どうも鳥井(@hirofumi21)です。
普段、バソコンに向かって何か作業をするときは基本的に音楽を流しながら作業しています。
ただ、ボーカルが入っていると、歌詞に集中してしまうため、なるべくインストの曲を選ぶようにしています。この辺に関しては、以下の記事で書いた通り。
参照:勝負時におすすめ!時間を忘れて没頭できる作業用BGM5選! | 隠居系男子
今日は、作業用BGMとして最近頻繁に聴いているジブリのサウンドトラックをご紹介したいと思います。
ジブリの曲を流しながら作業すると、不思議と効率がよくなって、集中力も高まるんです。
『かぐや姫の物語』
まずは、『かぐや姫の物語』から。
以下の記事の中でも紹介したことがありますが、『かぐや姫の物語』のサントラは、他のジブリの作品とは一線を画するものだと思っています。
参照:『かぐや姫の物語』は完璧で美しく、虚しくて残酷な映画。 | 隠居系男子
今となっては、当たり前のようになっている「宮﨑駿✕久石譲」のコンビも実は高畑勲さんがナウシカの時に企てたもの。
もともと、高畑さんが久石譲さんの才能を見出して、宮﨑駿さんに紹介したのがキッカケでした。
そして今回の『かぐや姫の物語』で初めて「高畑勲✕久石譲コンビ」が生またのです。
このサントラに込められている思い、高畑勲・久石譲というふたりの音楽センス、その全てにおいて最高のサントラとなっており、この「没入感」は決して他では得られません。
『風立ちぬ』
続いては、『風立ちぬ』
この映画は『風立ちぬ』は堀越二郎という零戦設計者を描いた「人生」の物語です。
「創造的人生の持ち時間は10年だ。君の10年を力を尽くして生きなさい。」
このセリフが示すように「堀越二郎が創造的な人生をどのように過ごしたのか」それがこの映画の主題です。
「仕事に没頭しながら、楽しいことも辛いことも沢山経験して、それでもやっぱり人生は生きるに値する。」そんなメッセージを聴覚で感じながら、自分の今やるべき作業を行っていると、なんだか自然と背中を押されているような感覚になってくるのです。
『ハウルの動く城』
3つ目は『ハウルの動く城』
「人生のメリーゴーランド」という曲が大好きだっていうのが大きな理由のひとつではあるのですが、やっぱりジブリ作品史上『ハウルの動く城』という映画は、“何か”を持っている作品なんだと思います。
わかりやすいところで言えば、まだ記憶にも新しい宮﨑駿さんの長編映画監督引退会見で以下のように述べられていること。
――これまで作ってきた作品で最も思い入れのある作品は? すべての作品において、こういうメッセージを入れようというのはありますか?
宮崎:
いちばん自分のなかに、棘のように残っているのは『ハウルの動く城』です。
ゲームの世界なんです。でも、それをゲームではなくドラマにしようとした結果――ほんとうに格闘しましたが、スタートが間違ってたと思うんですけど、自分が立てた企画だから仕方がありません。引用元:宮崎駿 長編映画引退会見 « スタジオジブリ非公式情報サイト【ジブリのせかい】 宮崎駿・風立ちぬ・かぐや姫の物語情報
その他にも、鈴木敏夫さんも『ハウルの動く城』について語る際、話し方がいつも少し慎重になっているような気がしますし、久石譲さんの書籍『感動をつくれますか?』のなかでも、『ハウルの動く城』がとても難しかったというような話も書かれています。
この謎めいた作品背景が、楽曲にも如実にあらわれていて、別世界へ誘われるような感じが自ずと意識を集中させてくれるという。
ひとつ違う次元に迷いこむような感覚、それがこのサントラの持つ魅力だと個人的には思っています。
最後に
最後に、ジブリのサントラを作業用BGMにすることのデメリットもご紹介。
それが、映画を見た時に純粋に作品の中に入り込めなくなるということ。
映画を見返した時に、楽曲は自分の中で日常となっている反面、映像はやはり非日常。そのため、映像と楽曲に、少しだけ違和感を感じるようになってしまうのです。(習慣の力というものは恐ろしい)
でもやっぱり、ジブリのサントラだからこそ出せるこの「没入感」はぜひ一度体験してみてほしいと思います。きっと、やみつきになりますよ!
それでは今日はこのへんで。
ではではー。
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