どうも鳥井(@hirofumi21)です。
さてご多分に漏れず、このブログも個人の日記レベルのブログなので、今日は更に日記色が強い記事を書いてみようと思います。
題名にもある通り、昨夜バスを載っている時に見つけたおじいちゃんの話です。
これが世界でも有数の高齢化社会・日本で起きていいことなのか。こんなにも高齢者に冷たい国でいいのか、そんなことについて今日は少し書いてみようかと思います。
ゴミみたいなタブレット端末でWi-Fiにつなげようとしてるおじいちゃん。
夜の混みあう神奈川中央交通バスの中、2つ前の席に座っていたおじいちゃんが、なにやらタブレット端末と格闘していました。
慣れない手つきで、老眼鏡を掛けたり外したりしながら、ずっと同じ画面を見ながら首をかしげているのです。
6〜8インチぐらいの黒いタブレットで、僕もどこの会社の何という機種かはわかりません。液晶の解像度も相当ひどかったので、何かの抱き合わせ販売で買わされてしまったゴミみたいな端末なんだと思います。
そのおじいちゃんはタブレットと格闘しつつ、時たま自分の座っている席の反対側の窓に貼ってあるステッカーをじーっと見ては、またタブレットの同じ画面を見るという繰り返し。
何を見ているのかなと思ってそちらに目を向けてみると、「Wi-Fi使えます!」とデカデカと書かれたステッカーが貼られていました。
参照: バス車内で公衆無線 LAN サービスを導入致します(PDFが開きます)
きっと、このおじいちゃんはWi-Fiに繋げて、インターネットをしたかったのでしょう。
しかし、もちろんそれはかないません。
ここで使えるWi-Fiというのは「au Wi-Fi SPOT│au Wi-Fi│au」と「Wi2 300」のみ。つまり、auと契約しているか、wi2と契約していない限り使えないようになっているのです。
しかし、ステッカーにはデカデカと「Wi-Fi使えます」と書いてあり、あとは2社の大きなロゴが。
店員さんに言われるがまま買わされたタブレット端末、「Wi-Fiが飛んでいるところでは使えます!」と言われたから繋がらないわけがないと信じ、何度も挑戦していたんだと思います。
そうやって、タブレット端末もWi-Fiもありがたそうに使っているおじいちゃんが不憫でたまりませんでした。
結局おじいちゃんは混みあったバスの中、周りにいた若い人に聞くこともせず、そっとタブレットを閉じてしまいました。
高齢化社会の日本であってはならないこと。
日本は世界でも有数の超高齢化社会です。
そんな国で、文字が小さくて見づらく、僕らのような若い世代でもさじを投げたくなるような反応が悪く、酷いUIの端末を契約者数純増のためだけに抱き合わせで販売し高齢者に売り付けている。
公共交通機関の中では、公衆無線LANを提供している会社が「Wi-Fi使えます!」という文字と、ロゴが大きく入ったステッカーを貼り付けておくだけ。
こんなことで、本当に良いのでしょうか。
家電量販店の販売員は、その端末のメリットだけではなく、他の端末と比べた時の使い勝手などはちゃんと紹介しているのでしょうか。
ご高齢の方にはWi-Fiルーターを勧める以外にも、こういった公衆無線LANサービスの説明もしているのでしょうか。
たとえ家電量販店の利益にならないとしても、抱合せで販売するのだったら、そこまでちゃんと伝えるべきだと思います。
たとえば「wi2」であれば、会員登録をしてあげて、端末のマックアドレスも同時に登録しておいてあげれば、高齢者の方が「wi2」のWi-Fiが飛んでいるところへ行くだけで、自動的にWi-Fiが繋がるように設定することも可能です。
最近ではwi2が利用できるエリアも拡大しているので、高齢者の方たちが行くような場所でも使えるようなところは多いはずです。そういったことをちゃんと伝えてあげれば、きっと月額380円という金額もそれほど高くないとおもってもらえるでしょう。
バスの中に貼られていたステッカーに関しても、「Wi-Fi使えます!」と同じぐらいデカい文字で「ただし登録が必要です!」などと書くべきではないでしょうか。
それを自分たちのメリットばかり考え、ロゴだけをデカデカと載せるというのは、やはり高齢者の方に対して優しくないと思います。
最後に
スマートフォンやタブレット端末は、今や若い人だけが使うようなものではありません。子供からお年寄りまで、着実に幅広く使われるようなものとなってきています。
端末が普及するということは、それに伴う通信インフラだって同じように万人に対応していかなければなりません。
海外から来た外国人も日本のWi-Fi環境には困り果てていて、これほどまでWi-Fi難民になれる国は世界でも本当に珍しいと思います。
大人の事情で難しいことは重々承知ですが、ぜひこのへんは国を上げて改善していって欲しいところです。
それでは今日はこのへんで。
ではではー!
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