どうも鳥井(@hirofumi21)です。
先日、雑誌「TURNS」のVOL.14が発売されました。
僕が担当している連載の第4回目も本誌に掲載されています。今日はその内容について、少しご紹介しておきます。
前回までの連載はこちら。
雑誌「TURNS」で隠居系男子の連載始まります!第1回目はピースオブケイク代表・加藤貞顕さん | 隠居系男子
雑誌「TURNS」連載第2回。たからのやま代表・奥田浩美さん | 隠居系男子
雑誌「TURNS」連載第3回 株式会社アラタナ・山本稔さん「地方でいきいき働く人を増やす方法」 | 隠居系男子
角川素久さんに「サテライト・オフィスを開設した理由」について聞いてみた。
第4回でお話をうかがったのは、クラウド名刺管理サービスを運営しているSansan株式会社の角川素久さんです。
角川さんは1976年生まれ、埼玉県出身。共同創業者としてSansan株式会社設立に携わり、人事部長と兼務して2013年よりCWO(Chief Workstyle Officer)という新しい役職をSansan内でつくり出し、社内の働き方を推進し、会社の急成長を支えている方のお一人です。
今回Sansanさんを取材しようと思ったのは、「灯台もと暮らし」の徳島県神山町特集を始めるにあたって、神山町に視察に行った際に、Sansanさんのサテライト・オフィスにも下見に行かせてもらったから。
あれからずっと自分の中で印象に残っていて、東京の本社で働いている方々はどの様にサテライト・オフィスのことを考えているのか、メリットやデメリットなども含め、その内情を実際に聞いてみたいと思い、今回オファーさせていただきました。
「いろんな目的をいっぺんに達成しようとしないこと」
今回のインタビューの中で僕が目からウロコが落ちた話は「いろんな目的をいっぺんに達成しようとしないこと」というお話です。
過疎地域にサテライト・オフィスを出すとなると、本来会社の目的である「生産性の向上」以外にも、せっかく地域に作ったのだからと、過疎地域の活性化や新しい働き方の提案、日本の家族像の見直しなど、色々なやりたいことが出てきて、いっぺんに達成したくなってしまうと。
しかし、それらをいっぺんに達成しようとしてしまうと、何かが行き詰まった時に、「なんでサテライト・オフィスをやっているんだっけ?」と社内で混乱がおきてしまう。だから、そうならないように「生産性の向上のためにやっている」と明確な軸を社内外に示していけば、社内の混乱もおきず、結果的に色々な効果が生まれてくるのだと。
これは個人的には、とても大きな気づきを得られる話でした。
今の時代、価値観の多様化が進んでいる中で、社会貢献など株式会社でも目的意識が営利目的だけでなく複雑化してしまうからこそ、この考え方はとても大切だなと。
誤解してほしくないのは、何か一つの目的を決めて、それ以外は追求するなというわけではありません。
価値の序列を明確に定めて共有しておくことが重要であるということです。
言い換えれば、第一義的な目的が達成された上で副次的にその他の効果が生まれてくることが一番望ましいということです。
何を優先的に実行するのか、それを明確に定めて社内外に共有しておくことによって、結果的に物事がスムーズに進み、色々な派生的な効果が生まれてくるのだと思います。
最後に
今回ご紹介した内容以外にも、普段あまり語られることのないサテライトオフィスのデメリット部分についても多く語ってもらいました。興味のある方は、ぜひ本誌を手にとってみてください。
それでは今日はこのへんで。
ではではー!