どうも鳥井(@hirofumi21)です。
この2冊も以前からずっと紹介したかった作品。皆さんご存知、SoftBank社長 孫正義さんの人物伝です(著者は井上篤夫さん)。
最近は、iPhoneの新作発表会にも顔を出さず、予約段階からDOCOMO、auに一歩出遅れている感は否めないSoftBankと孫さん…。
しかしこの2冊を読み終わったら必ず「これからまた何かやってくれるはず!」と、期待せずにはいられなくなってしまうはずです!
今回はこの2冊の聴きどころと、なぜオーディオブック版が適しているのかについて書いていこうと思います。
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孫正義とは
今更説明するまでも無いと思いますが、孫さんの学生時代を知らない人は結構多いと思いますので、ここでザックリとご紹介しておきます。
在日韓国人実業家、安本(孫)三憲・(李)玉子の次男として佐賀県鳥栖市の朝鮮人集落に出生。いわゆる通名は「安本正義」。
1973年に久留米大学附設高等学校に入学。司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』を読み、脱藩に憧れて渡米を決意し、夏休みを利用して米国カリフォルニア州にて語学研修のため4週間の短期留学。1974年に久留米大学附設高等学校を中退し、渡米(2月)。
米国サンフランシスコセラモンテ高等学校の2年生に編入。3年生、4年生へと飛び級。高校卒業検定試験に合格したため、高等学校を3週間で退学(10月)。翌1975年に米国ホーリー・ネームズ・カレッジに入学。
1977年にカリフォルニア大学バークレー校経済学部の3年生に編入。さらに1979年、シャープに自動翻訳機を売込んで得た資金1億円を元手に、米国でソフトウェア開発会社の「Unison World」を設立。
インベーダーゲーム機を日本から輸入。結婚。1980年にカリフォルニア大学バークレー校を卒業。学位は、学士(経済学)。日本へ帰国後、会社を設立するために福岡市南区に事務所を構えた。
引用元:孫正義 – Wikipedia
本書の聴きどころ
孫さんの幼少時代から、現在までの様々な武勇伝が書かれているので、どれが良いというのは本当に選びづらいのですが、今回は自分の中で特に印象に残っている2つの逸話を紹介したいと思います。
脳みそがちぎれるほど勉強しろ!
孫さんが学生時代から、何かを学ぶ上で常に意識していることです。
特に、弟の孫泰蔵さんが大学受験をする頃に、この話を弟に対してしているところなんかは、まるで自分に対して言われているような錯覚に陥ります。
学校の先生や会社の上司などに、この言葉を言われたところで、「だったら、お前がやれ!」って思ってしまいますが、孫さんの逸話を聴いていると、まさに納得の一言。
本当に死ぬほど勉強してきたんだろうなっていうのが、ひしひしと伝わってきますし、まさに「多くは語らず背中で語る」感じがいい。
本当に印象に残る言葉で、自分も常に意識し続けようと思わせてくれる言葉です。
ミカン箱の上で「将来は、豆腐のように1兆2兆と数えられるような会社にしたい」
これは、孫さんが会社を立ち上げ当時に、まだアルバイトと社員1人ずつしかいない時、ミカン箱の上に登り演説したというセリフです。
まだ何もない段階から、このように将来の目標を本気で語り、逆に言うと「今と全く変わらない姿勢」で臨んでいることが、ここからも伝わってくると思います。
これこそまさに、孫正義イズム「志高く」の真髄です。売上が全てではないと思いますが、大切なのは「目標を高く設定し、それに向かって懸命に努力する」ということ。
本書を読んだことがないような人達が、「ハゲ、ペテン師、在日朝鮮人」など、ただの悪口でしかないような言葉で罵っているのをよく見かけますが、この本を聴けばいかにそれが戯言なのかっていうことが理解することが出来ると思います。
オーディオブック版を勧める理由
本書は自伝形式で書かれているので、孫さんの生い立ちを時系列で追うような章構成になっています。
なので、オーディオブック版で聴くと、ラジオドラマやドキュメンタリー番組を観ているような感覚で聴くことが出来ます。
それこそ、『プロジェクトX』や『プロフェッショナル仕事の流儀』といった番組を観ているような感覚に近いかなと。
普段からドキュメンタリー番組を観るというような人は、絶対にオーディオブック版で聴いたほうがしっくりくるはずです!
また、これはかなり個人的な意見ではありますが、この2冊どちらも、同じナレーターさんが読んでおり、その声優さんの声と滑舌がとてもいい!
2倍速で聴いても全く問題なく聞き取ることが出来ますし、1度聴いたことがあれば4倍速、それ以上でも聴けてしまいます。
人生を追体験するということは、非常に刺激的で、且つ自分のヤル気ももらえると言うのは、皆さんごご存知のとおりだと思います。
人生の節目ごとに『竜馬がゆく』(龍馬伝)や『坂の上の雲』を読んだり観たりしているという人は、多いと思いますが、まさにそんな人にオススメです。
倍速でダーッと振り返ることで、一気に追体験することができ、人物伝では非常に有益な方法と言えるでしょう。
最後に
この本は、起業とか経営に興味が無ければ、読んでも面白く無いだろうと思われる方もいるかもしれませんが、前回ご紹介した稲盛和夫著『生き方』と同様、この2冊も万人にオススメできる書籍です。
株式や企業買収に関する専門用語も少しは出てきますが、平易な言葉で書かれていますので、たぶん誰でも理解できるはずです。それよりも、この勢いやスピード感、まさに一気呵成に物事を決断していくダイナミック感をぜひ味わってみて欲しい思います。
誰もが生きている限り、決断の連続です。たった1代でソフトバンクという会社をこれほどまでに大きくしたその決断力は、一聴の価値ありといえるのではないでしょうか。
気になる方はぜひ聴いてみてください!
それでは今日はこのへんで。
ではではー!
鳥井弘文
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