どうも鳥井(@hirofumi21)です。
この1年ぐらいで、色々なコミュニティのイベントに参加してみて、そこで気がついたのですが、コミュニティによって使っているガジェットが全く異なるなと。
今までは“年代別”で使用しているガジェットというのは、分かれていたと思います。
若者は、“最新でスペックの高いもの”を使っていて、年配の人は“一昔前のもの、もしくは使っていない”方が多かったと思います。
しかし最近は、この違いがなくなりつつあり、その代わりにコミュニティ間による違いの方が大きくなってきているんです。
特に違いを感じたコミュニティの具体例を上げつつ、今回はこのことについて少し書いてみよかなと思います。
photo credit: Robert S. Donovan via photopin cc
ブロガーイベント
まずは、このブログを読んでいる皆さんが一番想像しやすいであろうブロガーイベントから。
最近僕が参加したブロガーイベントは以下のイベントです。
参照:ブロガーズフェスティバルで僕が学んだ3つのこと | 隠居系男子
この会場は驚くほどのApple率で、iPhoneは当然の如く、iPadもたくさん持ち込まれていました。
もちろん、メモはMacBookでとっているというような方も多く、複数台のガジェットを同時使用している人が目立ちました。一眼レフカメラを使って撮影している方なども多かったです。
地域で仕事を創りたい人々のイベント
次に、昨日僕が取材してきたイベントがこの「地域イノベーター養成アカデミー | 地域で仕事を創りだすための短期実践型プログラム」というもの。
日本財団主催で、都内で仕事をしている人が、地域で新しい仕事を創りだすために集まっているアカデミー型のイベントです。
こちらの参加者は、上述したブロガーイベントと年齢層もほとんど変わらなかったのですが、皆さんスマホは持っているようでしたが、紙とペンだけでメモをとっていました。
Macは1台しか見掛けず、タブレットを使っている方も何人かいましたが、Nexus7など、ネット回線やモバイルルーター契約時に無料で貰えるというような端末が多かった印象です。
中国で行われる日本人向けイベント
中国にいた時も、イベントを主催する側だったり参加する側だったりで、色々なイベントに足を運びました。
中国に滞在している日本人は、ブロガーイベントと同様にガジェットを活用する人はとても多いのですが、そこではWindow率が一気に跳ね上がります。
そして、使っているスマートフォンやタブレットなども、Android端末が非常に多いんです。
これには原因がありまして、中国では皆さん御存知の通り、FacebookやTwitterなどを使うことが出来ません。使いたい場合は、VPNサービスを使って繋げないといけないのですが、その時にMacだと使えるサービスがかなり限定されてしまいます。
また、中国国内の主流サービス、日本で言うGoogleや、YouTube、Skypeのようなウェブサービスも、アプリはWindows向けのものしか提供されていなかったりと、Apple製品ではかなり困難を強いられてしまうのです。
アマチュアの中で格差が生まれつつある。
集団によって、このような違いがあるという話は実は昔から言われている事でもありました。
大学でも、SFCの大教室などは驚くほどのMac率なのに、文系の学部を覗いてみると誰一人としてラップトップを広げていない等は、よく聞いた話です。
ただ、彼らはある程度専門性のある集団です。これからその道のプロになっていくタマゴような存在。
ここで僕が面白いなーと思うのは、上述したように、「その道のプロではない方たち、いわゆるアマチュアの人々の中で、こういった変化が起き始めているということ」です。
しかも、それは「年代別」や「最新・旧型」という違いではなく「コミュニティ別」であるということ。
どのイベントも年齢層はほぼ同じで、ガジェットを使っている場合も、ほぼ同程度のスペックの最新型のものを使っているのですが、コミュニティによって上述したような大きな偏りがあると。
最後に
この違いが今後どのような変化につながっていくのかは、今はまだわかりません。
しかし、ただひとつ言えるのは、「自分たちのコミュニティの当たり前は、他のコミュニティの当たり前ではないということ」です。
どうしても同じようなコミュニティに属して、同じような人々と付き合っていると、ついつい他の人達も同じような事をしているのだと思いがちです。
しかし、実は全くそうではないのだと。
TwitterやFacebook、LINEなどのウェブサービスを誰もが日常的に使いこなしているので、他のコミュニティの人たちも自分たちと同じような環境下の中でそれらを使っていると思いがちですが、実はその見栄えや、使い心地というものは各々全く異なるということなんです。
それによって親近感とか、抱いている印象なども全く違って、その小さな違いが今後の大きな変化に繋がるような気がしています。
もちろん、このブログでも何度も書いてきているように、日本人の中だけではなく、世界の中で見た時もそういった変化が起きてくるのは間違いないでしょう。
ウェブサービスのボーダーレス化は進みましたが、端末のボーダーは更に複雑に変化していくのかもしれません。
これを理解するために、幾つものガジェットを同時に使いこなせ!というわけではないですし、それは時間的・物理的にも無理だと思います。
しかし、こういった違いがコミュニティ間によって存在するんだということは、これから常に意識しておくことが重要となってきそうです。
それでは今日はこのへんで!
ではではー!
鳥井弘文
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