20代の頃の僕は、「なるべく多くの人に届くこと」が一番重要だと思っていました。
でも、最近は少しずつ考え方が変わってきて、何よりも大切なことは「不一致をなくすこと」だと思うようになったんです。
今日はそんなお話を少しだけ。
「foodは風土から」のnoteを読んで。
なぜ突然こんなことを書き始めたのかと言えば、今朝こちらの記事を読みまして。
最近、僕がとっても感銘を受けた「風土はfoodから」というお店で働いている方が書かれたnoteです。
とっても素敵な内容なので、ぜひ読んでみてください。
“人間くさい”がネガティブかどうかは、ひとによる。
さて、記事内に書かれているような“人間臭い”アットホームなコミュニケーションをお店側が打ち出すと、どうしてもネガティブに捉えられてしまいがち…。
でも実際のところは、徹頭徹尾、「訪れるひとによる」だと思うんです。
こんなコミュニケーションを求めるひともいれば、そうじゃないひともいる。
にもかかわらず、やっぱりお店側にクレームを入れるひとは、後者のひとたちが多いから、彼らに合わせたコミュニケーションに寄せていった結果、世の中のお店がドンドン無機質になっていっただけで。
だからこそ、肝心なことは、その両者の不一致をなくすことだと思います。
そのための「選択肢の多様さ」が何よりも重要になってくる。
アットホームなコミュニケーションを大切にしているお店も、ファミレスのような無機質なコミュニケーションのお店も、どちらも社会に共存していて、お互いに尊重し合える世界が一番いい。
「気分の不一致をなくすこと」が重要。
あと、こういう話になると、僕たちはすぐに「あの界隈のひとたちは〜」と、界隈やクラスタで分けて考えてしまいがちですよね。
でも、実際のところは「人」で括るよりも、「気分」の不一致をなくすことのほうが重要なのかなと。
自分というたった一人の人間の行動パターンを振り返ってみても、コミュニケーションを取りたくない日は無機質なチェーン店にも足を運びたくなる。
その時々の気分に合わせて選択肢を選べることが、誰も不快な気分にならない世界へと繋がっていくのではないでしょうか。
最後に
もし、社会の「豊かさ」を示す指標があるとすれば、「気分の不一致」をなくすための選択肢の数、その多様さこそが「豊かさ」だと僕は思います。
今日のお話が、いつもこのブログを読んでくださっている方々にとって何かしらの参考になれば幸いです。