どうも鳥井(@hirofumi21)です。
この三連休は、ネット界隈でnoteの有料記事の話題がよく盛り上がっていましたね。
noteの有料記事の売り方として、記事の半分ぐらいまでを無料で公開して、残り半分を有料にするとか、最初は安くして売れてきたタイミングで値段をあげるとか、色々と売る方法は考えられます。
その中で一つ可能性があるだろうなぁと個人的に思っているのが、最初は全文無料公開して、ある程度SNS上で拡散させた後、途中から全文有料記事に切り替えるというもの。
今日は、ウェブ上の拡散におけるT波とF波についても説明しつつ、この方法について少しだけ書いてみようかと思います。あ、あとちょっとだけnoteの注意点も合わせて。
ウェブ上の拡散における、T波とF波について。
まず、今回の記事の題名にも含まれているT波とS波について説明しておきます。
T波というのは、Twitterの頭文字のT、F波というのは、Facebookの頭文字のFです。もちろん、今僕が勝手につけました。笑
気付いている方は既に気付いていると思うのですが、地震のP波とS波からとってます。ということは、その波の「大きさ」と「速度」に違いがあるのだろうなぁということは察してもらっているはずで、まさしくその通りです。
これらにプラスして、キュレーションアプリ系から飛んでくるC波もあるとは思うのですが、キュレーションアプリから飛んで来る人たちは、ある程度母数があったとしても、課金するイメージが全くないので一旦ここでは無視します。
F波は遅れてやってくる。しかし、波はデカい。
T波(Twitter)は、記事が公開されてからすぐにやって来る波だということは、みなさんもイメージしやすいと思います。
書いた本人が自身のTwitterアカウントから記事更新のツイートを行えば、ドンドンTwitter上で拡散されていきます。その代わり、そこまで流入自体は大きくありません。
一方、F波(Facebook)は少し遅れてやってくるんです。感覚としては1日遅れぐらいでやって来るイメージ。そして、この波にのってやってくる人はT波よりも圧倒的に多い。早くはないけど、大きい波だということです。
具体的に言うと、その日のお昼に記事を公開した場合、だたいた翌日の朝から夕方にかけてF波がやってくる感じですかね。
F波の人たちは、シェアした人の信頼を担保に課金してくれるはず。
いつも自分の記事を読んでくれている人、ネット界隈で感度の高い人というのは、基本的にT波の時に読んでくれることがほとんどです。
この方々には、今まで通り無料で読んでもらう。そして、コメント付きでシェアしてもらえるような仕掛けを作ることができれば最高です。「すごい!」とか「良記事!」ってコメントしてもらえるような。
そして、40代〜50代のおじさんは、TwitterとFacebook同時にシェアする割合が非常に高いので、この段階でFacebookの方でも拡散が始まります。
F波に乗って遅れてやって来る人たちは、ビックリするぐらい権威主義なので、シェアしていた人が良い記事といえば、内容いかんに関わらず、良い記事って言いながらシェアしてくれますし、シェアしていた人が批判していれば、同じように批判しながらシェアしてくれます。
つまりここのボリュームゾーンを狙うわけですね。
シェアした人が「電子書籍でも販売されていてもいいレベル!有料でも読む価値がある記事!」とコメントしてくれていれば、F波に乗ってやってきたひとたちは、その人達の信頼を担保に、かなり高い確率で有料課金してくれるはずです。
ウェブライター写真術の記事は、この方法を実践してみたかった。
…で、上述した仮説を立てた上で、実際に僕たちもこれを実践しようと思ったことがあるんですよ。
「絶対にバズるだろうなぁ、有料課金してもらっても絶対に後悔させないだろうなぁ」っていう記事ができたので。
それが、以下の記事です。(※筆者は鳥井ではなく弊社タクロコマです)
参照:【寄稿】写真が撮れてこそWebライター!本気でライティングを仕事にしたい人のための写真術 | 隠居系男子
もともとは、「灯台もと暮らし」編集部で運営しているnoteの有料マガジン「もとくらの袋とじ〜舞台裏公開中〜」の中で公開しようと思っていました。
それこそ、最初のT波の時だけ無料にして、いろいろな方々にコメント付きで拡散してもらった後に、丁度F波がやって来るタイミングで有料にしようと。
…がしかし!
noteの仕様なのか、noteでこの記事を公開しようとしても公開できなかったんですよね。文字数が多すぎたのか、写真の枚数が多すぎたのか、どれだけ頑張ってもエラーと表示される…。
仕方なく、隠居系男子の寄稿記事として公開しましたが、やはりこれは上述した方法を試してみたかったので、少し残念でした。。
ということで、今後ボリュームたっぷりの超大作をnoteで販売しようと考えている人は、そのボリュームに気をつけてください。
書き終えた後に「よし売るぞ!」って思っても、そもそもnoteで公開できない可能性があります。少なくとも上記ぐらいのボリュームだと、noteで公開することができませんでした。(※2015年6月5日時の情報)
最後に
言ってしまえば、cakesさんやNewsPicksさんがやっていることに近いのですが、これを個人でもできるようになってきた事が、大きな変化かなと。
これからの有料コンテンツは、そのクオリティ以上に、届け方自体も色々と工夫しなければいけないのだろうなぁと思います。もう質だけで勝負できる時代じゃありません。
そんなことを、このnoteブームから感じています。
今日のこの記事が、これからnoteで有料コンテンツを作ろうとしている人にとって、何かしらの参考になれば幸いです。
それでは今日はこの辺で。
ではではー!