昨日、GW中にツイートしたことは深掘りしないと宣言したばかりなのですが、やっぱりひとつだけ深掘りしておきたいなと。
それがタイトルにもあるように、対話における「キャッチボール派とドッジボール派」のお話です。
「フレスコボール」という競技を知って気付いたこと。
世の中には2種類のひとがいて。「キャッチボールで世界が良くなると思っているひと」と「ドッジボールで世界が良くなると思っているひと」。前者は、相手が取りやすいボールを投げるほど相手の思考は深まると思っていて、後者は、相手が取りづらいボールを投げるほど相手の思考は深まると思っている。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2019年5月1日
きっと、これはどちらのスタンスも正しいと思います。どちらの言い分にも一理ある。あとは、それぞれの向き・不向き、美意識の問題なのかなと。ちなみに、Twitterはドッジボールのひとに有利な仕組みではあると思います。キャッチボールで世の中が良くなると思っているひとにはあまり適さない仕組み。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2019年5月1日
なぜこのツイートが浮かんできたのかと言えば、Wasei Salonでコミュニティマネージャーをやってくれている長田さんがフレスコボールの日本代表選手で、フレスコボールについて色々と教えてくれたから。
フレスコボールとは、こんな競技です。
今日はがっつり6時間 #フレスコボール 練習! pic.twitter.com/EBViZC1Ojm
— 長田涼@コミュニティフリーランス (@SsfRn) 2019年3月31日
僕もあまり詳しくはないけれど、目の前にいる相手は「敵」ではなく「ペア」であり、ラリーを続ける競技らしいです。
同じくラケットを使うスポーツだと、テニスと似ているようなのですが、テニスは相手の嫌なところに打って得点を競う競技ですよね。
逆に、フレスコボールは、相手の取りやすいところに打って、そのラリーで得点を競う競技だとそうです。
外形はとても似ているようで、実は真逆の競技であるという話を聞いたとき、僕はものすごくその話を面白く感じて、同時に「あっ、対話も同じだ!」と思いました。
そこで、浮かんだのが上記のツイートだったというわけです。
ゲームの認識の「不一致」に問題がある。
対話でも「キャッチボール派」と「ドッジボール派」、どちらも存在することはわかった。
しかし、それでも僕らが対話中に相手の言動に対してモヤモヤしてしまう原因なんなのか?
それはひとえに「不一致」が問題なのではないのかなと。
こっちは「ラリーを続けようぜ!」と思っているのに、相手は取りにくいボールばかりを投げてくる。
逆に、相手はもっと攻めてくると思っているのに、取りやすいボールばかり投げてきてゲームが全く進まない。
つまり、お互いが今取り組んでいる(と思っている)ゲームの不一致にこそ、問題があるはずで。
この不一致をなくすことが、とても大事なのではないかと。
このルール(価値観)のすり合わせがなされないまま、見よう見まねで、互いにボール(意見)を投げ始めるから、相手の言動に違和感を感じるのではないでしょうか。
最後に
いま、Wasei Salonでは新しいメンバーを受け入れるためにはどうすればいいのか?を日々考えています。
そこで、一番気をつけていることは、新しく入ってきてくれるメンバーと現メンバーの不一致をなくすこと。
そのためには、僕らの前提を丁寧に共有することが大切だろうなあと思っています。
もちろん自分たちが考えていることを丁寧に言語化することも大切ですが、それだけでなく、自分たちが無意識で行っていることもしっかりと言語化し、事前にイメージを共有していくことが何よりも重要になってくる。
そうやって、不一致をなくすことで、よりコミニケーションを心地よく円滑にしていくことができるようになるだろうなあと考えています。
最近は、そんなことを実践しようと日々試行錯誤している最中です。
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの参考になったら幸いです。