フィリピン英語留学体験記7〜フィリピン講師陣の内情その2〜

一昨日フィリピンから日本に帰ってきました。どうも鳥井です。
12週間という留学期間も最初の頃はかなり長く感じていましたが、終わってみると本当にあっという間でした。

さて今日は、前回の留学体験記の続きということで、フィリピン講師陣の内情について引き続き書いてみたいと思います。

先に断っておきますが、今回の記事は別に韓国人を否定したくて書いているわけではありません。あくまで僕が先生たちに直接聞いた話をもとに書いている内容です。
どこまでが事実でどこからが脚色された話なのかは、正直定かではありません。それを踏まえた上で読んでください。

フィリピン留学先の学校について

まず、フィリピン留学といっても学校は無数に存在します。
そして、経営者も各学校ごとに異なります。主に韓国人経営者の学校と日本人経営者の学校に分かれています。

この韓国人が経営者なのか、日本人が経営者なのかによって経営方針はだいぶ異なるようです。

フィリピン人いわく、韓国人オーナーの学校だと、日給は300ペソ(600円程度)から。それに対して日本人オーナーだと600ペソ(1200円程度)からのようです。

まぁコレに関しては各学校の方針なので、雇っている先生にいくら給料を支給するのか、それは経営者の自由だと思います。

講師への給料の支払われ方

ただ、今回僕が少し疑問に思ったのは、その給料の支払われ方です。

僕が行っていた学校は正直かなり適当でした。(注:韓国人経営者です。)

毎月2回給料が支払われるそうなのですが、今月の15日の給料日、なにやら先生たちがもめています。なかなか帰ろうとはしませんでした。

翌日仲の良い先生に聞いてみると、その日は給料が支払われなかったそうです。

しかも給料が払えないと聞かされたのは、終業5分前。

翌日に支払うと言いながら、次の日また韓国人オーナーに問いだ出してみると、分割払いにさせてくれと頼まれたみたいです。

さすがの先生たちもコレにはご立腹のようで結構反発を買っていました。

フィリピン人は給料が少ないですし、「その日が楽しければそれでよし!」という性格なので、基本的に貯金というものをしていません。

そのため、給料日に給料が支払われないと、ダイレクトに生活に影響してしまうようです。

こういったことが頻繁に起こるので、フィリピン人の先生と仲良くなって信用してもらえるようになると、韓国人オーナーに対する不満を散々聞かされます。

先生によっては、「もうこの学校は破産寸前だよ」といってしまう先生もちらほら…笑

セブ島にある語学学校は基本的に経営者の横のつながりはあまり無いようですが、セブ島にいるフィリピン人英語教師たちの横のつながりはスゴいです。

英会話学校の教師をやっている人々は、色々な学校を転々としているので、横のつながりはしっかりと出来上がっているらしく、どこの学校が給料良いとか、どこの学校が生徒減っていて危ないという事を結構知っています。

講師たちの雇用期間について

またうちの学校では先生たちの雇用期間も問題のようでした。

繁盛期は生徒数が増えるため、先生たちが多く雇われるのですが、逆に閑散期は生徒数が減るため、先生たちも続々と解雇されていきます。

この時の基準が、先生の良し悪しもそうなのですが、先生たちの給料もその基準とされているようでした。

勤続期間によって給料はすこしずつ上昇していくので、長く勤務している先生ほど給料は多めです。そうすると、給料が多くなってきた先生たちはなにかしらの理由をつけられて解雇されてしまわれるようです。

そしてまた新しい先生たちが雇われていく・・・。

「フィリピン人は一つの会社に長く勤務するという考え方がない。」とよく言われますが、雇っている側もこのようなことをしていれば、そりゃ長く勤めるフィリピン人がいないくなるのも当たり前です。

比較サイト、エージェントの質の低さ

今のフィリピン留学においては、まともな口コミサイトなどもなく、実際にはエージェントが提供している資料など限られたものだけでその学校の雰囲気を判断するしかありません。

実際に行ってみて、少しレベルが低いなと疑問に思っても、これが発展途上国なんだと諦める日本人がほとんどなので、特に苦情も出て来ません。

でも実際に中に入って色々と話を聞いてみると、このような現状があるようです。

学校のレベルが損なわれないように数人だけ良い先生が、かなり高い給料でキープされてはいるのですが、5〜6人前後というところでしょうか。

このような現状を知ったとあるフィリピン人は、学校をやめた後に警察と弁護士を連れて乗り込んできたということも過去にはあったようです。

その時は韓国人オーナーがその教師と警察と弁護士それぞれに賄賂を渡して、事なきを得たようですが。。

やはりここ最近になって急速に注目をあつめるようになってきたフィリピン留学には、急速な発展の副作用とも言うべき上記のような現状があるようです。

フィリピン人の気質の良さ

ただ、このような歪んだ体制でも崩壊しないのはフィリピン人の気質にもあるようでした。

フィリピン人は、上記でも述べたように基本的にその日が楽しければそれでいい。お金よりも自分の楽しさを重視しています。

そのため、韓国人や中国人と違い、給料が良いとか、昇進できるとか、労働環境が良いといった理由だけで、サクっと辞めたりはしません。

自分が気に入っている生徒がいて、その生徒に教えるのが楽しければ、給料が多少安かろうとも、それはそれで満足のようです。
なので、先生たちも「今受け持っている◯◯が日本に帰ったらやめようと思っている」など結構その辺はルーズというか、判断基準が金銭や労働環境だけではないようです。

3月は日本が年度末ということもあり、結構な数の日本人が帰国するため、先生たちもコレに合わせて別の日本人経営の学校に移ろうと考えていた人も多かったですが、また新しい生徒が入ってきて、それがそれで楽しければそのまま何食わぬ顔で続けていそうな気もします。

色々な国に植民地化されてきたという歴史が、彼らの価値観をそのように変えてしまったのか。それとも、彼らの価値観は最初からこのような価値観であり、だからこそ色々な国に支配されようともフィリピンという国を続けてこれたのか。それはわかりません。

しかし、このような文化的・民族的な違いは非常に興味深いなと思いました。

あくまでも個人的な見解です。

最初にも書きましたが、今回のブログは、あくまで僕が個人的に親しくなったフィリピン人の教師たちから聞いた話をもとにまとめただけなので、個人的な見解に過ぎません。

他の学校がどのようなシステムでやっているのか、それは定かではありません。

ただ、やはりフィリピン留学には多かれ少なかれこのようなリスクはあると思います。

正直、行く前からこのような状況を判断するのは不可能に近いです。

しかしこのような事があると理解した上で行くのと行かないのでは大きな違いがあるはずです。

コレがわかっていれば、先生とのコミュニケーションのとり方、先生の選び方なども慎重になり、よりよい学校生活が送れると思います。

今回の記事が、フィリピン留学に行こうと考えている人、もしくは今現地で留学中の人々に、何かしら参考になれば幸いです。

それでは今日はこのへんで!

ではではー。

鳥井弘文

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