どうも鳥井(@hirofumi21)です。
最近自分がウェブメディアを作り始めて、コンテンツを作る側に回ったことにより、雑誌に対する見方がまた大きく変わってきました。
やはり、雑誌の「編集能力」というのは素晴らしいです。雑誌という限られたスペースの中に、あれだけの情報量を詰め込んで読者にしっかりと伝えることができるのは、素直に感動します。
ただ、雑誌を褒めてばかりではいられないので、僕らが「雑誌」に勝るところとは何なんだろうと。
今日はそんなことについて少し考えてみようと思います。
雑誌のクオリティの高さ
もともと雑誌が好きで、今までもこのブログで何度も紹介してきました。
いま「MATCHA – Japan Travel Web Magazine」を作る上で参考としているのは、日本を特集した数々の雑誌。読みながら思うのは、やはり編集能力の高さ、パッケージとして見せられた時の充実度は素晴らしいなと。
最近読んだ雑誌の中で言うと、以下の雑誌なんかは特にそういった意味で優れていたと思います。
この2冊はまた改めて1冊ずつ紹介したいと考えているので今詳しい内容には触れませんが、徹底的に読み込みたいという読者の感情も、ただボーっと眺めたいという読者の感情も、どちらへも上手に対応しているのは簡単なようで非常に難しいんだろうなと。
こういった雑誌を見てしまうと、雑誌の「編集能力」という部分で僕らがすぐに勝つことは出来ないんだろうなと強く実感してしまいます。
ウェブメディアだからこそ出来ることってなんだろう?
じゃあ、僕らのようなウェブメディアだからこそできることって何なんでしょう?
画像や動画、ウェブならではの洗練されたデザインや速報性、更新頻度を高めて膨大な情報を蓄積していくこと。
もちろんこういったこともウェブメディアの強みだと思いますが、結局はこのへんもお金を積んで紙媒体のプロがやってしまえば、素晴らしいものが出来上がってしまうのは容易に想像できてしまいます。
今はたまたま雑誌の中の人たちが、過去の考えに囚われたままでいてくれているので、雑誌という紙媒体の域を抜け出していませんが、彼らがウェブに繰り出しくてくるのもきっと時間の問題です。
きっと僕らが意識するべきは、もっともっと別のところ。
“作る人間や読む人間の集まり方の特殊性”のようなところに、ウェブ本来の強みを見出すべきなのかもしれません。
僕らの本当の強みは?
では、僕らの本当の強みっていうのは、何なんでしょう?
関わっている人間の平均年齢が25歳以下であり、物心ついた時から当たり前のようにネットが存在し、ネットが生活のする上で当たり前のインフラとして育ってきた。ほとんどの人間に海外経験があり、一個人として本当のニーズを理解している人間が集まっている。
こんな集団が作り上げていくべきものはなんなのかと考えた時に、きっとそれは自分たちが本当に見たいと思うもの、見せたいと思うものを、誠意をもって純粋に見せていくことなのかもしれないなと。
ウェブというのは、あくまでもそれを実現する一手段にすぎないのだと思います。
「海外で得た実体験を通して、僕らの世代だからこそ見せられるモノを、見せたいカタチで伝えていく。」
そんな思いを核にして、多くの人々が集まっているメディアを作り上げていけば、きっと外国人の方々にも「本当に知りたいのはそれだったんだ!」と思ってもらえるはずですし、もっともっと純粋に楽しんでもらえるのではないかなと。
ウェブが持つ本当の力というのは、何のしがらみもなく、全くのゼロの状態から“個人”の力が集結し、このように書き手と読み手が相互に協力し合いながら表現していくことが出来ることなのかもしれません。
最後に
皆が海外で抱いた小さな疑問や不満、日本で見掛ける外国人に対して感じる不憫な思い。
「解決してあげたい!楽しませてあげたい!もっともっといいモノを観せてあげたい!」
そういった小さな想いの種を見過ごすことなく、1つずつしっかりとこのサイトに植え込んでいく。
そうやって、個人の想いが詰まった大きな媒体になっていけば、今までに誰も作り上げてこれなかった“ウェブ上の媒体”になるはずです。
多くの人にご協力頂きながら、今後もしっかりとした方向性を示しつつ”場の創造”をしてゆければと思います。
遠慮はしません。とにかく行けるところまで全力で突っ走っていこう思います。
それでは今日はこのへんで!
ではではー!
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