日本ではUberが話題ですが、中国では中国版LINEのwechatが同様のサービスを始めるようです。

wechat

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

日本では、最近「Uber」が話題になっていますが、お隣中国では類似のサービスを中国版LINEのwechat(中国名:微信)が始めるようです。

クローズドなコミュニケーションプラットフォームを握ってしまい、最近では決済システムにも力を入れ、こういったサービスもすぐに取り組んでいくwechat。

この取り組みや姿勢がとても面白いなーと思ったので、今日はこのことについて少し書いてみようと思います。

Uberとは

uber

最近、ネット上で話題になっているタクシー呼び出しアプリなのですが、まだ知らない人も多いと思うので軽くご紹介。

Uberはアメリカで人気となり、今では国際的に使われるようになってきました。スマートフォンにダウンロードしたアプリから、いま自分がいる位置情報を送ることで、その場所にタクシーを呼べるというシステムです。

タクシーを降りる際は、現金で支払いをする必要がなく、アプリに登録したクレジットカードから引き落とされるそうです。

詳しくは以下のブログがわかりやすいので参照してみてください。

今話題の高級タクシー配車サービス「UBER」を利用してみました | Hibilog | 世界一周と日常と考察ブログ

Uber(高級タクシー配車サービス)と忘年会のコンボ。僕がUber中毒になった理由。|Last Day.jp

wechatのタクシー呼び出し機能

wechat

今回WeChatは、中国に以前からあるタクシー呼び出しアプリ「didi(嘀嘀打车)」と提携してこのサービスをはじめるようです。

didiというアプリも、自分の位置情報を送信し、そこにタクシーがやってくるということに変わりはないのですが、決済は現金で行う必要がありました。

しかし、今回の提携によりwechatの決済システムから料金を支払うことが出来るようになったらしいので、まさにUberと同じような使い方が出来るようになるというわけです。

参照
WeChatにタクシー呼出し機能を追加:まるみの日記:So-netブログ

中国のタクシー呼出アプリDidi(嘀嘀打車)がTencent(騰訊)から1億ドルを調達、WeChat(微信)でタクシー料金が支払えるようになるか? – THE BRIDGE

個人的に思うこと。

このニュースを読んだ時に色々と思うところがあったので、少しだけ個人的な意見を書いておこうと思います。

wechatのスピード感

まずはやっぱり、こういったサービスをすぐに始めるwechatのスピード感は純粋にすごいなと。ついこの前メッセンジャーアプリ内に決済システムを導入したかと思えば、すぐにこのサービスです。

今世界的に流行ってきているUberというアプリがあって、これを真似すれば絶対に使われるサービスになると判断しdidiと提携したのでしょう。それにしてもこのスピード感は計り知れないなと。これは日本では起こりえないことだと思います。

外資が入りづらい中国だからこそ、こういった独自の進化を遂げてドンドンと大きくなっていくのでしょう。

まえに書いた以下の記事に、日本でウェブサービスやアプリを作っている人達も中国のIT事情は十分に注視する価値があると書いたのも、正にこういったところです。

参照:百度(バイドゥ)の日本語入力ソフトの一件で、中国のウェブ関連を無視するのはやめて欲しい。 | 隠居系男子

中国旅行時に便利!

パッケージ旅行ではなく、個人で海外旅行をする際、イチバン厄介なのが移動手段。

特に、タクシーの場合、どこの国に行っても交渉制です。押しに弱く、お金も持っている(と思われている)日本人は、彼らからしてみれば格好の餌食です。

もちろん中国でもそれは例外ではなく、メーターを使ってくれないことも多々ありますし、目的地についてから高額な料金を請求されることもあります。

そういった時に、このようなサービスがあれば非常に便利かなと。wechatは日本語化にも対応していますし、広く中国で使われているサービスなので、今は北京だけのようですが、今後すぐにエリアの拡大も行われるでしょう。

タクシーに限らず、将来的には中国国内での決済の大半がwechatを使って行うことができるようになれば、更に便利になっていくのではないかなと。

最後に

もちろん、前回の百度の一件同様、中国の企業に個人情報やクレジットカード番号を送信するなんてもってのほかだ!という意見もあるでしょう。

このwechatを運営するテンセントという会社も世界的な大企業ではありますが、中国語版Googleと呼ばれる百度にあのような落ち度があったので、絶対に安全だなんてことはあり得ません。

ただ、使う使わないは別にしても、以下の記事にもあるように、このように独自の発展を遂げていっている中国のIT業界の話というのは本当に面白いので、やっぱり日本の人にも注視していって欲しいなと思います。

参照:中国発の世界的企業・・ | カテキンの中国株日記

今後も、なにか面白い変化があればこのブログでも紹介していこうと思います!

それでは今日はこのへんで。

ではではー!

スポンサードリンク