リアルイベントは想いを共有する場。そつなくこなせばいいってもんじゃない。

Todai motokurabu

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

灯台もと暮らし」では、12月に2回のイベントを行いました。1ヶ月の間に2回連続で自社主催イベントを行うというのは今回初めての経験でした。色々と学ぶことも多かったです。

そして、その自分たち主催のイベントの一人反省会をするように、内沼晋太郎さんらのトークショーにも行ってきました。

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その一連の中で気がついたことがあります。

イベントはうまく話せればいいわけじゃない、そつなくこなせばいいってわけじゃないんです。想いを共有するための場であるべきなのだろうなと。

テキスト化した瞬間につまらなくなる自信がある。

僕達が主催した「灯台もと倶楽部」というイベントは、正直、ただ書き起こしただけだと絶対に面白くない自信があります。

特に、遠野特集でお世話になった遠野のみなさまにご登壇してもらった大忘年会の方は、どれだけ編集が上手かったとしても、あのトークセッションををテキスト化した瞬間につまらなくなる自信があります。普段登壇慣れしている方々ではないので当然です。

でも、イベント自体はとても価値のあるものだったという自負があります。

リアルイベントで共有されるものは「愛おしさ」。

登壇者の方々が一つ一つ言葉を選びながら、時折躊躇しながら、その間が共感につながるのです。会場の人々の聞き漏らすまいと前のめりになる様子や、時折溢れる笑い声、そんなリアルの空間をみんなで共有しているからこそ、生まれるもの、感じるもの。

それがたまらなく愛おしかったということなのでしょう。他にうまい表現が見つからないので、柄でもないですが「愛おしい」という表現を使わせてもらいます。

「行間を読む」とかそんなレベルじゃない。これはウェブ上では絶対に表現できないことです。今後どれだけ動画の表現力が豊かになったとしても、共有するのは不可能でしょう。そして、これが何よりも大切だよなぁと思うのです。

「一緒に育む時間」が大切。

奇しくも忘年会イベントで、遠野の伊勢崎さんから同じような話が語られました。

伊勢崎さんたちは僕らが取材させていただいた時に、ちょうど遠野に新しいゲストハウスを作ろうとしていて、クラウドファンディングにチャレンジしているタイミングでした。

参照:【岩手県遠野市】「遠野ゲストハウスプロジェクト」暮らしを望む丘の上に、地域の拠点を作る | 灯台もと暮らし

そのあとクラウドファンディングが見事達成して、今はその修繕作業を進めている段階です。そこで語られたのが以下の話。

これは来場者の方々にも大変響いたお話だったようで、他の方々もつぶやいてくれていました。

ウェブメディアとリアルイベントは相反しない、むしろ相互補完関係にあるもの。

今年確信したことは、ウェブメディアの運営する上で、リアルイベントは相反するものではなく、相互補完関係にあるということです。

今回大忘年会イベントを行う上で、もとくらの遠野特集にあるような取材記事(インタビュー記事)も絶対に必要でした。その記事を読んで状況を理解して集まってきてもらっているからこそ、リアルイベントで想いを共有するという一連の流れも生まれるわけです。

そして、この一連の流れを共有することで、主催者も登壇者も来場者も、みんながつながれる。それこそ、“友達”になれるんです。

参照:「ユーザーと友達になること」の重要性。『シャオミ 爆買いを生む戦略』を読んで。 | 隠居系男子

最後に

ただ、正直今日書いたようなことは、僕が一番苦手とするところでもあります。。

典型的なA型なので、どうしてもうまくやろうとしてしまう癖がある。万全の準備をしたくなるし、そつなくこなしたくなる……

どちらかと言えば、空間を共にして想いを共有するということよりも、整然としたテキストを書いて“説明”して“説得”したい!

でも、それはよくないよくない……

だからこそ自分みたいなタイプの人間は、下記の記事に書いたように事前に徹底的に準備して、そのあと徹底的に忘れることなんだろうなぁと。

参照:はじめから回答を用意している人のつまらなさ。 | 隠居系男子

今年1月に主催者として関わったWeb Creator Conferenceから始まり、ウェブとリアルの違いを常に意識してきた1年でありましたが、少しだけその答えとなるような片鱗に触れる事ができたような気がしています。

来年は今年得られた知見をちゃんと形にして、成功事例をドンドン増やしていきたいと思います。

それでは今日はこの辺で。

ではではー!

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