どうも鳥井(@hirofumi21)です。
先週の土曜日に行った「EVERY DENIM × セコリ荘 × 灯台もと暮らし「僕らの理想のデニム&シャツってなんだろう?」」というイベント。
参照:リアルイベントには、物を正しく売る力がある。 | 隠居系男子
このイベントの事前告知の時に、僕はこんなツイートをしていました。
「そもそも、なんで技術力の高い日本の工場がなくなっちゃいけないの?市場原理で自然淘汰されたって別にいいじゃん?ユニクロや無印のおかげで、日本人はみんな小奇麗になったでしょ。それの何がいけないの?」そんな疑問に答える(考える)イベントにもなりそうです。ご興味のある方はぜひ。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年6月9日
ということで実際に、イベント中に登壇者の皆さんに質問してみました。
「なんでユニクロじゃダメなの?」
鳥井「理想のデニムとシャツというテーマで本日は進めていきたいと思います。いきなり意地悪な質問になってしまいますが、理想の洋服がユニクロじゃだめなんですかね?ファストファッションでも、それっぽいものは売ってるし、それなりにおしゃれになれるじゃないですか?むしろ、これまでスーツやゴルフウェアしか着なかったおじさま達に、カジュアルな洋服を提供できているじゃないですか?」
宮浦「月島でセコリ荘を運営しています、宮浦です。理想がユニクロというのはダメではなくて、全然良いと思っています。僕も、いま無印良品のTシャツ着ていますし(笑)」
小野「オーダーシャツメーカー、ツルヤシャツの小野です。エブリデニムさんには申し訳ないのですが、私もユニクロのジーンズを履いています(笑)」
宮浦「僕の立場から言うと、ユニクロがダメ、無印良品がダメということ自体が違っていて、ファストファッションはただ洋服の選択肢を増やしているということに過ぎないと思います。なので、大げさにいうと、パクってきたものを印刷して売るだけの企業でも、在るべきだと思います。
ただ、それと同時に温度感のある洋服が少なくなっていると思っていて、それは誰がどんな気持ちで作っているか、どれだけ熱い気持ちで作っているのかが伝わるような商品のことで、そういう洋服とユニクロや無印良品みたいな服がバランス良くクローゼットにを占めているみたいなことが健全だなぁって思います。でも、今後こういう温度感のある商品が消えていく予感がしています」
引用元:【REPORT】あなたが本当に欲しいって思えるモノって?|EVERY DENIM×セコリ荘×灯台もと暮らし『僕らの理想のデニム&シャツってなんだろう?』 | TheFLAG
洋服の選択肢を増やしたい。
おもしろかったのは、その場にいた登壇者全員がユニクロか無印良品の衣料を着用していたこと。
「いい洋服VSファストファッション」の話になった時、往々にして二項対立で語られてしまいがちですが、実際はどちらも存在していていいと思うのです。
セコリ荘さんやEVERY DENIMさんががやりたいこともそう。どちらか一方だけが生き残る世界じゃなくて、その選択肢をちゃんと残していきたい(増やしていきたい)そんな世界であって欲しい、と。
本当にそのとおりですよね。全てがいいモノだけになってしまえば、なんだか堅苦しいですし、お金だってかかってしまう…。
でも、だからと言って全てがファストファッションになってしまったら、なんだかつまらないし味気ない…。
「腸内フローラの法則」に当てはめて考えてみる。
話は少し変わりますが、以前、このブログで腸内フローラの話について書いたことがあります。
腸内には、体の健康を維持するために働く「善玉菌」と、病気の原因にになりやすい「悪玉菌」と、特に何も体には影響を与えないと考えられている「日和見菌」がいるらしいのです。
これだけ聞くと、だったらすべてが「善玉菌」であるのが理想的のように思えますが、実際はそうではありません。
善玉菌:悪玉菌:日和見菌のバランスが2:1:7というのが一番理想的で健康的な状態らしいのです。
だから、日常生活の中においても、この2:1:7というバランスが重要になるのではないか、というのが上記の記事の主張でした。
ワードローブも2:1:7のバランスがちょうど良い?
きっと、ワードローブでも同じことが言えるのだと思います。
長く使える愛着のあるものがあって、一見ダサくてアバンギャルドなものもあって、そしてUNIQLOや無印良品などの日常着もある。
その割合が2:1:7だと、ちょうど良いのかもしれません。
長く使える愛着のあるものは、わかりやすく自分の気分を上げてくれる。それがその時の自分を奮い立たせてくれます。
一方でユニクロや無印などの衣料が、いつもの日常を快適に、そして平穏に送るための下支えになってくれている。
最後に、ダサかったり、少しアバンギャルドかなと思うものは、必要ないと思いつつ、それらがいつもとは違う自分を気付かさてくれたり、新しい気付きを得るためのキッカケになってくれたりもします。
これに関しては、紫原明子さんが最近コラムで書いていた内容が非常にわかりやすかったので、以下の記事も合わせてぜひ読んでみてください。
最後に
2:1:7の割合に当てはめて考えてみる。
僕はこれを勝手に「腸内フローラの法則」と呼んでいるのですが、何事もこの割合に当てはめて考えてみると、しっくり来ることが多いです。ホント不思議な事に…。
どれか1つが正解だなんてことはないのかもしれません。共存して均衡が取れている状態が、何よりも一番良い状態であるような気がしています。
皆さんも何が正解なのか悩んだ時は、この「腸内フローラの法則」に当てはめて考えてみてくださいね。意外と腑に落ちることも多いはずですよ。
それでは今日はこの辺で。
ではではー!