日本酒の流行と、美味しい日本酒の選び方。

わかりやすい日本酒
どうも鳥井(@hirofumi21)です。

昨日、渋谷ヒカリエで行われた「d SCHOOL わかりやすい日本酒」というイベントに@yoshnorさんと一緒に参加してきました。

講師に山口県下関市の酒屋「まえつる」店主・前鶴健蔵さんをお招きして、日本酒に合うお料理と一緒に、日本酒4種類と発泡日本酒2種類を飲み比べるといった内容。

結論から言うと参加して本当に良かったです!とっても良いイベントでした。

今回はその中でも特に印象に残ったお話、「日本酒の流行」と「日本酒の選び方」について書き残しておこうと思います。

画像引用元:d SCHOOL わかりやすい日本酒 – D&DEPARTMENT

「流行が生まれるのは当然だが、それで蔵元がなくなるのが辛い。」

前鶴さん曰く、日本酒には5年ぐらいのスパンで流行があるそうです。

世界に打ち出そうとしている流れなどから、今はフルーティーな日本酒が流行っているとのこと。それこそ「白ワインのような〜」と形容される感じの日本酒です。

一方で、一昔前は淡麗系の日本酒のほうが流行っていたのだとか。

東京を中心としたメディア戦略によって、このような流行が作り上げられていくそうです。前鶴さんは「流行自体はあって当然だ」といいます。変化を求める街が東京だから、それはあってしかるべきなのだと。

しかし、前鶴さんが危惧していたのは、その流行によって蔵元さんがどんどんなくなっていっていること。「売れないから、作れなくなる。」その悪循環で本当は価値のある蔵元さんが、どんどん減っていくのが辛いと仰っていました。

どうしても、一般的な消費者の方は「今流行っている日本酒が美味しい日本酒だ!」と思い込んでしまい、そればかり飲んでしまいがちですが、本当に美味しくてあなた好みのお酒というのは、あなたにしかわからない。

自分で飲み比べてみて「あ、美味しい!私はこれが好きだ!」って思ってもらえるような日本酒が、あなたにとって本当に良いお酒。あまり流行に左右されすぎるのもよくないのだと。

「自分が好きな日本酒をみつけるためには、自分の好きな酒屋をみつけること。」

では、そんな自分の好きな日本酒を見つけるためにはどうすればいいのでしょうか?

前鶴さんは「自分が好きな日本酒をみつけるためには、自分の好きな酒屋をみつけること」と言います。

酒屋さんにも色があり、ここはさらっとしたお酒を中心に集めているなど、酒屋さんごとに日本酒もキュレーションされているわけです。

その中で「この人なら信用できる!」そういった酒屋さんをみつけるのが重要なのだと。

さらに東京に住んでいるのであれば、他県よりも恵まれているところがあるといいます。

それが、蔵元さんが東京に集まって来てくれるということ。日本の各地方から東京に蔵元さんがやってきて自身の酒の美味しさをアピールしてくれる、それを聞きに行くべきだと。「現地で作っている人の話を聞くのが一番ですよ!」と前鶴さんは主張していました。

最後に

「僕は、行き当たりバッチリ!なんですよ。」

前鶴さんはまだ若干29歳という若さで、山口県の酒屋さん「まえつる」の店主。

「日本酒の良さをアピールしていこう!」と自身のお店で立ち呑みできるスペースを作り、日本酒好きが集まる場所を提供していたら、たまたまD&Dに取り上げられ、そのご縁から渋谷ヒカリエでイベントをやるようになったそうです。

そんな前鶴さんは、まさにこの「行き当たりバッチリ!」という言葉がピッタリなお方。

日本酒には、この他にも「原料となる酒米が不足している」というような深刻な問題もあります。
参照:大人気の日本酒「獺祭」を好きなだけ飲めるようにする方法 蔵元探訪で聞いた、深刻な課題:日経ビジネスオンライン

昔からずっと飲み続けられてきた伝統のあるお酒。そして今また日本酒のブームがやってきて何の問題もないように見えますが、実はこのように問題山積みなんです。

本当に良いお酒が残っていくためにも、流行だけでなく酒蔵さんや酒米の現状をしっかりと伝えていくのがメディアの役割だなぁと思った次第です。

僕たちが僕達なりにできること、探っていきたいなと思いました。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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