高城剛の「情報ダイエット」の話は、なぜ読者に刺さるのか?

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近よく思うんですが、高城剛さんの「情報ダイエットをしろ!」という話は、なぜあれほど読者に刺さるのかなーって。

でも、よくよく考えてみれば、これってある意味当然の事なんですよね。高城さんに辿り着き、更にメルマガも購読しちゃうような人たちは、毎日とてつもない量の情報に触れているわけですから、「情報断食しなさい!」っていうお告げは、ある意味占い師のカラクリみたいなもので。

逆に、堀江貴文さんは「情報をシャワーの様に浴びなさい」「情報の海の中を泳ぎまわりなさい」って言っていますが、これは堀江さんに辿り着く人というのは既にマスの層の人々にまで広がっていて、これまで本すら読んだことがなかった人も過半数以上いるので刺さるわけです。

つまり、2人に共通しているのは、「自分の読者がどういった人たちで、どこを経由して自分のところにたどり着いてくれたのか」っていうのをしっかりと見定めた上で発信しているということ。

きっと、文章が上手い人、巻き込む力が強い人というのは、そうゆうところをちゃんと考えているのでしょうね。

ちきりんさんも同様です。「Chikirinの日記」を読みに来る人達というのがどういった人達なのかを徹底的に研究していて、その人達の感情を逆撫でるようなこと毎回書いているわけです。(もちろん良い意味で)

昨日のバランスの話も然り、自分の読者が読んだ時に、きっとその人達にとって耳が痛いだろうなーっていうところを上手についているわけじゃないですか。

参照:ちきりんの成功要因は「まだ全然本気出してないけど…?」 | 隠居系男子

また、『ユダヤ人大富豪の教え』の著者である本田健さんが言うところの「立体話法」っていう技法もそうです。

これも、本田健さんの言葉に耳を傾ける人たちにとって立体的に聞こえるというだけで、社会全体で見ると「ポカーン」とする人も多数いるはずです。

しかし、本田健さんのセミナーに集まるような人たちは、社会全体でみたらかなり偏った集合体なので、全員がグイグイ惹き込まれていき「すげー!」っていう雰囲気になるんだろうなと。

さらに言ってしまえば、与沢翼さんとか、情報商材系の話もまさにこのカラクリだと思います。

「なんで分かるんですか!?」みたいな反応が多いけれど、「いや、ココに自分で辿り着いて、頼んでもいないのに自分からキャッチアップしているんだから、そりゃあなたってこうゆう人でしょ?」みたいな。

学生時代に、よく先生が言ってましたよね。「生徒側からみたら、自分が寝ていることなんてわからないだろうと思っているかもしれないけれど、教壇側から見ると実は丸見えなんだぞ!」って。きっと、あれと同じ感覚です。

マスに広告を打っていないおかげで、大体どんな人達が集まってくるのかっていうのはある程度予想できてしまうし、双方向でコミュニケーションを取っていれば手に取るように分かってくる。ペルソナとかそんな軽々しい横文字じゃなくて、もっともっと深い部分で。

だからこそ、最初からマスに向けてバンバン打ってしまうと、それが逆にわからなくなってしまうのでしょう。誰に届いているのかが全く見えてこないから。

いわゆる世間の「一発屋」が失敗する原因ってまさにここにあると思うんですよ。最初からマスに受けちゃっているから、本当の自分のファンがどんな人達なのかが全く見えてこない。

そうではなく、敢えて入り口を狭くすることによって、自分から進んでキャッチアップしてくれるような人たちが見えてくる。そしてまずはその人達を観察してみる。

誤解を恐れずに言えば、自分の発信している内容を受け取り、信者になってくれる人ってどんな人なんだろう?って。

あとはその信者の過半数以上の人たちに響くようなことを毎回伝えていけば、自然と信者の口コミで広がっていきます。信者の友達もまた信者的思考の持ち主なわけですから、自然連鎖的に広がっていく。

そして、そのコミュニティの輪がある一定の大きさを超えると、マスも無視できない存在となり、最終的にマスでも取り上げられて広がっていくと…。

その時には、本人が大声で叫ばなくても既にそのコミュニティに属している人たちが「◯◯はすごい!」って勝手に演説してまわってくれるわけですから、絶大なる信頼を得ることができるという構造です。

そうやって世の著名人たちは自分の考えを広げていったんだろうなぁーと。

別にだからどうしたってことじゃないんですが、最近そんなことを漠然と考えていましたよっていうお話です。

それでは今日はこのへんで。

ではではー。

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