ココ最近、「チープなものを高級にする」流れがドンドン加速しています。
極端ですが、このGショックの事例などはものすごくわかりやすい事例かなと。
【今日から予約受付開始】価格は770万円、"金無垢のGショック"が35本の限定生産で登場https://t.co/jfzSLnyyTL
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) 2019年5月15日
つくづく、ストリートの時代だなあと思います。
10年ぐらい前までは、まったく逆の流れでした。
具体的には「高級なものをチープにする」流れ。
たとえば同じく腕時計だと、ロレックスの腕時計をパロディしたようなチープなものが色々なブランドから展開されていたように思います。
ストリートの流行も飽和状態と言われつつも、この「チープなものを高級に」の流れはSNS文化が廃れるぐらいまでは、もう少し続きそうです。
「もし函館で事業をするとしたら…?」
で、話は一気に変わります。
昨日、『IN&OUT-ハコダテとヒト-』主催『トンネル セッション vol.01』というイベントに登壇してきました。
このイベントの事前質問に「もし函館で事業をするとしたら、何をしますか?」という質問があって。
せっかくの機会なので、思う存分妄想してみたのですが、たぶん「空間」をつくることは間違いないだろうなあと思いました。
なぜなら、「空間」があったほうがメディアは取材しやすいから。それは雑誌だろうが、テレビだろうが、ウェブだろうが変わりません。
ただ、いわゆる富裕層向けのリゾートホテルをつくってもありきたりですし、ニセコには敵わない。
でも、だからといって若い世代に向けた1泊3,000円前後のゲストハウスをつくっても完全に飽和状態なので、新たに作る必要性もないだろうなあと。
ゲストハウスをあえて高級にしてみる?
だったら上記の話であったように「チープを高級にしてみる」路線はおもしろいかなと思いました。
具体的には、1泊15,000〜30,000円ぐらいのゲストハウスをつくってみても、おもしろそうだなあと。
ゲストハウスなのに、敢えて一気に高級にするんです。でもストリートの延長で、ラグジュアリーにするわけではない。
じゃあ、何にこだわるのか?
内装やアメニティ、共用スペースにあるものがイケてる家具や家電を配置して、自分たちが今本当に一流だと思うものを取り揃えるだろうなあと。
たとえば、イケウチオーガニックさんの「オーガニック960」とかを使ってみる。
以前、龍崎翔子さんとイベントでご一緒したときに仰っていたように、「ライフスタイルを試着できることが、ホテルに泊まる価値」だと思うので、理想的なライフスタイルをそこに創り出してみるわけです。
「函館」らしさにトコトンこだわる。
立地や建物にも、地元らしさにトコトンこだわりながら「函館」という町における理想的なライフスタイルを体験してみてもらう。
施設内には、函館という街の文化や歴史を学ぶことができる美術館や博物館のようなスペースがあっても、おもしろいかもしれません。
地域の魅力や地場産業と絡めた博物館や美術館、資料館と合体したようなホテルが今後はドンドン増えてくるんだろうなあ。伝統文化のような堅苦しいものと、ライフスタイルの橋渡しの役割を担うような。:町工場・蒲田の魅力が体感できるホテル。下町の職人魂と技術が奏でる美 https://t.co/NNyu5jtRxA
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2019年4月28日
共用スペースには、コンシェルジュの方にも常駐してもらって、「地元のひとと一緒に行く、地元の酒場・スナックツアー」なんかをつくってみてもいいかもしれませんね。
でも、あくまでゲストハウスだから最小限のミニマルな状態にとどまっていて、誰でも泊まろうと思えば泊まれる価格設定になっている、というような。
宿泊施設自体で、収益化は行わない。
そしてたぶん、収益化自体はこのゲストハウスだけでは行わないと思います。
あくまでもこの宿泊施設はトントンからちょいマイナスぐらいでいいと割り切ってしまって、どちらかと言えば「メディア」や「広告(チラシ)」という立ち位置にしてしまうはず。
参照:ものづくりの業界でも「上手い素人」が世界を変えてしまうのか? | 隠居系男子
それよりも、この場を運営していく中で出会えるひとたちとの出会いを大切にする。
そして彼らと一緒に何か別のことを仕掛けていくような仕組みにするだろうなあと。
なぜなら、こんな場所に興味を持つのはきっと変わった人たちばかりだろうから。
最後に
以上、完全なる妄想でした。
きっとホテル業を営んでいるひとたちにとっては「こいつは何もわかっちゃいない…!」と思ってしまう内容だったかもしれませんが、ド素人の妄想話なのでその辺りはご容赦ください。
今日のお話が、いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、何かしら考えるきっかけになったら嬉しいです。