあり、あとは、「いまより強烈なプレゼンテーションの方法を身につける」ことだけですので、フィリピンの英語学校はあまり向いていません。実際、授業の99%は僕がひとりで話していて、ニューヨークやロンドンでのビジネス上での実際の「いいまわし」や「伝え方」を、僕が教えている様な状況です。なにしろ、先生の5人中4人は映画「スターウォーズ」もスティーブン・スピルバーグ監督も知らないどころか、聞いた事もないのですから。これも少し信じられない話しですが、現実であり、フィリピン英語学校そのものの現状をあらわしていると思います。

いかがだったでしょうか。想像していたフィリピン留学と違うところもあったのではないでしょうか。

自分が考えるフィリピン英語留学

それではココからは僕の意見を述べていきたいと思います!

コスト面について

確かに、フィリピン留学のコストは他の英語留学と比べてかなり安いです。しかし、ここに来て最近の円安の煽りを受け、少しずつですが為替レートに変化が出始めました。

具体的には、昨年の8〜11月ぐらいであれば1万円が5300〜5500ペソで両替できたところが、3月末現在で1万円が4300ペソ程度となっています。1000ペソあれば2週間ぐらいは余裕で生活できるので、この変化はかなり大きいと思います。

また留学エージェントの方から聞いた情報によりますと、留学の学費が今のところは円高時と同じで据え置き価格なのが、このまま円安が続くようであれば、学費の改訂も近々あり得るとのことです。

アベノミクスの影響でしばらくはこの円安が続きそうなので、学費高騰はまず避けられないでしょう。

僕の予想だと、次の繁盛期(大学生が夏休みになる7〜8月頃)に向けて値段改訂をしてくると思うので、もし留学を本気で悩んでいる方がいれば、なるべく早く行動に移すに越したことはないと思います。

TOEICなどの検定試験について

高城さんのメルマガの中では、“どの先生も「ペーパー」試験では高得点であり(たぶん)”と紹介されていましたが、ここで僕が3ヶ月過ごしてみて実際に先生たちから話を聞いてみると、意外とそうでもなさそうです。

まず大多数の先生はTOEICやIELTSのテストを受けたことがありません。

仮に受けたことがあったとしても「フィリピンの英語と発音が違ってわからなかった・ビジネス単語がわからなかった」と言って、高得点はとれていないようです。

TOEFLやビジネス英語は教えられる先生も限られており、学校内で「あの先生はできる!」と言われている先生でもTOEFLの問題はバンバン間違うという感じです。

なので、大学や大学院、企業に提出するスコアが必要でTOEICやTOEFLをメインで勉強したくてフィリピンに留学するというのは、僕は少し違う気がしています。

英語ネイティブの国に留学する前の前哨戦として捉える事について

たぶん、フィリピン留学の使い方はこれが一番正しいと思います。

がしかし、これも賛否両論あって、僕が授業をしてもらっている先生はこの学校で1番ベテランの先生(3年以上勤務)なのですが、彼女は「正直なところ、私がもし日本人ならフィリピンに留学はこない。すぐにカナダやオーストラリアに行く。」と言っていました。
多くの生徒を見てきた彼女いわく「フィリピンに来るとしても、長くて1〜3ヶ月。完全なビギナーで来るとしても5ヶ月まで。半年は長すぎる。」という印象だそうです。

スターウォーズを知らないということについて

このような趣味の分野の知識については、本当に先生によりけりです。

もちろん映画に全く興味ない先生もいるはずなので、洋画を全然知らないということもあるでしょう。

しかし、そもそも日本と同じように「これは知ってて常識!」というような価値観はこの国では存在しません。日本のように1億総中流といわれるような社会構造ではないからです。

フィリピン英語留学体験記5〜セブは生活習慣改善道場!新ライフスタイルの可能性〜にも書いたように、洋画やアニメ・漫画に詳しい先生は本当に僕らなんかより全然詳しいです!

このような画像や動画のコンテンツは、フィリピンでは給料の良し悪しに関係なく興味さえあればいくらでも見ることができます。(コピーサイト・海賊版がゴロゴロあるため)

あとは本人の知的好奇心のみです。なので、その道について詳しい人は死ぬほど詳しいです。

あと、フィリピン人は休日家族でDVDを見るというのが、結構メジャーな娯楽だそうです。「ショッピングモールに行けばお金がかかるけど、DVDなら30ペソ(60円ぐらい)だからね!」と陽気な顔で言ってました。

各先生ごとに詳しい分野や守備範囲が全く違うので、自分の趣味や仕事の内容に合わせ、自分に合った先生を見つけ出すのが一番良いと思います。

次回は・・・

…とここまで書いてきて、本当は今回もう少し内情のちょいとタブーな部分まで触れようと思っていたのですが、少し長くなってきてしまったのでこの続きはまた次回!

フィリピン留学体験記は全8回構成にしようと考えているので、あと3回ぐらい続きます!

次回の更新を気長に待ってて頂けると嬉しいです。

それでは今日はこのへんで!

ではではー。

鳥井弘文

フィリピン英語留学体験記はこちら!

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