今日は大阪にいます、どうも鳥井(@hirofumi21)です。
昨日の午後から、神戸の旧居留地・大丸前辺りを散策してみました。
神戸についた瞬間から思っていたのですが、「ハイカラな街、神戸」と言われるだけあって神戸の子はやっぱりオシャレ。
最初は、天川村から一気に都会にやってきたので、それが原因で余計にオシャレに見えてしまうのかなーと思ったのですが、やっぱり慣れてきてもその印象は変わりません。
特に女の子の場合は、東京のオシャレさとはまた全然違います。
一時期「神戸系ファッション」という言葉が流行ったことがありましたが、本当にそんな感じ。なんというか”重厚感”があるんです。
今日はそんな神戸ファッションの重厚感をについて思うこと、街並みや文化歴史とファッションの関係について、神戸の町並みの写真を紹介しつつ書いてみようと思います。
神戸ファッションとは
まず、一般的に言われる神戸系ファッションとはどんなものなのか、Wikipediaから引用してみましょう。
早くから西洋化・近代化された一種の上流階級(ハイソサエティ、略してハイソ)文化ともみなし得る。こういった背景のもと、神戸・山手エリアに住む富裕層の女性が好んだとされるエレガントさを基調としたスタイルが軸となり、比較的、ブランド志向の強い洗練されたファッション感覚が、高度成長期を経て広く市民に醸成されるに至り、1975年頃よりニュートラという名称で発信されてブームとなり、全国的な展開を始める。
その後、2000年頃から再びファッション誌がこぞってこのスタイルを神戸系ファッションとして取り上げたをことを契機として全国的に流行し、着こなしのひとつとして認識されるに至った。
自分も大体これに近い印象を受けました。ただ、更に僕が思ったのは「彼女たちの着こなしには、とても重厚感があるな」と。
髪型もかなり重めでワンカールみたいな子が多いですし、メイクもかなり濃いめ。
そして、ブランド物のバックを持っている子が非常に多く、その中でも金具がゴールドで大きめのものを好んで持っている感じ。わかりやすくいうと、イブ・サンローランのミューズやバレンシアガみたいな、あんな感じのバッグです。
さらに、キャメル系の主張の強いコートを羽織って、足元もヒール高めで、ピンヒール率も異常に高い。
なんというか、全体的にコンサバを通り越して、重たいんです。見た目というか、雰囲気が。この感覚に一番近い言葉が重厚感かなと。笑
2000年代初頭ならまだしも、今であればブランド物を持つとしても、若い子であれば一点だけに絞るとか、どこかで軽くしてハズしをつくるはずです。
しかし、若い子を含め神戸の女性たちを観る限り、ブランド物じゃない、いわゆるファスト系のアイテムでさえも、あえて重く見えるようなモノを選んでいる感じがします。
僕にとっては、これがとても不思議でした。今のトレンドとも相反するので、尚更そう思ってしまったのかもしれません。
神戸ファッションと街並みとの関係
「じゃあ実際にお店の周辺はどうなんだ?こんな時は実際に自分の足で歩いてみればわかるだろう!」ということで、本屋でファッション街がどこかを調べて、三宮駅から旧居留地・大丸前まで、実際に歩いてみることにしました。
そしたら、やっぱりもうそこに答えが広がってるんですよね。
神戸に来たことがある方ならご存知だと思いますが、この旧居留地周辺は、石造りの洋館がところ狭しと建ち並んでいて、その歴史的建造物(風)の中に、ハイブランド各店やセレクトショップなどが軒を連ねています。
この街並みの中で、神戸ファッションに身を包んだ女性たちを見ると、その重厚感と石造りの洋館の相性の良さといったらハンパない!!
「あー、この街並みの中で育まれた文化が、神戸ファッションに繋がったんだなー。」と言うのが本当に一瞬で理解できます。
思い返してみると、異人館スタバに行った時も、時間がなくてあまり周辺を見て回ることはできませんでしたが、確かにあの周辺の異人館の街並みとも相性がよさそうだなと。
彼女たちが、東京に来て同じような格好をしていれば、たしかにオシャレに見えるかもしれません。しかし、やっぱり東京の視点からみたら、気合が入りすぎていると見て取ることもできるので、表参道・銀座あたりでも「観光に来たお上りさんが頑張り過ぎちゃった感」はでてしまうと思います。
だからこそ、やはりその土地の街並みというのは非常に大切なんだなと。その街並みだからこそ映える着こなしがあるわけです。お洒落には絶対の正解があるわけではない所以はまさにここで、もしお洒落に答えがあるとすれば「TPOに合った格好で、変化し続けること」しかありません。
実際の街並み
ここまでダラダラと書いてきましたが、文章だけでは伝わりにくいと思ったので、いくつか写真を撮ってきました。本当はボディの写真も撮りたかったんですが、色々とメンドクサイことになると嫌だったので街並みだけですが…。
まずは、これが大丸。ここが中心となっています。
これがなんとHERMES。そしてこの二階にはCOMME des GARCONSがはいっているという…。何処まで行っても川久保玲のスゴさというか勘の良さはついてきます。笑
サンローランはこんな雰囲気。アジアにはこんなサンローラン、他には絶対にないでしょうね。
これがバーニーズ・ニューヨーク。新宿よりも断然良い雰囲気醸し出しています。
アウトドア系のmont-bellでさえこの佇まいです!
極めつけは、UNIQLO。フツーだったら駅周辺に店舗を構えているはずなのに、三宮にはないから不思議だなーって思っていたら、ここにありましたよ!やはりUNIQLOの立地選びと、その見せ方のうまさはさすがの一言です。
最後に
今回、関西に旅行に来て思いましたが、やはり古くからの歴史文化の影響というのは凄まじいものがあります。東京のように、常に建てては壊し、建てては壊しを繰り返しの中では、絶対に生まれることがないものです。
何百年と続く街だからこそ、ちょっとやそっとの流行の変化ではブレることのない「何か」がそこには生まれるんだろうなと。
その点、やはりファッションにはその土地柄がものすごく表れるものだと自分は思っています。
どれだけ、テレビや雑誌、ネットが発達して流行りがボーダーレス化したとしても、必ずどこかに微細な変化が残るものです。
そのためにも今のトレンドを知りつつ、東京などわかりやすい比較対象を大まかにでも理解しておくことが重要で、それを知っておくと、行った先の微妙な違いが分かるようになってきます。
すると、日本国内や世界を回っていても一気に面白くなるんです!今回みたいに、なんでこんな「ズレ」がこの地域にだけ生じているんだろう?って考えるキッカケとなり、それが気になってしまい、自分で見たり読んだりしていくと「あーこれが原因か!」っていうのにぶち当たるわけです。大抵歴史や文化、習慣などに行き着くパターンが多いです
ご当地グルメなどもそういう意味では近いものがあるかもしれませんね!
とにかく何かしら、自分の興味がある分野で比較出来るものを一つ決めておくと、旅がより一層面白くなっていきます。ぜひ旅をする際には、自分なりの基準を一つ決めてまわってみてください!きっと更に面白い旅になるはずですよー。
それでは今日はこのへんで!
ではではー!
鳥井弘文
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