ジャンルではなく、姿勢に共感する。

「いまの若いひとたちには、どんなジャンルやキーワードが刺さるのですか?」

先日の「灯台もと暮らし」のイベントで行政の方から聞かれた質問です。

これを答えるのには少々困ってしまいました。

なぜなら、いまの若いひとたちの趣味趣向はドンドン多様化しており、ひとつのジャンルやキーワードでは伝えきれないからです。

では、僕のまわりにいる若いひとたちは何を見ているのか?

それが今日のタイトルにもある通り、「取り組む姿勢」だと思っています。

いかに本心で語っているか?

どうしても、僕らは、無意識のうちに「どんなものが好きなのか?」そんな興味関心や趣味などで、カテゴライズしてしまいがちです。

でも、これほどまでに趣味趣向が多様化してくると、それらでカテゴライズしてみたところで、身近な人間が自分と同じような興味関心や趣味を持ち合わせている可能性は極めて低いわけです。

じゃあ、何で嗅ぎ分けているのか?といえば、価値観であり、もっと言えばその興味関心や趣味趣向に対して「取り組む姿勢」なんだろうなあと。

その姿勢が近ければ近いほど共感する。

たとえジャンルが異なっても、「あなたはそれがいいと思っているんだね」ぐらいな気持ちで、その差異によって排他的になることは、今の若いひとたちの中ではかなり減ってきているように思います。

台湾に行ってみて、実際に感じたこと。

これは、僕が今回台湾に行ってみて感じた自分自身の気持ちの変化によっても改めて気づかされました。

以前であれば、自分が好きなジャンルやキーワードを掲げている場所が自分にとって好きな場所でした。

でも、今回台湾に行ってみて「おもしろい!」と思った場所は、自分の好きなジャンルの場所とは限りません。

それよりも、どれだけ本気で、本心で、正直に取り組んでいるか?その姿勢のほうに共感することが多かったです。

もちろん、その中には自分には到底理解できないジャンルのものもいっぱいあります。

特に小規模の本屋さんなんかはそうでした。

わからないことだらけではありますが、姿勢が近いと思えるところにはやっぱり共感できるし、「かっこいいなあ」と思ったのです。

まずは自分たちの姿勢やスタンスを提示する。

ここで、一番最初の行政の方の質問に戻ると、発信の仕方もきっとそうなのだろうなあと思います。

まずは自分たちの姿勢やスタンスを提示する。ジャンルは後で構わない。

その姿勢に共感してもらえれば、逆説的に、ジャンル(興味関心や趣味)にも興味持ってくれるようになるからです。

「そんな素晴らしい姿勢を持つあなたが、それほどまでにのめり込んでしまうものって何なの?気になる。」というように。

最後に

そうなってくると、次に必要なのはそんな違うジャンルを好むもの同士が出会うきっかけなのだと思います。

何度も繰り返しこのブログでも書いてきたように、価値観や姿勢というのは、カテゴライズしづらいから。

参照:その人のセンスや美意識によって選ばれていく時代。 | 隠居系男子

その出会う場所のようなところが、「Wasei Salon」や「灯台もと暮らし」のような場であって欲しいなあと。

僕らが実現していきたい世界観も、まさにここなんです。

ジャンルではなく、取り組む姿勢で、共感し合える場をつくりたい。

そんなことを考える今日このごろです。

いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの参考になったら幸いです。

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