昨日、こんなツイートをしてみました。
最近よくライターになりたいという人の話を聞く機会が多いんだけど、彼らの欲求は「ライターになりたい」というより「場所にとらわれず自由な働き方がしたい、SNSを活用して緩いつながりを形成したい」であって、それが一番実現しやすそうなのがライターだから、ライターを目指しているという印象。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年4月18日
つまり、ライター業界の仕事の多寡というよりも、テクノロジーと働き方の問題であって、テクノロジーがもっと発達して、働き方も多様化していけば、必然的にライターを目指す人の数も落ち着いてきそう。だから先に増やすべきは、理想の生き方を実現できる職種の数を増やすことなのかもしれないなと。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2017年4月18日
絶対にライターじゃなきゃダメなのか?
上述したように、いま「ライターになりたいです!」と言っている人たちは「どうしてもライターという職業じゃなきゃダメなんだ!」という人ばかりじゃないと思います。
これは、就活生の商社・マスコミ信仰と似ている話。
世間的な評価をみて、なんだか理想的な働き方ができそうだから選んでいるだけで、「絶対に商社でこの仕事がしたいんだ!」って理由で選んでいる人は少ないはずです。
それと一緒で、クリエイティブ職は場所にとらわれない働き方ができそうで、その中でも自分がすぐになれそうなのがライターだから、ライターを選ぼうとしている人が多いだけなのかなと。(ブロガーも同じ。)
仕事は、自分が理想とする生き方を実現させるための“手段”でしかない。
こういう話を書くと必ず「ライターなめんな!」とか「書きたいという思いが先だろ!」っていう話が飛んできますが、僕は正直どっちでも良いと思っています。
仕事は、自分が理想とする生き方を実現させるための“手段”でしかないから。
どんな理由であれ構わない、他人がとやかく言えることじゃありません。
大切なのは成果物のクオリティであり、動機ではないはずです。
理想の生き方を実現するための手段の少なさと、ミスマッチング。
それよりもいま問題なのは、理想の生き方を実現するための手段の少なさの方だと思います。
ここ数年で、人々の価値観は大きく変化してきました。
多くの人が「自分にとっての理想的な生き方や暮らし方は何なのか」それに気が付き始めました。
でも、それを実現できる手段がまだまだ少なく、ミスマッチングになってしまっているのが現状です。
最後に
だからこそ、このあたりのマッチングがうまくいくようになれば、より幸せで納得感のある生き方を体現できる人たちが世の中に更に増えてくると思います。
もちろん、地方移住もその選択肢の1つです。だけど、それだけじゃない。
こらからの暮らし方を考え伝えつつ、それを実現するための手段もしっかりと提案する。それが僕らのようなメディアに求められている役割なのかもしれません。
そんなことを考える今日このごろです。
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