どうも鳥井(@hirofumi21)です。
先日、表参道に行った際にフラッと裏参道ガーデンに立ち寄ってみました。
全画像引用元:裏参道GARDEN | URASANDO GARDEN
既に、テレビや雑誌など、色々なメディアで紹介されているので、ご存じの方も多い場所だと思います。
「どんなところ?」と気になる方は、タイムアウト東京の下記の記事を読んでみてください。雰囲気が伝わってくると思います。
参照:古民家を改装したモダンな隠れ家、裏参道GARDENがオープン
「大人のフードコート」
とても印象的だったのは、お店の方が仰っていた「大人のフードコート」という表現。
1階には、コーヒーや抹茶、日本酒やワインなどを中心としたお店が合計6つ並んでいて、そこで買ったものは、どれでも中央のテーブルに持ち寄って食べても良いフードコート形式になっています。日本風に言うならば横丁スタイル。
フードコートで生まれる活気と熱量。
アジアでもフードコート形式の場所は多く、有名どころでいえば、シンガポールの「ホーカー」もそうですし、中国の名もない地域にも必ず同様の施設があって、いつも人でごった返していてとても賑わっています。
アジアで感じる独特な活気と熱量は、このフードコートが原点であると言っても過言ではないでしょう。
日本国内でも、最近の横丁ブームから、恵比寿横丁のような場所だったり、立石のような昔ながらの横丁スタイルの街が人気になってきていますよね。
高知にある有名観光スポットでもある「ひろめ市場」なんかもこの形式に近いかもしれません。
そんなフードコート形式が、場所柄もあってこの裏参道ガーデンでは、とても洗練された形で表現されているわけです。
これからの複合施設の在り方。
少し話は変わりますが、「島の大使館構想」を始め、ここ数年で一気に複合施設をつくりたいという話を聞くようになりました。飲食やイベントスペース、コワーキングスペースが繋がったような空間をつくりたいと。
参照:【島根県海士町】巡の環が目指す、江戸時代の藩邸をモデルにした「島の大使館構想」:第3回 | 灯台もと暮らし
そんな時に、「1階はカフェで〜」と話してくれる方が多いのですが、こんな感じのフードコートスタイルも素敵だなと思います。
自分たちで全てをまかなうのではなく、ある程度の余白を残して、他人に任せてしまうスタイル。
しかもそれが、ショッピングモールみたいに、どこに行っても「マクドナルド」や「はなまるうどん」が並んでいてチェーン店だらけのフードコートではなく、それぞれの個性が際立っている個人商店が集まった形のフードコート。
そんな空間の方が、上述したフードコート特有の活気や熱量を生み出すことができるのではないかと思います。
全てをを自分たちでやらなくてもいい。
最近よく思うのは、全部を自分たちでやらなくてもいいのではないかということ。
お互いがお互いの長所を持ち寄ることで、一つの場を成立させることも素敵だなと思います。
むしろ、そんなある種のカオス感の中に生まれてくる唯一無二の雰囲気、それがその場所の“らしさ”へと変化していくのではないかと。
僕らのようなメディアは、そんな“機会”や“場”提供するだけでもいい。もう少し余力があるならその全体のプロデュースまで行えたら最高だと思います。
残りは他の人たちの力に頼りつつ、その中で、生まれてくる化学変化楽しみながら、発信していく。
結局は、「餅は餅屋」ということなのでしょう。それが昔の横丁スタイルであり、商店街の在り方だったのではないでしょうか。
最後に
従来の形をそのまま再現するのではなく、この「裏参道ガーデン」のように、今の日本の成熟度だからこそできることとは何かを考えながら、活かせるものは活かしつつ、これからの新しい形を探っていく。
そうすると、何かおもしろいことができるのかもしれないなと、店内をふらふら見ながら考えました。
気になる方はぜひ足を運んでみてください。閑静な住宅街に突如として現れる古民家に、きっとワクワクしてしまうはずですよ。
それでは今日はこの辺で。
ではではー!