高城剛著『黒本』惹かれるところは“黒”じゃない。

黒本

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

高城剛さんの新刊『黒本』が先日発売されました。前回、このブログでもご紹介した『白本』の続編で、今回も電子書籍限定で販売された本となります。

参照:高城剛著『白本』高城剛の真髄はQ&Aにあり。 | 隠居系男子

いやーやっぱり、今回も面白い!

この本の中から気になったところを幾つかピックアップして、今回もご紹介していきたいと思います。

黒本とは?

まずは本書の概要を、ご本人のブログから引用してみましょう。

大手出版社から「このままでは、出せない」と言われた言説も多くあり、
そのことがむしろ「日本の真実」を裏付けています。

ですので、結果的にマスメディアの「闇」に関する話題が多くなりました。
なかには、当時回答できなかったご質問に、改めましてお答えしているものも、大幅に加筆したものもあります。

いったい、日本を覆う「重い雲」の正体は、なんなのか?
果たして、日本は再起動出来るのだろうか?
そして、その課題は?
それとも「黒い未来」に埋もれてしまうのか?

この本は、今日も少なからず日本のマスメディアとも働く男の苦悩でもあり、
また、紙にはできないセルフ・デジタルパブリッシング時代ならではの一冊です。

引用元:「黒本」。|TSUYOSHI TAKASHIRO -BLOG-|honeyee.com Web Magazine

『黒本』と銘打たれているだけあって、もっとドス黒くて、ドロドロとした感じのものかと若干心配しておりましたが、中身はいつもの高城節!

これまでの高城剛さんの本と同様に、論点を明確に絞ってくれていて、語り口も平易で非常に読みやすい本となっています。

「失う」を「手放す」に替えて考えてみる。

さて、それでは本書の内容へ。まず一番最初に響いたは以下の文章です。

多くの方もそうなのではないかと思いますが、人は手に入れるより、手放すことのほうが大変なんだと思います。

実は、呼吸も「吸う」ことより「吐く」ことが大事なのです。まずは、日々お考えの「失う」という言葉を「手放す」に替えてみてく考えてください。

「失う」という言葉には「恐れ」がつきまとっています。「手放す」という言葉には「恐れ」がありません。ですので、まず「恐れ」を「手放す」のです。

たとえ同じ行為・同じ結果であっても、自分のココロの置所ひとつで、世の中の物事は大きく変わって見えてきます。

特に、この「失う」と「手放す」の違いは非常に大きな違いかがあるのかなと。

「手放す」というのは意欲的に行っている行為なんです。

「必要ないものを、意欲的に手放していく。」それだけで自分の人生がどれだけ豊かになっていくのか。

「自分から選びとってきた人生だ!」と胸を張って言えるようにするためにも、このような考え方が大切になるのだと思います。

多面的情報読解能力を身につける時代

この時代において、情報を収集するという行為は、もう切っても切り離せないものとなっています。

そんな中、高城さんは「意欲的なウェブやメルマガなどを参考にし、個人個人が“多面的情報読解能力”を高めることが、この時代に大事」だと書かれています。

一つの媒体に依存することをほど危険なことはないですし、発行元を意識せずに取り入れる情報収集というのも大変危険です。

何度もこのブログでも書いてきましたが、ネット上の情報やアプリなど、無料で提供されているモノと言うのは、作り手側からしてみたら、あなたはただのユーザーであって「お客様」ではありません。

お客さんは広告主であって、その広告主にアピールするために「どれだけ滞在時間を伸ばすことが出来るのか」「PV数を伸ばすことが出来るのか」しか考えていないサイトやアプリなどは本当に腐るほど存在します。

発行元を意識しながら、意欲的なウェブ媒体や有料メルマガなど、本当の意味でユーザーのことを意識している媒体を自信で見定めつつ、多面的に横断しながら情報を得ていかないといけない時代なのでしょう。

実体験を大切に。

さて、最後に高城剛さんの「旅の醍醐味」について紹介しておこうと思います。

悪い面の10倍良い面があるならば、その街は素敵な街だと思いますし、その街を一度も見ないで決めつけてしまうのは、よくありません。

自分で実感すること。そして、その前に自分で育んでしまった固定観念を払拭すること。

これが簡単なようで難しいことで、しかしこれこそが旅行の醍醐味でもあります。行ってみなければわからないことが、あまりに多いと経験的に思うからです。

この考えは、全面的に同意で、旅をする上で本当に大切なことは「自分で実感すること」そして「固定観念を払拭すること」です。

これだけ目まぐるしく変化していく時代の中で、一番してはいけないことというのが、過去に植え付けられている固定観念で物事を判断してしまうこと。

たとえそれが正論のように思えたとしても、それは過去の正論であって今本当にそうなのかは、実際にそれを見ている人にしかわかりません。

五感どころか、第六感も含めて“今”の全てを体感できる、それが旅の醍醐味なんだと思います。

ネット上で何でも手に入る世の中になってきているにもかかわらず、その反面、今あらためて旅が注目されている理由は、やはりこういった部分に多くの人が気が付き始めたからなのでしょう。

最後に

書き終えてみると『黒本』の「黒い部分」には全く触れませんでした。

「メディアの闇」のような話にはあまり興味がなく、やはり今回取り上げたような彼の感性が、純粋に好きなんだと思います。

白本』に引き続き、『黒本』も自信を持ってオススメできる本となっていました。

まずは、この2冊を読んでから、もっとディープな高城剛ワールドへ没入していくのが、彼の感性を一番楽しむことが出来る最良の方法なのかもしれません。

それでは今日はこのへんで!

ではではー!

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