ちょっとでも損をしたくない時代に、リスクのあるムダを選びとっている人たちの声に耳を傾けたい。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近至るところでよく言われる話ですが、今の世の中のムードは「とても大きな得をしたいというわけではなく、なんだかちょっとでも損をしたくない」というムードです。

本当にとても賢く生きているのが、今の人たちなんだと思います。

絶対にドンズバではないことはわかりつつ、最悪どころか、一ミリたりとも“悪”にはならない選択を選びとる。

何を買うにしても、まずは無印良品の中から選んで購入してしまう感覚とか、野球で言うとホームランは一切狙わないけれど、どれもセンター前ヒットにしていく感じとかに近い。試合結果だけを見れば、絶対に負けはしません。

負けたくなければ、試合をしなければいい。

しかし、こうやってリスクを最小限にしていくことだけにフォーカスしていけば、究極的には何も挑戦しなければいいということになってしまいます。

負けたくなければ、そもそも試合さえしなければいい。

それでも生きていれば何かしらの選択を迫られてしまうのが人生だし、決断して挑戦していかないと何一つ前に進んでいかないのも皆も心の中ではわかっているので、ドンドン無難な決断を繰り返すという方向へ流れてるというのが今の雰囲気なのだと思います。

大上段に構えて大振りしている人たち。

そんな中、たった1回の人生だからこそ、そこを完全に割り切って、大上段に構えて大振りしている人たちがいる。

ひとつは、「灯台もと暮らし」でも注目している過疎の地域に移住している若者たち。彼らは、ある意味めちゃくちゃ大振りしているなと。

その決断や覚悟が間違っていて、もしかしたら大損する可能性だってあるかもしれないわけです。それは金銭的な意味だけではなく、人生の機会損失という意味でもそう。

それでも彼らは大振りを厭わない。

きっと、ずっと無難な選択をしてきた自分に嫌気がさしてきて、将来どうなるのかなんて全くわからないけれど、自分の直感に従って行動してみているということなのでしょう。彼らの話を聞きながら、毎回そんな印象を受けることが多いです。

つまり、内側から溢れ出てくる自身の欲求に正直になったということなのでしょう。それって、本当にめちゃくちゃクリエイティブなことだなと思います。

参照:雑誌「TURNS」連載第3回 株式会社アラタナ・山本稔さん「地方でいきいき働く人を増やす方法」 | 隠居系男子

最後に

クリエイティブな発想や考え方っていうのは、リスクを犯してムダであることを理解した上で、それでも自分の感覚に正直になって挑戦した人だけに訪れるものだと思います。

参照:いま必要なムダなこと。 | 隠居系男子

地域移住に限らず、敢えてそのリスクとムダを承知のうえで、何かを決断した人たちの話っていうのはやっぱりとてつもなくおもしろいし、人の心を惹きつける“何か”がある。

より多くの人が損をしたくない、失敗したくないと強く願う時代だからこそ、そんなストーリーが更に際立つということなのでしょう。

僕らは、そんな人たちの話にもっともっと耳を傾けていきたいと思うし、そんな彼らの「暮らし」にもっともっとフォーカスしていきたいなと思うわけです。

賢い選択よりも、リスクのあるムダを選択してしまった、時に愚かすぎるほど自分の直感に正直な人々の暮らしを。

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

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