どうも鳥井(@hirofumi21)です。
昨日、函館から神奈川に戻ってきました。
今回の帰省で楽しみの1つだったのが、函館に新しくオープンした「蔦屋書店」を見に行くこと。
代官山に続き、2店舗目となるこのタイプの蔦屋書店。以前こんな記事も書きました。
参照:代官山の蔦屋書店が北海道函館市にもオープンすることに思うこと | 隠居系男子
今回実際に行ってきたのですが、これがもう驚くほどの豪華っぷり!代官山の蔦屋書店のスタイルをそのままに、函館の膨大な敷地を利用して、素晴らしい複合施設が出来上がっていました。
今日はこの函館の蔦屋書店について少し書いてみようと思います。
画像引用元:函館 蔦屋書店 | 函館蔦屋書店がめざすのは、これからの時代のスタンダード。
函館の蔦屋書店とは?
もう、商業施設をつくるだけで、地域がいきいきとする時代ではありません。
買い物だけならネットでもいい。求められているのは、ゆっくりと過ごせる空間でした。
本とおいしいコーヒーがあって、家族や友達とおしゃべりしたり、子どもたちもワイワイできる場所。学校や職場以外の、いわゆる第三の活動の場としても使える。働く人たちが、お客さまと名前で呼び合うようないい距離感もできる。
ものを買う場所は、ヒトもコトもつながる場所であるべきだと思います。函館蔦屋書店がめざすのは、これからの時代のスタンダード。地域のみなさんが気持ちよく過ごせる”居場所”になります。
公式サイトでも書かれているように、今回のお店のコンセプトは「ゆっくりと過ごせる空間」
この形式で地方へドンドン出店していくことで「地域の住民が気持よく過ごせる居場所」を創る。それがCCCの考えるこれからの出店戦略であり、地方の在り方のようです。
この辺の話について、函館に蔦屋書店ができた理由など、もっと詳しく知りたい人は以下の書籍を参照してください。
充実した店内
画像引用元:函館 蔦屋書店
店内が撮影禁止なので、公式サイトの画像を引用することしか出来ないのですが、これらの画像を見るだけでも、その充実っぷりが伝わってくると思います。
代官山の蔦屋書店に行ったことがある方はご存知だと思いますが、代官山は三棟に分かれています。
しかし、函館の場合は、だだっ広い北海道の土地を思う存分使えているので、あのお店の内装を1棟で、しかも空間も非常に贅沢に使われていて、大変居心地のいい場所となっています。
本のセレクトも代官山同様、非常に凝っており、専門書や洋書など様々なジャンルの本を取り揃えています。それに加え、ファミリー層もターゲットに入っているので、子ども向けの本の品揃えも素晴らしい!
絵本から児童文学作品まで、「こんなに児童書って存在するんだ!?」っていうほどの子供の本が、プレイルームの近くの本棚に並べられているんです。
更にその2階には漫画・ゲーム・カード売り場まで設けられており、大人だけではなく子供でもここで1日中楽しめてしまうだろうな思えてしまうほど。
もちろん蔦屋書店なので、書籍以外の商品も充実していて、オシャレなファッション小物から、実用的な文房具用品、さらにはキッチン用品なども置いてありました。
出店一覧
蔦屋書店だけでなく、様々な他のお店も施設内に出店していて、それが以下のとおりです。
ちなみにスターバックスは函館でまだ2店舗目。
- コスメショップ CoLe Colle
- モバイルショップ SoftBank
- スペシャルティ コーヒーストア STARBUCKS
- コンビニエンスストア FamilyMart
- 世界のあそび道具のお店 ボーネルンド
- フラワーショップ Verde CHIOSCO
- レストラン FŪSŪ
これを目当てに函館に移住しても良いレベル!
これだけ本が揃っていて、施設も充実していれば、仕事の場所に縛られないノマドワーカーのような人達は、いっそのこと函館に移住してもいいだろうなーと思ってしまいました。
お店の至る所に座ってゆっくりと本を読むことが出来るスペースがあるので、本好きにはたまらない場所といえるでしょう。
広い机や電源も充実していますし、函館という土地柄、都内と違って長居する人もあまり多くはありません。なので、好きなだけ作業に没頭することもできると思います。
スターバックスや開放的なレストランもあり、軽いミーティングなら十分なほどの場所も確保できてしまいます。
これほど優れた環境、スペースは関東にはまずありません。日本でも唯一の場所と言ってもいいのではないでしょうか。
住む街に求めるモノの変化
そもそも、ECサイトがドンドン発展してきて、欲しいものは国内であればどこでも買えてしまう時代です。インターネットさえ繋がっていれば、どこでも仕事がこなせてしまうという人も多いでしょう。
そんな中、自分の住む街に求めるモノというのは、徐々に変化してきているのではないでしょうか。
今後は“日々の生活環境”や“日々の食事”など、ネットでは得ることができないものが中心となっていくのかもしれません。
函館の場合は、自然が豊かで海も山も近く、さらに食べ物も非常に美味しいと言われる場所です。
そう考えると、今までただの過疎地だった函館が、このインターネットの発達、そしてこの函館蔦屋書店の出店で一気に魅力的な街になったのではないかと思うわけです。
利用者はやっぱり函館市民。
さて、話が少しずれてしまいましたが、これほどベタ褒めしている函館の蔦屋書店も、やはり代官山とは異なる部分があります。
それが、こちらの記事でも書いたように、良くも悪くも利用者が“函館市民”であるということ。
蔦屋書店では本がキュレーションされて置かれているので、ハードブックと文庫本が一緒に置かれていたりするのですが、そこには各書籍が1冊ずつしか置かれていないため、扱いが雑だと、すぐに汚れたり破れたりしてしまいます。
実際にいくつもの汚れた雑誌や、帯の破れた書籍などを発見しました。
また、このキュレーションの意味をあまり理解できていないお客さんは、適当に並べられているから適当に返せばいいんだと思い、元あった場所には返さないため、その辺に放置されてしまっている本もよく見掛けました。
本を自由に読めるフリースペースには、上下不揃いのジャージで靴を脱ぎ、だらしない格好で本を読みふけっている人もいます。
机があるところは、地元の中高生が学校の課題プリントをガンガン広げて宿題をやっているので、使い終わった場所は消しゴムのカスがたくさん落ちていたりもします。
まだ開店して間もないのに、机にペンの跡が残っていたり、イスに傷がついてしまっているところもいくつか発見しました。
もちろん、勉強に飽きた子達は机に突っ伏して寝ていたりと、結構カオスな状況です。
Twitterで「函館 蔦屋」と検索してみると、実際に利用している人達のつぶやきがズラッと並ぶので、一体どんな人達が蔦屋書店を使っているのか知りたい人には、一度検索してみることをオススメします。
最後に
多少ネガティブなことを書きましたが、函館に帰省した4日間、毎日ここに通ってみて思ったのは「地方の新たなカタチとして、もしかしたらコレが正しいのかもしれない」ということ。
蔦屋書店が目指す先というのは、まさにこうゆうことなのかもしれないなと。
僕も最初はどう見ても函館には不相応だし、利用者もこんな感じだったのですごい違和感がありました。
しかし慣れてくると、その感覚が次第に薄れていき、なんとなく彼らが創り出したい未来が見えてきたような気もしています。
この話についても書いていきたいのですが、少し長くなってしまったので、このお話の続きはまた明日!
<追記>
続きを書きました。
函館蔦屋書店で見つけた、地方の文化を育む新たな“居場所” | 隠居系男子
それでは今日はこのへんで!
ではではー!
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