編集者に向いている人と、ライターに向いている人の特徴とは?

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日、「佐々木紀彦×東浩紀「強いネットを『弱く』するには——東浩紀『弱いつながり』(幻冬舎)刊行記念トークショー第1弾」」というイベントに行ってきました。

このブログでご紹介したい話が山程ある面白いイベントだったのですが、その中でもこのブログを読んでいる人に直接参考になりそうな内容を本日はご紹介してみたいと思います。

それが「編集者に向いている人、ライターに向いている人」というお話。

newspicks編集長・佐々木紀彦さん曰く、「編集者に向いている人というのは、良いところを見つけるのが得意な人、ライターに向いている人は、悪いところや胡散臭いといころを見つけるのが得意な人」なのだそうです。

編集者の仕事と、ライターの仕事。

編集者の仕事というのは、ライターさんから上がってきた原稿の良いところを更に伸ばしていくことです。客観的な視点を持ちながら、その人の熱量をどこまで引き上げて読者に届けることができるのかが一番重要です。

もしライター気質の人が編集をやってしまうと、その記事のダメなところ、穴ばかりに目がいってしまって「これだったら、自分が書いた方が早い!」という発想になってしまいます。読みながらどんどんイライラしてしまい、その記事の潜在的な魅力も見つけられないまま終わってしまいます。

逆に、編集者がライターを兼任してしまうと、取材対象物の良い点ばかりを取り上げてしまい、いわゆる「提灯記事」になってしまいます。当り障りのないツルッとした記事が出来上がって、読んでいても全く面白くありません。

このように、ライターと編集者には明確な向き不向きがあります。ついついライティングが得意な人に編集作業をお願いしてしまう事がありますが、実はそれはあまり良くないことなのです。

ブロガーは編集者?それともライター?

さて、それではブロガーはどういったタイプの人が向いているのでしょうか?

ブロガーは、ライティングと編集作業を一人で行わなければいけません。

どちらか一方だけを選ぶことはできないので、まずは自分がどちらの気質が強いのかを知るべきなんだと思います。そして、同じブログというフォーマットの中でも、テーマや方針の中でその特徴を活かしていくのが良いのでしょう。

例えば、著名ブロガーのイケダハヤトさんは、「自分は編集者にはなれない」と常々公言している通り、彼は完全にライター気質の方だと思います。

まだ東京で消耗してるの?」は、自身の意見をガンガン述べていくタイプのブログで、編集よりもライティングに重きを置いています。

逆に、次世代のウェブ編集者として注目を集める佐藤慶一さんのブログ「メディアの輪郭」は、自身の意見は最小限にとどめて海外メディアの事例を淡々と紹介していく形式。ライティングをしていますが、そのメインの作業は編集だと思います。

全く系統が異なる2つのブログですが、どちらもブログであることに変わりはありません。

このように自分がライター気質なのか編集者気質なのかによって、どうゆう方向性のブログを書いていくべきなのかを意識することができると思います。

最後に

ちなみに、僕が編集長を務める「MATCHA – 訪日外国人観光客向けWebマガジン」では現在3名の編集者がいるのですが、面白いくらいに全員が編集者気質の人間です。

編集長というポジションでありながら、編集チーム内では自分が一番ライター気質の人間かもしれません。

この傾向は本当に当たっていると思いますので、ウェブ上でコンテンツを作っていきたいという方は、自分がどちらのタイプなのかをぜひ再確認してみてください。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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