リアルイベントで広告を流すなら、本編の始まる前だと思うその理由。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近はリアルイベントも開催するようになっていて、そのイベントでの広告の流し方が結構悩ましいです。

ここでいう「広告」っていうのは、広義の意味での広告。「本編以外の内容ではあるけれど、来場者の方々に伝えたいこと」っていう意味での広告です。

これまでは、本編終了後に申し訳程度に告知させてもらっていました。でもこれ間違っていたのかもしれないなと…。

広告は、本編より先に挟み込むべきなのかもしれません。

自分自身が来場者の経験から。

まずは自身の経験から。ネット系のイベントでよくあるライトニングトークという時間。有志の人たちの中から立候補した人が5分間ぐらいで、自分の思いの丈をプレゼンする時間です。

これも一種の「広告」でしょう。

このライトニングトークを聞きながら毎回思うのは、大してプレゼンが上手くない人の話を強制的に聞かされるのは苦痛でしかないなと…。登壇慣れしているプロの方々の後にやると、なおさらその粗が目立ってしまいます。

いつもこれが自分の中でそのイベントの印象を悪くしていて、非常にもったいないなと思っています。イベントの帰り道でも、そのイベントを振り返った時に「いいイベントだったけど、ライトニングトークのあれはいただけなかったな・・・」みたいな印象が強く残ってしまうのが非常に残念だなと。

その悪い印象をいつまでもズルズルと引きずってしまうんです。だからこそ、本編よりもあとに「広告」を入れちゃいけないなと思うわけです。

イベントは「いかに気持ちよく帰ってもらえるかどうか」がカギ。

イベントの肝は「いかに気持ちよく帰ってもらえるか」だと僕は思っています。

誤解を恐れずに言えば「終わり良ければ全て良し」的な要素も多分にあるのがリアルイベントなのかなと。帰り道に「来てよかったー!!」ってどれだけ純粋に思ってもらえるかどうか。

だからこそ、イベントの時の広告は最初にもってきてしまって、さくっと紹介してしまうのもアリなのかなと。

人間ってワクワクしているタイミング、焦らされている時の広告って案外我慢できてしまいます。テレビでよく「CMを跨ぐ」といいますが、まさにあの感覚と一緒です。

いや、厳密にいうと、その時はめちゃくちゃイラッとするんだけど、そのイラっと感が後に引かない、その瞬間だけ。

本編がキレイに終わった後は、「あー、面白かった!」っていう満足感の方が勝るから、焦らされていた時に流された広告のことなんかすっかり忘れています。

印象に残らずに忘れられる広告なんて、意味がない?

…いやいやいや、でも待てと。印象に残らない広告なんて何の意味もないじゃないか!と。

そうなんです、そんな広告は意味がないんです。

強者の理論で言えば、そこで印象に残れない広告だったら、それまでだと思います。それでも印象に残せなきゃいけないのが広告なので、その時点でクオリティが足りていないと判断して、クオリティを上げるしかない。

ただ、それだとやっぱりマッチョな発想で終わってしまうので、もう少しやんわりさせると、そもそも広告って出会った回数で決まるものだと思います。

2回目、同様の広告を見た時に「あ、これ!」ってなれば大成功。2回目の広告との出会いが呼び水となり、すっかりと忘れていた人たちの記憶の奥底から呼び出すことができれば、1回目の広告は合格点なのではないでしょうか。

更に3回目、4回目と見た時に「うん、知ってる知ってる!最近よく見掛けるよね!」ってなっていくはずですから。

一回見たら忘れられないくらい衝撃的な印象を残せない広告であれば(ジャンル的にそれが不可能な場合もある)、あとは対象者とのタッチポイントの回数を増やす方だけに専念するべきなのだと思います。

最後に

ここまで書いてきて思うのは、これって当然のことで、映画とかもそうですよね。映画の予告は最初に流している。

芸人さんのライブの前座なんかもそう。あれもある意味広告じゃないですか。上述したライトニングトークも、芸人さんのライブの前座みたいにしてしまえばいいと思います。

予告や前座があるからという理由で遅れて会場に入って来る人がいてもいいと思うし、そもそもイベントをやれば「人はこれほどまでに時間通りにあつまらないものなのか!」と驚愕させられてしまうわけですから、逆に丁度いいと思います。人の集まり具合をみて、イベントの開始時間をわざわざずらす必要もなくなる。

あと、最後にこれは完全に蛇足なんですが、映画館やリアルイベントのようにリニアな空間だからこそ、広告は最初に持ってくるべきなんでしょうね。ノンリニアの場合はまた別。ウェブコンテンツで最初に広告を持ってきても何の意味もないです。スルーされて終わるだけ。ある程度拘束される空間だからこそ、その意味を成すのだと思います。

参照:バイラルメディアに対する違和感の理由と、”親近感”というハイコンテクストの可能性。 | 隠居系男子

このリアルイベントの広告問題は、まだまだ自分の中でも考えている最中です。色々と自分たちでも実践してみながら検証してみて、またその結果をこのブログで書ければいいなと思います。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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