あれから5年経って思うこと。きっと2020年の東京はローカルの文化を輸入してオシャレにみせる街に変化しているのだろう。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

まだまだ自分の中で語れる言葉を持ち合わせていないので、このブログでは311に関する事はなるべく書かないようにしてきました。

ただ一つだけ、この時期に合わせてちょっと書き残しておきたいなと思ったことがあったので、今日はそんな備忘録的な内容です。

「311で世の中は本当に変わったのか?」

先日、桐谷ヨウさんとくいしんさんと一緒に配信したツイキャスの中で、「311で世の中は本当に変わったのか?」という話になりました。

ヨウさんは「それほど変わっていない気がする」という意見だったのですが、くいしんさんは「明らかに変わった」と。

じゃあ鳥井はどう思うんだと言えば、「まだ明確にその変化は感じ取れないかもしれないけれど、水面下で着実に変化が起きはじめている。」これが僕の考えです。

構想やプロジェクトが、事業へと変化し成功事例が生まれてきている。

2011年をキッカケに、色々な人々の価値観が変化して、その気持ちの変化から生まれた構想やプロジェクトが乱立したのが、2011年〜2014年にかけての3年間だったのだと思います。

そして、あれから5年経過して、2016年になった今、何が起きてきているのかといえば、その構想やプロジェクトが一部の才ある人達のもとではちゃんとした事業に変わり始めた。そして、徐々に成功事例も生まれてきているのです。

センスもあり才能もあり、更に行動力もある人達が、地域で“小さな現実”をつくる。

これからの暮らしを考える「灯台もと暮らし」というウェブメディアをはじめてから、うちの編集部でもいろいろな方々にインタビューをさせてもらいました。

もちろん、まだまだその成功事例の規模は小さいのかもしれません。本当に灯火程度でしょう。

でも着実に、小さな変化は生まれはじめている。

センスもあり才能もあり、更に行動力もある人達が、より自由になれるフィールドを求めて、日本の地方にそれを発見して、移動し、そこで生業をつくりはじめている。

自分たちの思い通りにはなかなか事が進まない東京には見切りをつけて、新たな余白の中で、自分たちの手で循環する“小さな現実”を作り出そうとしている。

作るから届けるまでを、全て一貫して自分たちだけでできるようになった世の中の変化も大きいのかもしれません。

少量でモノを作れる時代、個人がメディアになれる時代というのがきっとそれを後押ししているのだと思います。

参照:ボトムアップ型のDIYでつくりだす。なぜブリコラージュ的な発想が、いま重要になってきているのか? | 隠居系男子

だからこそ、これから2020年にかけて、その成功事例が更に増え、規模も大きくなり、311の影響が確実に目で見てわかる変化としてあらわれてくるはずです。

そして、「灯台もと暮らし」はそんな人達を応援していくメディアでもありたいと思っています。

2020年の東京はどうなっているのか?

さて翻って、これからの東京はどうなっていくのでしょうか。

上述したような、311がなければ東京に留まっていたであろうセンスも才能も行動力もある若い人たちが、地方へドンドン流出していることを考えると、2020年頃の東京というのは大変興味深いです。

僕個人の考えだと、きっとこの5〜10年間ぐらいの中目黒や吉祥寺みたいな変化を、東京全体で辿るのだろうなぁと思っています。

今の東京というのは、311で人々の価値観が変化する前に作り上げられた街。

その「東京」というイメージによって、日本全国から集まってきた人たちが何か“それっぽい”ものを今後も作りつづけていくのでしょう。ただ、新しいモノはもう生まれてこないのかなと。

きっと、地方や世界のローカルで生まれた新しい文化を輸入するので精一杯となっているような気がします…。

あとは、そこに訪日外国人が混ざってきて、今の銀座や浅草のような様相を呈するのかもしれません。

参照:外国人が東京の東側の魅力に気がついて、日本人がそれを後追いするのかもしれない。 | 隠居系男子

最後に

東京は、外面のオシャレでは引き続き世界の最先端をいくのかもしれないけれど、思考が深くてセンスのある人達が全然いないというような街に変化してしまうのではないでしょうか。

僕はそんな風に考える今日このごろです。

それでは今日はこの辺で。

ではではー!

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